秋明菊 考-1
だいぶ涼しくなってきて、我が家の玄関先でもシュウメイギク(秋明菊)が咲きました。
花をぼーっと眺めていて「あれ?」。
わかっていたことだけど、名前はキクでもキクの仲間じゃありません。
メシベの柱頭っぽいものがなく丸い球形になってます。「お、これはバンレイシの仲間のパターンだ~!」 と植物オタク根性がふつふつと湧き上がってくるTOM。
バンレイシの仲間の花はこれ。
バンレイシの場合はオシベも球形の中に入ってるけど、シュウメイギクのオシベは別になっていて、たくさんのオシベが、球形にまとまったたくさんのメシベを取り巻く構造をしています。
バンレイシの仲間は、お花が咲く植物の中ではとても古いタイプのお花で、ある意味ではシュウメイギクちゃんは古い形を残しつつバンレイシちゃんよりは進化してきた子なんじゃないかなと、ぼーっと眺めていて気が付いちゃいました。
キクの仲間はある意味では、もっとも進化したお花と考えられていて、仮にも「○○菊」などと呼ばれて一見「菊の仲間」と素人さんが思ってしまいかねないシュウメイギクちゃんが、じつは進化の過程の中ではキクとは真逆の関係にあるかもってのが面白いなぁーって思っら俄然興味がわいてきて、調べ始めたのがアイアンウッドよりこっちが先に記事になってしまった理由です。
シュウメイギクはキンポウゲ科。キンポウゲ科の中にはトリカブトちゃんなんかもいて、形がけっこう多様なよう。
古代植物という本があって、そのキンポウゲの項の最初にあったのは「草本性の多心皮類」という記述。「多心皮」についてはここではちょっと長くなるので省きます。ただ、「多心皮」を持つ木になるものにはモクレン科とかバンレイシ科とかがあって、TOMの予想は当たっていたわけでした。つまり、キンポウゲ科のシュウメイギクは太古の花の様子を残している子だってことですね。
ここまでが長い。全部書いてからアップすると、次までにまた時間が開いてしまうので、続きはまたにします。
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コメント
おー!シュウメイギク!ワタシも気になってました!
この真ん中のまんまるが雌しべ?むむ・・・・?みたいな感じで。
なーるほど。ーw(*゚o゚*)w ♪
次の記事、待ってます!
投稿: hal | 2008年10月13日 (月) 21時36分