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2009年6月11日 (木)

シュロの雌花

Trachycarpus fortunei

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去年の5月にシュロの花をアップしました。

何をやってるんだか、自分でもざわざわしているうちに1年が過ぎてしまい、ブログのアップもままならず、情けない気分でいます。ヤシの写真だけでも捨てるほどあるというのに…。

しかし!

今年はちゃんとシュロの雌花を発見しました。

去年は結局、雌花ちゃんにはお会いすることができなくて、その後、実がなっているシュロをしつこくチェック。「あのうちのあの木とあの木が女の子…」と目星をつけて今年はシュロの花の季節に臨んだのでした。

TOMの感じたところによると、同じ地域にある個体は雄株の雄花が先に満開になるよう。一足遅れて、雌株の雌花が短剣の先っぽのような変な花序が出てきて、花が咲くのも遅いよう。

今回の雌花は5月11日に撮影しているので、1週間くらいは雌花の方が遅い感じがします。これも近親婚を避けるシュロちゃんの知恵??

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花序の様子。

雄花に負けじとたくさんの花をつけています。おしべがツンツンと出ていないから、雄花じゃないとわかる。

だんだんと拡大していきます。

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いやあ、本当に小さいのだよ。雌花ちゃん。雄花も小さかったけど。

左の金属がピンセットの先っぽ。直径1mmか1.5mmかって感じ。

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そんなわけで、遠目からでは、雄花か雌花かの見分けはつくはずもなかったのでした。

落ちている花を手にとってようやく、判断がつくって感じ。

肉眼ではもうほとんどなんだかわからないので、カメラの性能にかけてパチパチ。

確かにヤシだねえー。柱頭が3つ出てる。

花弁は開いているかどうかもあやしいくらいに、ちょびっと開いて、奥の方はなんだかふわふわ?綿みたいに見えます。

面白い。

ヤシのお花はいっぱい見てきたけど、こんな綿みたいなのが、中にあるお花ははじめてです。

シュロ属の花の特徴。資料の文から雌花についての記述をさがすとこんな感じ。

「雌花序の花柄は長さ8~10cm。

花は1または2~3個ずつ らせん状につく。

花には無柄か瘤状の長さ1~3mmの柄がある。

雌花の萼と花弁は雄花と同じで、萼片が3個、花弁が3個。

花弁が雄花よりも厚い。広卵形。

仮雄ずいは花弁より短い。 (要するに外から見えないということだね)

子房に銀色の軟毛がある。 (観察通り!)

心皮は3個。柱頭はそれぞれの心皮に1個ずつついている。

花柱は円錐形で、3個が分離。

柱頭に微突起が多数ある。 (さすがにそこまではとても見えない)

胚珠は基部につく。

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子房の周りの綿みたいなのをもっと見たくて花びらを剥いてみました。ピンセットで作業してもなかなかうまくいかない。難しかったです。 

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後ろから見たところ。萼が3個。

確かに。

何が嬉しくてこんなんまで観察しているのか自分でももうすでによくわからないのだけど、でも、やっぱり面白いのでした。

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