タシロイモ
Tacca leontopetaloides
タイのsantoさんからTOMにとっては涙もののメールが届きました。
なんと、「タシロイモ」の映像!
シンガポールのブキティマ山やマクリッチで見ることができるブラックリリーは、タシロイモ科の植物で、タシロイモという名前があるからには「タシロイモ」という植物が日本にあるのだろうと思っていたのですが、日本にはなかった… (涙!!)
もともと東南アジアの植物で、イモからでんぷんをとるために栽培されていたらしいのだけど、タピオカとか他の植物の方が扱いやすかったのか、忘れ去られつつある植物らしいです。
タシロイモ(田代芋)の「田代」は、台湾から日本に紹介した植物学者の田代安定にちなんでつけられたもので、日本にタシロイモという植物がもともとあったわけではなかったのでした。
ぐっすん。
ブラックリリーの園芸品種みたいなのは夏の鉢物として出回っているのを見たことがあるけれど、お仲間は日本の植物園の温室で時々みかけるけど、タシロイモちゃんご自身にはお会いできないのか…とぐっすんと思っていたら、思いもかけず、santoさんからのメール。
ありがとうございました~~!!!!!!!!
「関東は4月なのに雪が降ったそうで、日本の植物たちも体調不良になってしまうのではないかと心配しています。
さて、先日タイの大型連休にタイ南部の島々を訪れたのですが、海岸近くのモクマオウ林の林床でTaccaの群落に出会いました。
ユニークな葉形をし、背丈は1m近くになるものもあり、独特のお髭の色は緑色でした。
調べた結果、正体はタシロイモ(Tacca leontopetaloides)そのものでした。
いたるところからニョキニョキ芽を出しており、種子繁殖しているようでした。
砂地だったので芋が見れるかもしれないと思い30cmぐらい掘ってみたのですが、塊茎には行き着きませんでした。
海岸近くの砂地なので、水を吸うために地下深くまでもぐっているのかもしれません。
見つけた瞬間に、以前Tacca palmataの件でメールのやり取りをしたTOMさんを思い出し、ご連絡した次第です。」
思いだしてくださってありがとうございます!!!!!感激です。HPにも載せていいよと言ってくださって、ずうずうしく公開させていただきました! 感動はみんなで味あわないとね!!
下の写真を見て~。独特のお花の構造、まったく一緒です。
タシロイモについて前に書いた記事はこちらです。ぜひ見て!
http://tropicalplant.air-nifty.com/top/2008/08/post_c6a6_1.html
写真が見られて、本当に感涙です~。
シンガポールのブラックリリーの記事はこちらです。このページからタッカちゃん関係の色々なページへのリンクを貼ってあります。
http://tropicalplant.air-nifty.com/top/2005/12/post_cc52.html
そうそう南房総パラダイスは明日です。準備してますが、何を話せばよいのか分からない~!!
頑張ってきます。
こんなブログでもよかったら応援よろしくお願いします!…ぽちっ!。多謝。
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コメント
タシロイモといえば、初めてホテルオークラの
ガーデニングイベントガイドをやったときに
出品されて話題になった「ブラックキャット」の
仲間ですね^^
「タシロイモ科」という存在を、その時知った
のでした~^^
ふふ、たまにチェックに来てみるものね~♪
投稿: fuming | 2010年5月14日 (金) 18時49分
TOMさん、講演おつかれさまでした。
南房パラダイスは微妙なところだったみたいですが、
講演はさすが中身の濃いものだったとか。
私も聞きたかったです。
イモ科って種類が多いんですね。それだけ人間とかかわりが長いってことなのかな。
投稿: arai | 2010年5月23日 (日) 22時20分
araiさーん
ご無沙汰しています。イモ科って言うか、でんぷんがあって食用にできるものをイモってつけるので、芋を地下につけるものはみんな芋なんですよね。人間って食べることには強欲だったので、あらゆるものを片っ端から食べて、大丈夫だったものがみんな芋ってなったんじゃないかな…て思うと面白いねーーー!
投稿: TOM | 2010年5月24日 (月) 15時45分