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2010年10月24日 (日)

生物多様性の庭

ご無沙汰しています。

色々していましたが、ここ1カ月の忙しさはこれのためでした。

今、丸の内仲通りガーデニングショーと、日比谷公園ガーデニングショーが開かれています。そのコンテストガーデン2つに出展しています。

丸の内のガーデンのタイトルは「オフィス街のコミュニティガーデン~生物多様性の庭~」。

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日比谷公園のガーデンは「私のエコスタイル~生物多様性ガーデン~」。

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両方とも生物多様性をキーワードにし、身近な庭やベランダやオフィス街で、生物多様性を実現するためのモデルガーデンを作っています。

会期は10月31日まで。NPO Green Works (ブログです。見てね)で出展しています。お近くに行くことがありましたら、是非お訪ねください。TOMもかなりの頻度でうろうろしています。直接話がしたい方は、TOMまでtomtom77の後に@nifty.com までメールをくださいませ。

シンガポールの熱帯雨林をいっぱい歩き、生物多様性の重要さを痛感して帰ってきました。でも、植物が好き、自然が好き…という人にさえも、「生物多様性」という言葉は聞いたこともない言葉で、伝えようにもきっかけが無いというのが日本の3年半前の現状でした。

帰国直後は、熱帯の植物の持つエネルギーに熱を受けて、園芸やガーデニングに全く興味が無くなってしまっていたTOMでしたけれど、しばらく日本で過ごすうちに、熱帯雨林のスゴサや生物多様性の重要さを本当の意味で理解していただくには、まずは「植物がいとおしい」と思う人を増やすところから始めなければいけない…という、まったくもって、自分の原点に立ち戻って行きました。そんなわけで、誘っていただいてコミュニティガーデンのコーディネートなどをここのところはやったりしています。

今回COP10が開かれるに当たり、ようやく日本のマスコミにも「生物多様性」という言葉が出ててくるようになりました。この機会に生物多様性について一般のん方に理解をしていただき、それは難しい問題なのではなくて、身近なところでも実現できると言うことをアピールする場としてのガーデンを作りました。すべての植物やしつらえに意味があり、専門の先生の監修を受けているガーデンで、見た目にも美しいのですが、その裏にある意味を本当は理解していただけるといいなあと思っています。なので、できるだけ現地にいます。

外来種と言う言葉もようやく認知され、のべつなくなしに植物や動物を野に放してはいけないと言うことがテレビでも言われるようになりましたが、「外来種=園芸植物」のように短絡的にとらえて、ガーデニングなどは問題…などと言う極端な意見も耳にします。たとえ在来種であっても、もともと地元にあったもの以外を導入するのは、遺伝子の地域性をかく乱し、大変な結果につながることすらあります。聞きかじりの知識で外来種は…などと語らず、できれば、もっと詳しく話を聞いてもらいたい、テレビで話す人はもっと勉強してから語ってほしい…今の報道を見ていて切に思います。

両方のガーデン共に賞は戴きましたが、コンセプトの部分は審査員の皆さまには十分伝え切れなかったようです。言葉では無く、形で伝えるのは難しいですね。熱帯の森をガイド無しで歩くときにその意味を理解するのが難しいように…。

さて。一段落がついたので、santoっさんが送ってくれたヤシの記事をアップしなきゃ。ウリさんのバンレイシも…。(ここ2カ月ずっと思ってました~。ごめんなさーい!)

ぽちっ。多謝。

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