« 2011年7月 | トップページ | 2011年12月 »

2011年8月31日 (水)

カンナの種

Canna indica

先日原種のカンナの写真をアップしたら「kamu 花夢ギャラリー」のみのりさんからメールをいただきました。

みのりさんちにあるダンドクの写真。

Skajitutate1

TOMが

「資料を読んだら、「seeds are used locally for various crafts.」とあったんだけど、昔、この園芸種の実を開いてみたら、とてもクラフトに使うような代物じゃなかったんだよね。ってことはこの実の部分をある程度のところで刈り取って乾燥させて使うのかな?…と思うのだけどどうだろう?」

って書いたので、「実がなってますよ~」と。

キャー!また嘘書いちゃった~(汗)

園芸種の観察は原種の性質を残していないことも多くて、冷や汗ものです。

ごめんなさい!

ちゃんとタネができるんですね~!!!

それもこんな可愛い子。

ウィキペディアから写真を借りてきました。

S800pxcanna_indica_wild_species_see

おお~。なんてきれいなタネ。これなら十分クラフトに使えます。黒豆みたいだね~。

「秋に実が熟すと、複数の重く丸く黒い種子を作り、これが散弾銃の弾丸のように見えることから、英名Indian shotと呼ばれる」

なんて記述もありました。

カンナのお花はよく見ていたけれど、ダンドクはTOMの行動範囲になかったみたいで、こんなタネを見たことがありませんでした。日本でも原種で、暖かい地方ならちゃんと実がなってタネができるんですね~。感動です!!!

原産地はカリブ諸島や熱帯アメリカあたり。

日本には江戸時代初期に入ってきました。1664年の花壇綱目に記述があるそうです。

園芸品種が普及するにつれダンドクとしてのカンナの栽培は少なくなりました。南西諸島に野生化した株が自生するそうです。

今よく見られる園芸種のカンナは明治時代以降にオランダから入ってきたみたいですね。

------------------------------------------------

みのりさんからのメールで~す。

***********

さっき探し物があって、ふと,TOMさんのサイトを開いてみました。
カンナのことが書かれていたので、参考までにの画像を送ります。
これは、我が家のカンナ。

Sdoubatate
いつごろからあるのか、私がここに引っ越してきたときにはもうありました。
植物無関心の義母の荒れ庭にも、生息し続けてきたつわものです。
原種のダンドク(勝手に判断)に近いようなのですが、葉が銅葉ですからCV.です。
ともあれ、中からは、こんな果実が顔を出していて、とてもきれいです。これなら
ば、細工に使えるでしょう。
紹介されたサイトは、こんな果実を指しているのかも・・・と思いました。

************

「植物無関心の義母の荒れ庭にも生息し続けてきたつわもの」という表現に爆笑。いきなりこの子が大好きになりました。

植物ってすごい~。故郷からどんなに離れてもなんとかその環境になじんで、しぶとく生き続けるんだよね。そのしぶとさに支えられて私たち人間の文化が生まれてきたのだよねと思っちゃいます。

今回調べていてすごく面白かったページ 見てみて~。

http://kero1113.seesaa.net/article/114584199.html

TOMのメインブログ

ぽちっ。多謝(ブログランキングエントリー中)

| | コメント (2)

2011年8月 5日 (金)

原種のカンナ

Canna indica

シンガポール植物園の中のジンジャーガーデンでも見ることができますが、なぜかスンゲイブロウの植栽地に植えてあったので、写真をぱち。

S20110617361

カンナ・インディカなんて言うから、インド原産のカンナかと思っていたら、カンナ科はみんな中央アメリカか南アメリカの原産なんだね。

S20110617359

カンナは花がど派手に改良された改良種ばっかり日本では見ているので、初めてこの子を見たときは「地味」って思っちゃいました。

S201106173582

カンナ科は小さい科で原種は25種類くらいしかないらしくて、でも品種改良されたものが1000種位あるらしい。

それだけにこの子みたいな「地味~な原種」はTOMのつぼにはまって、よだれたらたらです(ある意味変態?)

日本ではあんまり見かけないのだけど、カンナってこの実が可愛い!

S20110617360

資料を読んだら、「seeds are used locally for various crafts.」とあったんだけど、昔、この園芸種の実を開いてみたら、とてもクラフトに使うような代物じゃなかったんだよね。ってことはこの実の部分をある程度のところで刈り取って乾燥させて使うのかな?…と思うのだけどどうだろう?

アメリカ方面にお住まいの方で、「見たことあるよ!」って方は、教えてください<m(__)m>

実をばらばらにした時の記事

******************************

TOMのメインブログ

ぽちっ。多謝(ブログランキングエントリー中)

| | コメント (0)

2011年8月 1日 (月)

ポンポン

Cerbera odollam

公園とかでも当たり前の木なんだけど、マングローブ植物としては扱っていなかったし、写真も古いのであらためてスンゲイブロウの続きとしてアップします。

ポンポンは本来マングローブの後背にある木らしい。スンゲイブロウでもシ―アップルやシーアーモンドがあるような、少し陸地側に入ったところに生えているのをよく見ます。

花はこんな感じ。キョウチクトウの仲間って感じがするよね。

S060905204

葉っぱはこんなん。

S060905203

実はこんなふうに2つ対になって着きますが、1つは落ちるかしてしまって1個のも多いです。

S060905202

実が落ちて外側の皮がむけるとこんな感じ。ちょうど人のげんこつくらいの大きさで、この状態のものに金色のスプレーをかけたりしたものが、飾りとしてよく売っています。

S060905205

1個のポンポンの実。赤い葉が混じっていたりするのもよくあります。

S20110617018

以下以前にアップした記事より。

*****************************

キョウチクトウ科 Apocynaceae

原産地:インド~太平洋

Common name: Buta Buta , Pong Pong Tree , Reva , Yellow -Eyed Cerbera , ケルベラ、ポンポンの木、ミフクラギ

お花が終わると、ポンポンという名前がぴったりのグレープフルーツくらいの大きさの緑の実がいっぱいなります。白いキョウチクトウみたいなお花が咲いていて、グレープフルーツみたいな実がなっていたら「ポンポン?」と思ってみてください。緑の実は赤緑、黒と変化して自然に落ちます。

木の下を見ると写真のようなクリスマスツリーの飾りみたいなのが落ちているのを見つけることができます。これは実の表面の部分が腐ってなくなったもの。そして、このような状態になるとすぐには腐らないようです。

グレープフルーツの重さを想像しながら、実を持ってみると、拍子抜けするくらいに軽い! 

じつはポンポンの木は自然の環境では、マングローブ林の後ろの水辺に生えていて、この実が水に落ちて水に浮かんで遠くまで運ばれていくのだそう。だからパシリスパークなどでも見られます。原産地がインド~太平洋までと広いのもこのせいなんですねぇ。

キョウチクトウの木は有毒だから気をつけて…というのは皆さんよくご存知のことだと思うんだけど、ポンポンも例に漏れず「有毒」で危険です。しかも実だけでなくて、葉や枝も有毒だから安易に近づいたり、触らないのが賢いかも。

種はねずみを毒殺するのに使われたり、魚毒としても使われてきたそうです。ほら、怖いでしょ?

******************************

TOMのメインブログ

ぽちっ。多謝(ブログランキングエントリー中)

| | コメント (2)

« 2011年7月 | トップページ | 2011年12月 »