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2012年7月11日 (水)

新しいシンガポール植物園

シンガポール永住組の友人から素敵なお知らせが届きました!

そのまま転載します!

ガイド仲間でもあったセイコさんの素晴らしい説明…

来年は絶対にまた行くぞーと心に誓ったtomでした(*^。^*)

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みなさま

ご無沙汰しておりますが皆様ご帰国後お元気にご活躍のことと存じます。

いよいよ先月末に大型新公園がオープンし、その威容に驚いています。

昨年11月に世界ラン会議を主催した際、

公園の半分と2つあるドーム(クールハウス)の1つ、フラワードームを見ることができましたが、

今回公園全体がオープンすると、クラウド・フォレスト

(ドーム内部に高い山を作り、30mの高さから滝の水を落とし、熱帯雲霧林の山中を歩けるブリッジがあります)と、

「植物の世界 The World of Plants」という名前のテーマ・エリアもオープンし、

本当に規模が大きく、デザインが素晴らしいとびっくりしています。

昨年のプレビューでは、シンガポールの民族構成要素であるマレー人、中国人、インド人、

そして植民地時代という4つの庭が「ヘリテージ・ガーデン」という名前で出来ていて、

「人間と植物とのかかわり」がうまく表現されているので、

シンガポールならではのユニークな公園だと感心しました。

マレー・ガーデンではマレーハウスの周囲にカンポンに植えられているハーブや果樹があり、

中国庭園ではスイメイ(水梅)、ロンガン(竜眼)、ライチー、柳などの古木があり、

輸入した大きな石がうまく配置されています。

インド庭園では彼らが好んだパルミラヤシ、シルクコットンツリー、ベンガルボダイジュ、

クリシュナズカップ、マストツリーなどなどが植えられています。

南米原産ですがインド経由で渡来したカポック、マドラスソーンもあります。

コロニアル・ガーデンではブラック・アンド・ホワイトの家を連想させるように

黒白で塗り分けたツル棚がぐるっと囲み、白花ツル植物がからんでいます。

宗主国イギリスの経済発展への野心を回想させる経済植物、

コショウ、クローブ、ナツメグ、 シナモン、コーヒー、カカオ、油ヤシ、サトウヤシ(Arenga pinnata)などがあり、

中でも私が驚いたのは、パララバーのラテックス採集に専念するまでの

植物選択の苦労が想像される他の樹木も植えられていることです。

Manihot glaziovii(ブラジル原産セアララバーツリー)、

Castilla elastica(パナマラバーツリー)、 

Ficus elastica(インドゴムノキ)をパララバーの近くで見ることができます。

船で苗木を運んだウォーディアン・ケース(送り先はキュー・ガーデンと捺印されている)などユニークです。

下記 YouTube で私が意図するビデオ画面が出てくるかどうか心もとないのですが。

'Gardens by the Bay' from Day to Night 
というビデオが新公園をうまく紹介して
います。
        http://www.goodhomeideas.blogspot.com/2012/07/


スーパーツリー
カラフルな鉄塔に植物が垂直に生えている人工建造物。公園の中心部に12のスーパーツリーがあり、

エレベーターでブリッジ (① OCBC Skyway 有料S$5) に上って、

公園周囲、近くにあるマリナベイサンズホテルやビジネス街などを見ることが出来、

夜は15分間の音と光のショー(無料)が楽しめます(7:45pmと8:45pmスタート)。
 
② Flower Dome(有料)
大きなガラスドームの中にシンガポールでは高温で育たない植物、

オリーブ、ナツメ ヤシ、バオバブ、シャクナゲ、フーシャ、アジサイ、ゼラニウム、ユリ、バラ、つばきなど

地中海性気候に温度を設定しています。

③ Cloud Forest(有料)
ガラスドームの中に高い山を人工的に作り30mの高さから滝が流れ落ちています。

9階の高さにあるブリッジを歩くと、熱帯の雲霧林に育つ

ウツボカズラ、シャクナゲ、ラン、シダ、エアプラントなどが鑑賞できます。 

あちこちから冷たい霧をいっぱい噴射しています。

建物の中には、どこかの国から購入した鍾乳石が展示されています。

2つのドームの開館時間は朝9時から夜9時まで、

でも7PMを過ぎると太陽光が無くなって中の植物が識別できません。

安全上、足元に明かりはあっても、植物を照らす 明かりは無いので、

葉っぱは緑色、銀色の区別がつかず黒いし、バラの花か別のものか何かわかりません。

公園自体は朝5時から深夜2AMまで開園しており(無料)、ゲートもあちこちにあるのですが、

一日に早朝3時間はゲートを閉鎖するのでしょう。

サイクリングやジョッギングに利用する人がいます。

私はシニア在住者用年間パス(S$60)を購入したので有料のところを丸一年間自 由に入れます。

駐在員や家族は在住パスがあるので、年間パス料金は大人1名ならS$68,子ども3人までの家族パスはS$180です。 

外国人観光客用入場券は一日券で上記①がS$5、②+③がS$28で、合計S$33になります。

ドーム1つだけの選択は無し、シニア優待料金もありません。 

ちょっと在住組との差が大きいですね。
シンガポール組の料金が安いのは、どんどん公園を利用してもらって野外を歩くことで健康になり、

医療費を抑えるという政府の意図があるからでしょう。

私がガイドをしているシンガポール植物園もこの新公園も地下鉄駅(ボタニック・ガーデン駅とベイフロント駅)がオープンしたので、

どちらの公園へもバスからサークルライン地下鉄に乗り換え、

30分~40分程度で行くことができます。

この新公園はお勤めしていた頃、事務所の窓から埋め立て工事を見ていたところで、

 既存のビル街より海側の埋め立て地に新ビル街も完成しています。

ロンドンのハイ ドパーク、NYのセントラルパーク同様、

市街地に人々が気軽に行ける公園を作ったわ けですが、

暑い国なので皆が行くのは早朝か6PM以降ですね。

でも暑い日にガラスド ームに涼みに行くという手もあります。

イベント広場もあちこちにあって、3万人が集 まるような大型野外公演も可能になりました。

皆様、ご帰国後大いに変化したシンガポールを再訪してください。

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とのことで~す。

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