カポックツリー
Ceiba pentandra
(miyomamaさんがお花の写真を送ってくださったので、以前書いた記事の修正版で再アップしました)
シンガポール植物園のバンドスタンドとレインフォレストエリアの間に、カポックの木はあります。
板根がとても大きくて、それはそれは見事。子どもだったらすっぽり入ってしまうくらい。これで樹齢が100年足らずだと植物園の人は言っていたのにはビックリ。
大きな木なので2006年の年末にお花がいっぱい咲いて落ちているのは見られたんだけど、花序の様子などがよくわからないままになっていました。
先日miyomamaさんが「ホルタム・ホール近くのカポックは
枝が低く出ていて、目の前にお花が見えました。(2007・4・21)よかったら使ってください。」なーんて素敵な写真を送ってくださったので、以前紹介したページをリニューアルしての紹介です。
花序の様子。まとまって枝にくっついてるんですねー。なんだかすごい数!下の3枚の写真はmiyomamaさんが提供してくれました!
こちらは運良くそのままの形で落ちていたお花。
普通ね。日本のサクラとかだったら、お花が咲いててきれい!って思うでしょ。でも、カポックの場合は木が大きいから、お花の咲いている枝が遠くて、普通は花が咲いているのがよく見えない(涙!)
だから木の下に落ちていた花殻で、「ああ、花が咲いているんだなあー」って気付かされるんです。
木の下はこんな風景。花殻の量が多くて、2006年にTOMがお花に出会ったときは、靴の底がベタベタになってしまいました。
落ちていた花殻はほとんどがこんな感じ。
中にはこんなつぼみも…。ガクはカップ状になっています。
花が
終わると長さが10~15cmくらいのラグビーボールのような実がなります。熟すと割れて中から白い綿毛が出てきます。
左の写真もmiyomamaさんが昔提供してくれた写真。タネが整然と綿の中に並んでいる様子がよくわかりますよね。
下の写真は木の上で、ふわふわの綿毛が飛び出してきているところ。
綿毛が飛ぶようになると、まるでボタン雪が降っているかのような風景を見る事ができます。
拾ってみたら、1つの綿毛の塊の中に、黒い種が1つずつくるまれていました。なるほどー。こうやってタネを飛ばすのがカポックちゃんの戦術なのねー。
このワタ。パンヤとして使われたり、水をはじく性質を持っているので、救命胴衣などに使われたりしているそうです。
自然友の会の友人たちにはこれを拾い集めて色々作っている人たちもいましたよ。子供と一緒に拾い集めてマスコットなんかを作るのも、シンガポールの思い出作りの1つとしては素敵なんじゃないかな。
綿を作ってくれる植物は綿花だけじゃなくて色々あるって事をカポックはTOMに教えてくれました。ほんとに植物は面白い!!
下に落ちている綿にはこんな虫がよくいます。
若い時の幹にはこんな棘があるのも特徴のひとつ。
葉っぱはこんなふう。
シンガポール植物園のバンドスタンドのカポックの板根はとにかく記念写真スポットには最高!
ぜひ一度は撮って、シンガポールの記念にしてくださいね!
キワタ科 Bombacaceae
原産地:熱帯アメリカ、熱帯西アフリカ
Common name: Cotton Tree , Kapok Tree , White Silk Cotton Tree ,カポック、 シロキワタ
資料:「Tropical Trees And Shurubs」Wee Yeow Chin P337
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