カテゴリー「Ba:熱帯植物事典(高木) Trees」の記事

2008年6月 5日 (木)

カポックツリー

Ceiba pentandra

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(miyomamaさんがお花の写真を送ってくださったので、以前書いた記事の修正版で再アップしました)

シンガポール植物園のバンドスタンドとレインフォレストエリアの間に、カポックの木はあります。

板根がとても大きくて、それはそれは見事。子どもだったらすっぽり入ってしまうくらい。これで樹齢が100年足らずだと植物園の人は言っていたのにはビックリ。   

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大きな木なので2006年の年末にお花がいっぱい咲いて落ちているのは見られたんだけど、花序の様子などがよくわからないままになっていました。

先日miyomamaさんが「ホルタム・ホール近くのカポックは
枝が低く出ていて、目の前にお花が見えました。(2007・4・21)よかったら使ってください。
」なーんて素敵な写真を送ってくださったので、以前紹介したページをリニューアルしての紹介です。

花序の様子。まとまって枝にくっついてるんですねー。なんだかすごい数!下の3枚の写真はmiyomamaさんが提供してくれました!

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こちらは運良くそのままの形で落ちていたお花。7_32

普通ね。日本のサクラとかだったら、お花が咲いててきれい!って思うでしょ。でも、カポックの場合は木が大きいから、お花の咲いている枝が遠くて、普通は花が咲いているのがよく見えない(涙!) 

だから木の下に落ちていた花殻で、「ああ、花が咲いているんだなあー」って気付かされるんです。 

木の下はこんな風景。花殻の量が多くて、2006年にTOMがお花に出会ったときは、靴の底がベタベタになってしまいました。                                    

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落ちていた花殻はほとんどがこんな感じ。12_12

中にはこんなつぼみも…。ガクはカップ状になっています。

花が

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終わると長さが10~15cmくらいのラグビーボールのような実がなります。熟すと割れて中から白い綿毛が出てきます。

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左の写真もmiyomamaさんが昔提供してくれた写真。タネが整然と綿の中に並んでいる様子がよくわかりますよね。

下の写真は木の上で、ふわふわの綿毛が飛び出してきているところ。

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綿毛が飛ぶようになると、まるでボタン雪が降っているかのような風景を見る事ができます。

拾ってみたら、1つの綿毛の塊の中に、黒い種が1つずつくるまれていました。なるほどー。こうやってタネを飛ばすのがカポックちゃんの戦術なのねー。

このワタ。パンヤとして使われたり、水をはじく性質を持っているので、救命胴衣などに使われたりしているそうです。

自然友の会の友人たちにはこれを拾い集めて色々作っている人たちもいましたよ。子供と一緒に拾い集めてマスコットなんかを作るのも、シンガポールの思い出作りの1つとしては素敵なんじゃないかな。

綿を作ってくれる植物は綿花だけじゃなくて色々あるって事をカポックはTOMに教えてくれました。ほんとに植物は面白い!!

下に落ちている綿にはこんな虫がよくいます。

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若い時の幹にはこんな棘があるのも特徴のひとつ。5_57

葉っぱはこんなふう。

シンガポール植物園のバンドスタンドのカポックの板根はとにかく記念写真スポットには最高!

ぜひ一度は撮って、シンガポールの記念にしてくださいね!

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キワタ科 Bombacaceae

原産地:熱帯アメリカ、熱帯西アフリカ

Common name: Cotton Tree , Kapok Tree , White Silk Cotton Tree ,カポック、 シロキワタ

資料:「Tropical Trees And Shurubs」Wee Yeow Chin P337

「熱帯植物要覧」 P298

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2007年7月17日 (火)

カシュアリーナの仲間-2

シンガポール植物園国立ラン園のクールハウス入り口の右側に何本かカシュアリーナの木があります。空中回廊のようになっているところなので、時々カシュアリーナちゃんの花が見られます。

しかーし。これがモクマオウ科なのは確かなのだけど、1001に載っていた

Casuarina equisetifolia、Casuarina junghuhnina、

Gymnostoma nobile、Gymnostoma rumphianum、Gymnostoma sumatrana

のどれに当たるのか今手もとにある写真では全然判断がつきません。

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まずは全体の様子。

もうちょっと寄ってみます。

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3枚目は若い実の写真。

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花は小さくて気をつけていないと花かどうかも気が付きません。

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長いほうで8mmくらいってところか。

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拡大して写真を撮ったら、こんな花びらみたいなのが出ていました。さぁて。これは何でしょう?

実がなっていたから雌花の花序のように思えますが…。

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「植物の世界」にあった説明はこんなん。

とても退化した風媒花雄花の花序は尾状の穂状花序

雌花の花序は小型の球状または卵形の頭状花序をつける。

雄花は、開花時には脱落する1または2枚の帽子状の鱗片状花被片と、単一のオシベ(葯は底着する)からなる。

雌花は、花被も分化した花床もなく、合着して子房を形成するたった2枚の心皮(そのうち1枚しか発達しない)と、基部に翼のある花柱からなる。

ごめん。説明してることがよくわからない。

どなたか教えてください(涙…)。

モクマオウ科 Casuarinaceae

カシュアリーナの仲間-1

モクマオウ科

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P8-66

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2007年7月10日 (火)

カシュアリーナの仲間-1

Gymnostoma nobile

シンガポール植物園のタングリンゲートを入っていって、スワンレイクの手前右側の芝生の中にこの子は何本かかたまって植えられています。

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←怖い顔

最初は単純に「カシュアリーナちゃんの大きい子で怖い顔の奴」と呼んでいて名前も気にしていなかったのですが、ふと見たら属名がGymnostoma でカシュアリーナじゃなかった。

あれ?いや確かカシュアリーナだった筈…と思って樹名札を見ていったら、古い札では確かにカシュアリーナになってました。

かつてはモクマオウ科は1属と考えられていたけど、後で4属に分けられた…と「植物の世界」にはあったので、「なるほど、新しい名札はこの考えに合わせて新しい呼び名にしたのね」と納得。

イーストコーストパークあたりで拾うカシュアリーナちゃんのは直径1.5~2cmくらいの小さなものだけど、この子は大きい。3~4cmくらいはあるかな。

1_155全体の感じはこんな感じ。

葉っぱが細くてふわふわって感じでしょ。

カシュアリーナの名はヒクイドリ「Casuarius casuariusから付いたというのが、このふわふわ感から納得できます。

実際のところどんな感じの葉っぱかと言うと、下のような感じです。

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拡大。

スギナのような葉っぱで節があって引っ張ると節のところでぷちっと切れます。

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今まで葉っぱと書いてきましたが、じつは葉っぱかなんだか分からない部分は小枝の部分。節のところにあるギザギザが葉っぱです。

これが昨日書いたモクマオウ科の特徴の1つ「のある独特の細い小枝をもち、小枝の節ごとの先端に輪生する鱗片状に退化した葉身がある。」という文の意味。

新しい小枝はこの節の部分からこんなふうに伸びていきます。

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節のところでぷっつんって切って葉っぱを映したのがコレ。

葉っぱが鱗片状輪生して4枚あります。

じつはこの「輪生した葉っぱが何枚あるか」が属を分ける特徴の1つ。

モクマオウ科4属のうち、この子が属するGymnostoma(ギムノストマ属)とCeuthostoma(ケウトストマ属)は、この葉っぱが常に4枚。

あと2つの属は、カスアリナ属で5~20枚、モクマオウ属では4~15枚となるんだそうだ。

ほぉーーーーーーーーーー。

花ですが、この子では花は観察できた機会がなかったのでパス。

は木にくっついている時はこんな感じ。ほらほら松かさみたいでしょお!

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落ちてるのはこんな感じ。で、怖い顔してるわけ(笑)

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さて長い間避けて通っていた疑問。

タネはどこ?

多分、ここに入っていたんだと思うんだよ。ね、口が開いてるでしょ。

どんなタネだろう?

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考え始めたら気になって仕方がなくなって、手もとにあった、実を調べ始めてしまった。

あったー!コレ?????

ぱかっと開いた口の中に薄い何かがあります。

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中身はこんなんでした。これがタネかな?

ごめん。楊枝でつついたらちょっと崩れてしまった…。

長いほうで5mmくらいしかない小さなものです。

「植物の世界」のモクマオウ科のところには「雌花序は成熟すると、いくぶん木質化した、球果状の複合果となる。果実は1個の種子のように見える偏平な翼果で、成熟すると光沢を持つ」と書いてありました。

翼果…当てはまるよ。これって果実にあたるんだー。はぁーなるほど。難しいわぁ。

私たちがこの怖い顔を拾うときには、この翼果は既にほとんど風か何かで飛んでいってしまった後で、翼果に気が付いたことは今までありませんでした。

この子は植物園にいる実が大きな子ですが、イーストコーストパークで見かけるカシュアリーナちゃんの実はもっと小さいので、翼果ももっと小さいのでしょう。ほんの2mmとかそんなものかもしれません。

うー。そんなんじゃ、絶対に見つけられないよォォーーー(涙)

モクマオウ科についての記事も読んでね。コチラ。

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P8-66

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2007年7月 9日 (月)

モクマオウ科

モクマオウ科 Casuarinaceae

シンガポールに行って間もなく やたらと背の高い針葉樹みたいな木に気がつきました。どのくらいだろう?30m以上は優にあるだろうと思います。

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街路樹になっていたり、イーストコーストパークにもいっぱいあったり。

下にはこんな実が落ちてる。

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やっぱ針葉樹だーって普通思いません?

衝撃だったのはこれが針葉樹でも裸子植物でもなくて、れっきとした被子植物、それも双子葉…だったこと。ま、ものごとをよく見ることもせずに印象でしか植物を見たことがなかったTOMですから、その程度の知識しかなかったのよ…(号泣!)

見てよこの葉っぱ。針葉樹に見えるじゃん。そう思わん???

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調べてみるとモクマオウ科のカシュアリーナって植物らしい。

カシュアリーナぁ?

なんだか、無骨な姿に似合わずカワユイ名前だわね。エカテリーナとか、女の人の名前みたい…。

先日、「マオウ」をアップしました。そのときに、「モクマオウ(木麻黄)があるからには木でないマオウ(麻黄)があるに違いないと思っていた…」って書いたでしょ。そのモクマオウがこの子です。

マオウとモクマオウ…何が似てるって、葉っぱが似ています。どっちもトクサみたい。左がマオウ、右がカシュアリーナ。太さは、マオウの方が太めです。でもスギナみたいに節がある様子とかよく似ているでしょう?

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でもよく似ているけど、マオウは裸子植物、モクマオウは被子植物、おまけにトクサはシダ植物で種子植物ですらない…!!!

進化の流れの中では全く違う段階にあるこういった別々の植物達が、期せずして同じ様な形で同時代に出現する…生命の不思議さを感じます。面白いなあ。

で、2枚目の写真にあるように、カシュアリーナと言っても、見た目は同じ様に見えるけど、実が何種類かある。どうも種類が何種類かあるらしい。何がどう違うんだろうと思って、モクマオウ科について調べたのが今日の御題。(アー、長かった…)

資料「植物の世界 P8-66」に書いてあったことを羅列していきます。

モクマオウ科にはクロンキストの分類では4属96種

ギムノストマ属 Gymnostoma

ケウトストマ属 Ceuthostoma

カスアリナ属  Casuarina   15種

モクマオウ属  Allocasuarina   58種

葉や花が見かけ上とても単純なので、かつては原始的な科と考えられていましたが、今では ある程度進化したものが二次的に退化したもの だとされているそうです。

モクマオウ科は、雌雄異株、または同種の、高木または低木。

節のある独特の細い小枝をもち、小枝の節ごとの先端に輪生する葉身がある。

    …つくしの袴みたいな部分が葉っぱって事だね。上の写真で確かめられる???

とても退化した風媒花雄花の花序は尾状の穂状花序雌花の花序は小型の球状または卵形の頭状花序をつける。

    …よくわからないので明日以降に写真で見てみます。

「1001 Garden Plants in Singapore 2nd Edition 」に載っているモクマオウ科は下記の5種類。色々写真は撮ってきたけど、正直言ってどれがどれに当たるのかわかりません。Gymnostoma nobileだけ樹名札があって分かったので、明日にでもアップの予定。

Casuarina equisetifolia

Casuarina junghuhnina

Gymnostoma nobile

Gymnostoma rumphianum

Gymnostoma sumatrana

最後に。街中や公園でこんな風にピンクに染まったカシュアリーナを見かけることが何回かありました。

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ピンク色の正体はブーゲンビリア。カシュアリーナに添うように植えられて、棘でさっさか這い上がって、こんな風景。

植栽プランナーの仕掛けなんでしょうが、こんなアイディアも面白いですね。

細かい写真は明日以降に…。

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P8-66

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2007年1月29日 (月)

ナムナムの実

Cynometra cauliflora

先日ご紹介したナムナムちゃん。ブログを見たmiyomamaさんがメールで実の写真を添付して送ってくれました。miyomamaさん、ありがとう!!!

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花はこんなの。すっごく小さいです。(前のブログを見てくださいね)

お花が受粉するとこーんな実がなるようです。下の写真2枚はmiyomamaさんが添付して送ってくださったものです。

「熱帯植物要覧」には「豆果は多肉、半円形、果点分布(これってどういう意味?)。長さ、5~8cm、幅3~5cm、厚2~3cm、果表に皺、果点分布(これってどういう意味?)。種子大、1個。半球形。果肉は白、多酸、寡汁、渋味。果を生食、調理、加工。」と書いてありました。

うーーーん。これを食べるんだ…。

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2007年1月24日 (水)

ナムナム

Cynometra cauliflora

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シンガポール植物園の新しくオープンしたエリアで見つけたナムナムノキ。名前が面白いよね。

Common name: Nam-nam, ナムナム ノキ

マメ科 Leguminosae

原産地:インドネシア・スラウェシ島、熱帯アジア

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マメ科で幹生花・果。

幹に直接花や実がなってるんだけど、なんだかきれいでないのだ。ぐちゃぐちゃって感じ。

おまけに何か強力関係にあるんだろうけど、小さめのアリがそれはそれはいっぱい。近寄る時はちょっと注意が必要です。

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「熱帯植物要覧」には「豆果は多肉、半円形、果点分布(これってどういう意味?)。長さ、5~8cm、幅3~5cm、厚2~3cm、果表に皺、果点分布(これってどういう意味?)。種子大、1個。半球形。果肉は白、多酸、寡汁、渋味。果を生食、調理、加工。」と書いてありました。へぇー、食べるんだ。見たときには小さな豆の赤ちゃんしかいなかったけど、本当はけっこう大きくなるんだね。

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お花はわずか1cm足らず。小さいです。かわいいです…。

Cynometra属にはお仲間にCynometra malaccensisという子がいます。この子のコモンネームは「カトンカトン」。カトンラクサで有名なカトンの町(シンガポールの中にあります)の名前の下になったと聞いたような聞かないような…。本当かな??誰かしらない?はっきりしたこと。

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葉っぱはこんなん。2枚一組の複葉。長さが8cmくらい。新葉は下の写真のようにピンク色をして下向きに下がって出てきます。かわいいよ!

資料:  「熱帯植物要覧」P168

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2007年1月 6日 (土)

マレーゲール

Myrica esculenta

マレーゲールってヤマモモのことなんだよー。」って言葉が何年も耳に残っていました。

ヤマモモ(Myrica rubra)はTOMが公共造園のお仕事をしていた時代に慣れ親しんでいた植物で、公園などの設計でよく使っていました。赤いボンボンみたいな実がかわいくて、1回食べてみたいなと思いつつ、日本の公園に植えられているヤマモモは薬剤散布されているためにためらって、結局1回も口にしていなかった木です。

そんなこともあって、シンガポールのヤマモモってどんなんだろう?ってずーっと気になっていました。

TOMの周囲の人たちは、みんなよく知っているマレーゲールちゃんだったんですが、何故か縁のない植物はあるもので、ずっと出会えなかったのがこの子。先日マレーゲールちゃんに会いたくて、クレメンティウッズパークに出かけて、ようやくかわいい赤い実に出会えました。

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「Illustrated Guide to Tropical Plants」で、渡辺先生は「高木、果は赤く熟し食用、日本のヤマモモとほとんど同じ。同一種かもしれない。」と書いておられましたが、TOMのイメージの中にあったヤマモモよりは実がずーっと小型で目立たないもので、「なんか違う」というのが正直な感想。

左のが実なんだけど、直径8mmくらい。「日本の樹木」でヤママモモを調べてみたら、日本のは直径が10~20mmと書いてあったので、私が覚えているのは実が大型の園芸品種かなんかなんだろうか?

大きさのことをのぞけば、マレーゲールちゃん、可愛かったです。でしょ?ノイチゴみたい!

お花はどんなんでしょう?

探してみました。

こんなんあったんですけど、花序みたいに見えるけど、うーーーん。

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花序みたいに見えるもの。花みたいに見える小さな突起はわずかに1mmかそこらです。

拡大。

う。なんか2本出てる。もしかしてこれでお花???

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「前はもっと派手な花が咲いていたよ」との言葉があったので、ますます???のTOM。コーナー先生の本なら何かヒントがあるかな?と思って家に帰って探してみました。

あった。

ヤマモモちゃん、雌雄異株。これは雌花でした。日本のヤマモモの雌花のメシベは赤っぽいけど、マレーのはこんな風に緑色をしているようです。こんな目立たない色をして、どうやって花粉が運ばれるんでしょう?

PCをよく探してみたら、雄花の写真がちゃんと撮って保存してありました。先日セントーサ島に行ったときに出会ったマレーゲールちゃんです。でもこのときは赤い実に出会えなくてぐっすんって思っていたのでした。なるほど、雄株だったから、実がなかったんですね。      

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いわゆる、無花被花のたぐいで、花びらとかないタイプの雄花と雌花。日本のヤマモモの雄花はホウの中にオシベが5~8本入っているそうです。

コーナー先生は「マレーゲールの雄花は触ると花粉の雲ができる」と書いています。「風媒花に違いないだろう」とも書いています。

虫や鳥に運んでもらう必要がないから、こんな目立たないお花をしているんですねぇ。

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コーナー先生の本には幼木の葉っぱは全然違う形をしていると書いてあって、写真を探してみたら、「あ、私、ちゃんと撮ってるよ」と幼木の葉っぱの写真もPCの中に発見。

幼木の葉はこんなふうに切れ込みが入っています。もっと極端に切れ込みがはいっているのもあるらしいです。

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成木の葉っぱはこんなん。ずーっと小さいです。

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全体はこんな感じ。高さは13mくらいになる高木。

マレー半島やマラヤ南部ではよく見られる植物。海岸沿いの砂地などに生えます。シンガポールでは二次林でよく見られるのだそう。

ヤマモモ科 Myricaceae

原産地:マラヤ南部、マレー半島、シンガポール

Common name: Malay Gale , Telur Chichak , マレーゲール

資料:「Illustrated Guide to Tropical Plants」P13

「Wayside Trees of Malaya」Corner P559

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2006年12月29日 (金)

タケの花

ウビン島をチェックジャワ方面に歩いていて見つけた変なもの。

「TOMちゃん、これってタケの花??」

「え、タケの花事体どんなんものか知らないから、わからないよー!!」

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タケから下がるペンダントのようなもの。これ何だ?って思うでしょ??

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タケの種類もよくわかりません。確実なのはバンブーの仲間だということだけ。葉っぱはこんなのでした。

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下がっていたペンダントのようなのは下の写真のようなものでした。

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タケノコの赤ちゃんのようなものが放射状にくっついていて、結構カワイイ。お星様みたいですね。

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剥いてみれば花か葉っぱの赤ちゃんははっきりするかな?と思って剥いてみました。

タケノコの赤ちゃんみたいなのは大きさはばらつきはありますが、長さ1cmくらいかな。

 

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何枚か剥いだあとに出てきたのはこんなもの。メシベ????オシベ????7_31

さらに何枚か剥がします。透明なベールに隠れた何かが中に見えます。ベールは2つ。

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これをさらに剥ぐとこんな感じ。

すみません。これらってなんでしょう?

花なんだろうということは確実だと思うけど、それ以上のことがわかりません。どなたかご存知の方がいたら教えてくださーい!!!9_20

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2006年11月25日 (土)

レインツリー

Samanea saman

Synonym : Enterolobium saman , Mimosa saman , Pithecellobium saman

シンガポールの街路樹で多いのはこの子です。チャンギ空港からECPを通ってシティエリアに向かう時には、大きな樹冠を広げた街路樹が日陰を作ってくれています。日本の街路樹の常識からすると、とても大きくて、「これはなんだろう?」って思うのですが、この子。

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じつは「この~木何の木気になる木~」と日立のコマーシャルで使われている木は、このレインツリーちゃん。

日立の樹オンラインというサイトでは、歴代のCMを見る事ができます。現在は9代目のCM、第2代でレインツリーちゃんは初登場、3~5代目はなんと別の樹で、6代目以降がレインツリーに定着しています。撮影場所はハワイのオアフ島。地元では何の変哲もないのに、日本人旅行者が行きたがる不思議な樹として有名らしいです。(笑)ハワイではモンキーポッドと呼ばれています。

このサイトでコマーシャルをあらためて見ていただくと、レインツリーがどんなに大きくなる木か想像が出来ると思います。大きくなると言っても樹高は30mくらい、横に枝葉が広がるんですね。それでCMのような形の樹になるようです。シンガポールでは街路樹として下の枝が切り払われているので、CMのイメージとはちょっと違います。

葉っぱはこんな感じの2~4回羽状複葉。小葉2~6対で、いびつな楕円形をしています。1枚の小葉は3~4cmくらいの小さなかわいい葉っぱです。

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夜になるとこんな風に葉を閉じます。

資料には「降雨前に雨を予知し葉をたたむのでレインツリーと言う」と書いてありますが、単に暗さを感じて葉っぱをたたんでいるだけのようです。でも見ていると夜は確かに葉を閉じているけど、本当に昼間でも葉を閉じているのだろうか?と疑問に思う部分があり、この記述は眉につばを付けて読んでいます。

レインツリーの名前はこういった理由で付けられたのは確かなんでしょうね。

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お花が咲いているときに遠くから見るとこんなふうに見えます。ピンク色の花が咲いているのをよく街路樹や公園で見る事ができますよ。

近づくとピンクの細い糸のようなものがいっぱい集まっているのだということがわかります。

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この花なじみの花に似ていると思いませんか?

そう。ネムノキです。レインツリーちゃんはネムノキとはご親戚。この花の形と原産地から和名をアメリカネムと言います。覚え易いでしょ。

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さらにアップにします。左と上と下の写真3枚はKeikoさんが提供してくれたもの。Keikoさん、ありがとーーー!樹の高いところにお花が咲いていることが多くて、TOMは結局アップの写真が撮れていないのです。(涙!)

ピンクの部分はじつは花びらが目立たない小さな花のオシベの花糸の部分でした。この小さなお花が集まって、1つの花みたいに見えてるんですね。

花びらの部分とガクの部分がわかりますか?

11_12 小さな花が集まっている真ん中には大きめの花があります。ここにメシベと子房があるって聞いた覚えがあります。

レインツリーのお花を見る機会があったら、1つだけ違うお花があるのを探してみてくださいね。

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こんな感じのサヤがなります。中のマメが熟しても開きません。サヤには糖分を含むので、家畜の飼料として使われると資料には書いてありました。

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どこに書いてあったか忘れましたが、レインツリーというのはもともとはアメリカ大陸に1万年くらい前まで生息していた大型の哺乳類にタネを運んでもらうように進化していたのだろうと言われているそうです。人間がアメリカ大陸に入ってきて、動きがのろめの大型哺乳類たちはあっと言う間に絶滅してしまいました。その後、タネを運んでくれる生物がいなくて絶滅への道を歩んでいたところを救ったのがスペイン人たちが連れてきた馬や牛たち。…ってどこかに書いてあったと思うのだけど、資料が手元になく、根拠を示せないです。ゴメン!

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樹皮がごつごつしているので、着生植物がくっつきやすいらしく、こんなふうにいっぱいバーズネストファーンやらシダやランがいっぱいくっついている様子をよく見る事ができます。

人に日陰を提供してくれるだけでなくて、他の植物たちにも住処を提供してくれる。太っ腹な樹ですねーーー。

マメ科 Leguminoaeae

原産地: 熱帯アメリカ

Common name: Rain Tree , Pukul Lima , Cow Tamarind, Monkeypod Tree , レインツリー、モンキーポッド、アメリカネム、アメフリノキ 

「1001 Garden Plants in Singapore」P438

熱帯植物要覧」P200

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2006年10月26日 (木)

大豆(おおまめ)の木

Millettia atropurpurea  、 Callerya atropurpurea

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公園とかでよく見かける木。TOMたちは「大豆(オオマメ)の木」と呼んでいます。

文字通り、豆がデカイから。大抵は1個~数個の豆がでっかい莢の中に入っています。左の写真のとおり。

花や実は下から見るとこんな風になっています。

30mにもなる高木なので、花は大抵は下に落ちているのを見て、「あ、花が咲いてる!」って気がつくことが多いです。

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こんなふうにお花はまとまって咲いています。下から順繰りに咲いていく様子がわかるね!

濃いきれいな赤紫色をしている中に黄色の筋。かわいいね!黄色の筋で虫ちゃんに「おいで、おいで」って誘っているんでしょうねぇ。

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マメの仲間らしい花の形をしています。

分解してみるとこんなふう。オシベの一部ががくっついています。

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マメはこんなふうに木になっています。種子は「サポニンを含み有毒」と資料には書いてありました。マメなのに食べられないんだー。残念!

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葉っぱは羽状複葉。小葉は3~4対。若葉は食べられると資料にはありました。

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マメ科 Leguminosae

原産地:ビルマ~ボルネオ

Common name: Purple Millettia,  Tulang dain ,トランダイン

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P411

「熱帯植物要覧」P185

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