カテゴリー「Cc:熱帯の花 (白 ) White」の記事

2006年9月 4日 (月)

テンブス

Fagraea fragrans

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シンガポールドルの5ドル紙幣をお持ちの方は出してくださいね。

裏側に上の写真と同じ絵が描いてあります。この木がテンブスです。シンガポール植物園のスワンレイクの横の芝生広場に植物園の開園前からずっといらっしゃるそうです。なので、樹齢は150年以上。それ以上のことはわからないんだって。シンガポールのヘリティジツリーに指定されています。

   

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シンガポールにはまだナショナルツリーはありませんが、人気投票をしたら、テンブスが1番だったという話があります。そのくらいシンガポールの人には親しまれていて、自然公園や普通の街中の公園や街路樹でよく見かけます。

花は直径2cmくらい白く咲いてだんだんとクリーム色に変化します甘い香り がするので、学名にもfragransという種名がついています。

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白っぽい花に良い香り。たぶん夜に花粉を蛾とかに運んでもらうんだろうね。

幹肌に特徴があって、縦に深い溝が入っていてしわしわです。だからTOMたちは「しわしわテンブスちゃん」と呼んでいます。特徴を覚えるとすぐに見分けられるようになる木の1つです。

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花が終わると直径8mmくらいの小さな赤い実がなります。この実が鳥さんが大好きでよく食べに来ています。

材はタンニンを多く含んで抗菌作用があるので、まな板とかによく使われてきた木なんだそうです。

葉っぱは長さが10cmくらいかな。主脈以外はのっぺりした感じの葉っぱです。

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マチン科 Loganiaceae

原産地: タイ、マラヤ、スマトラ、フィリピン

Common name: Tembusu , テンブス

資料: 「熱帯植物要覧」P401

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2006年6月25日 (日)

キキョウラン

Dianella ensifolia

Dianella_ensifolias05

科: Phormiaceae (単子葉 ユリ亜綱 ユリ目)

原産地: 日本紀伊半島以南~インド

Common name:  Umbrella dracaena, Dianella ,ディアネラ、 キキョウラン

シンガポール植物園のミンデンゲートの近くに植えられている単子葉の植物。

目立たない存在ではあるけれど、1cmくらいの青い色の実がとってもきれいで、TOMはぐぐぐっと惹かれてしまいました。

Dianella_ensifolias01

ん? でも日本でも見たことがあるし、確かうちの庭に植えたような気がするぞ?花は見たことがなかったけど、この実、この草姿、見覚えがある…。

って思っていたら、下記のウェブサイトに日本にも紀伊半島以南の海岸に自生すると書いてありました。そっか。だから見たことがあったんだね。

Dianella_ensifolias04

葉に斑入りのものなどもあり、花や実を観賞するというよりはフイリヤブランのように日陰のグランドカバーとして植えられていることが多いようです。でもご覧の通り、フイリヤブランとかよりもちょっと暴れる感じなので、街路樹の下ばえとしては見たことがなく、公園に植えられています。

お花の大きさは1~1.5cmくらいの小さなもの。でもよく見るとすっごくかわいいです。ご覧あれ。Dianella_ensifolias03

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P108

参考にさせてもらったウェブサイト: http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-k/naiyou/kikyouran0.htm

ごめんなさい。科がよくわかりません。上記サイトには  ツルボラン科(ユリ科)とあったのですが、「1001」にはPhormiaceae とありました。Phormiaceae を調べると、リュウゼツラン科をさらにわけるという考えもあって、その中に、Phormiaceaeがあると書いてありました(コチラのサイト)。単子葉類、ユリ亜綱 ユリ目までは確かだと思いますが、ユリ科の仲間なのか、リュウゼツラン科の仲間なのかよくわかりません。知ってる方がいらしたら教えて下さい。

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2006年6月16日 (金)

ノボタンの仲間の高木

Bellucia pentamera

synonym Bellucia costaricensls

Rimg0448s_1シンガポール植物園は今、正門周りを工事中。(2006.6.16現在) なので仮ゲートが何箇所かにできています。プラントハウスと呼ばれるエリアの近くの仮ゲートの近くには、こんな実が落ちている場所があって、自然友の会の先輩方に「ノボタンの仲間だよ」と教えてもらっていたのですが、花はとーんと見たことがありませんでした

先日、アンブレラツリーのお花を見に行ったときに、帰りにこのゲートを使ったら、なにやらいつもと違う雰囲気が…。

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なんだなんだ?

枝になんかいっぱいついてる…。

え、まさか。花?

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あった、あった!花だよー。

しかも幹生花!

シンガポールで普通によく見かけるノボタン科の「シンガポールロードデンドロン」は幹生花ではないので、大きさの差こそあれ、葉や実の形がよく似ているこの植物が、シンガポールロードデンドロンとは全然違う「花の付き方」をしているのをすっごく面白いと思いました。

左の写真でつぼみや、花が落ちた後の様子を観察できますか?

次は無意味にアップ。

1つの花の大きさは直径5~6cmってところでしょうか?

花びらは5枚だったり7枚だったり…。オシベの形が可愛いね”

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「お花が遠くてよくわかんないよー」って思っていたら、汚くなってしまったお花が落ちていました。

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花びらがね。薄くて華奢なのを想像していたら、全然違いました。堅い。分厚い。1mmはありそうな厚さ。どうしてこんなに分厚い花びらをつけるようになったんでしょ。植物達は、無意味なことはしないので、不思議です。何か意味があるんだと思うけど、想像も付きません。

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はこんなふう。

縦に3本の太い葉脈がはしっています。これが他のシンガポールでよくみるノボタンの仲間とよく似ています。でも、こちらは大きさは15cm~20cmはあろうかという大きなものでした。

木自体は、花とかが付いていなかったら全然目がいかないような地味めの木。でも人知れず、こんな面白いお花を付けている事がわかってハッピーなTOMでした。

ノボタン科 Melastomataceae ( バラ亜綱 フトモモ目 )

原産地:中央アメリカ

資料:まったく見つけることができず撃沈…(誰かもっと詳しいことを知ってる人がいたら教えて下さい)

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2006年6月 8日 (木)

チョコレートの木

Theobroma cacao

言わずと知れたチョコレートの木。チョコレートがカカオから作られたってことはみんな知ってるけど、カカオがどんな木かは意外と知らないんじゃないかな?

ってわけで。じゃーん。カカオの実です。

長さが15cmくらいのラグビーボールみたいな形幹生果って言って、幹や枝に直接実ります。

シンガポール植物園の果樹エリアには何本ものカカオの木が植えられていて、いつでも実も花も観察できます。

Theobroma_cacao1s

で、お花がコレ。

Theobroma_cacao3s

Theobroma_cacao5s

かわいいでしょー!!!

不思議な形でしょー。

芸術的!!!

Theobroma_cacao9s

こっちは横からの写真。構造とかわかりますか?

しつこく写真を載せてしまったけど、じつはこのお花、1cmかそこらしかない、ものすごーーーーく小さなお花なんです。でも、よく見ると、ものすごく繊細なつくりをしていて、かわいいの!!

そう思うでしょー!!

こんな風にお花も幹に直接咲きます。

Theobroma_cacao9s2

Theobroma_cacao10s

花の小ささを感じてもらうためにしつこくもう1枚。

実が2つ見えるでしょ。その左上の小さな白い点。これがお花です。

ある時たまたま、キレイな状態の実が落ちていたので、2つに割ってみました。普段は少し大きくなってくると、リスに表面をくりぬかれて中身を食べられてしまうのです。そのため、なかなかよい状態の実を見ることはできません。(TOMの場合、後にも先にもこのとき1回だけでした)

Theobroma_cacao2s

小さな白い塊がいっぱい入ってるのがわかりますね。この白いものを恐る恐る食べてみました。

クリーミィで甘酸っぱい感じ。おいしいです。これならリスが食べるのもよくわかります。

白いものの中身は種。この種を加工してチョコレートを作ったり、ココアやココアバターを作ります。でもその周りの部分が食べられるなんて知らなかったー。

野生の状態では、この白い果肉に惹かれて小動物がやってきて、タネごと食べ、タネをどこかに糞としてばら撒いてくれるのでしょうね。

Theobroma_cacao12s 葉はこんな感じでした。長さが30cmくらいもあったかな。

アオギリ科 Sterculiaceae 

原産地: 中央アメリカ

Common name: Cocoa , Cacao, ココア、 カカオ

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2006年6月 7日 (水)

クイーンズランドの青いアーモンド

Terminalia muelleri

Terminalia_muelleri10s_1

シクンシ科 Combretaceae (バラ亜綱 フトモモ目)

原産地: オーストラリア

Common name: Queensland Blue Almond , Muellers Terminalia . クイーンズランドブルーアーモンド、ミューラーズターミナリア

1ヶ月前くらいにフォートカニングパークで咲いていたお花。

木の高さがまだ5mくらいなので、枝が低く、目の前でお花を見ることができました。

木のあった場所は、リャンコート側からフォートカニングパークに上り、ラッフルズテラスの広場に入る角。数本、まとめて植えられています。

Terminalia_muelleri12s_1

1つ1つのお花は小さくて、1cmくらいの大きさ。花びらに見える部分は肉厚です。つぼみは花序によっては赤く染まってとっても可愛かったですよ。

実は熟すと青くなります。この青い色と、長さが2~3cmの大きさから、コモンネームの「青いアーモンド」という名前が付いたのだろうなと思いました。クイーンズランドというのはオーストラリアの北東部の暖かい地域の州。オーストラリアのこのあたりが原産地なんでしょうか?

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葉は長さが20cmか、それ以上。先がとがっていなくて丸いです。

例によって樹名板がなくて名前も何もわからなかったので、ガイド仲間のMさんに学名を教えていただきました。手持ちの本には資料がなかったので、学名でネット検索しました。でもあんまりよくわからなかったなあ。

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2006年6月 4日 (日)

ハトのラン

Dendrobium crumenatum

Dendrobium_crumenatum10s

この写真はオーチャードロード、タイ大使館前のイエローフレームの木。目線をちょっとあげると、こんなもんが幹にくっ付いています。

知ってた?気がついてた?

シンガポールでは多くの街路樹にこーんなものがくっ付いています。

Dendrobium_crumenatum9s

根元を見るとこんな風。

左に緑に見えているのは葉っぱ。遠目で見ると、薄くてぺらぺらの葉っぱのように見えるんですが、近くで見ると意外と肉厚です。

根元のふくらみは何かに似ているような…。って思い出すものはありませんか?

じゃじゃーん。見てみて!

白いものがくっ付いています。何?

お花だよー。

膨らんでいたのはバルブ。デンドロビウムのバルブでしたぁ。

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Dendrobium_crumenatum12s

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じつは、これはランの株でした。実際の花の大きさは3cmくらい。真っ白なんだけど、唇弁だけ黄色をしています。

このお花は「ピジョンオーキッド」。シンガポールじゅうの街路樹にくっついています。でもお花が咲くのはごくごくたま。(って言っても1年に何回も見かけますけど…)朝、花が咲いたら、午後には花が閉じてしまうので気を付けていないと花に気がつかないのです。

シンガポールに何年も住んでいるアナタ。見たことあるかな?

ピジョンオーキッドは、気温が急激に5.5℃かそれ以上下がると、つぼみをつける性質を持っています。例えば暑く晴れた日に激しいスコールが降ったりすると急激に気温が下がるので、つぼみをつけ、花を咲かせる準備をします。その日から数えて、9日めにお花を咲かせるそうです。スコールが降るのは局地的だったりするので、同じエリアのピジョンオーキッドは一緒にお花を咲かせたりしますが、シンガポールじゅうでいっせいに開花するということは滅多にありません。

学名を見ればわかるように、日本で家庭によく飾られるデンドロビウムの仲間。よく見るとバルブの感じとか、葉っぱの感じとかよく似ていますよ。

分布範囲は広くて、インド、中国、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの東南アジア一帯で広く見ることができます。もちろんシンガポールでも。街中の街路樹とかにランがいっぱいくっ付いているっているのは、日本人のTOMにはない感覚で、この緑の塊が「ラン」だって知ったときには、ものすごく嬉しくなったし、初めてお花を見つけた時は「やったー!」てな感覚でした。

ピジョンオーキッドのピジョンは「ハト」という意味。つぼみがハトみたいなかっこうしてるんだよ。かわいいです。(写真がどこかに入ってしまって見つかりません。ごめん。)

ラン科 

Common name: Pigeon Orchid , ピジョンオーキッド

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2006年5月31日 (水)

スパティフラムの花はどこ?

Spathiphyllum cv.

Spathiphyllum_cv5s_1

昨日のスパティフラムの回では、メシベとかオシベとか言われたら「そうかなーー?」って思える程度のものが見えたでしょー?

TOMが観察して敗北し続けていた奴はコイツです。

仏炎苞自体が小さめで、肉穂花序の太さが大人の人差し指くらいの太さ。この子をよーく見てたんだけど、全然わからなかったのだー!!

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蜂だったかな?表面を動き回っていたので、花が見えるかと思って肉穂花序を撮影し拡大したもの。ボコボコした突起が見えるけど、それ以外は何がなにやら…??なんだ?コレ?

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同じ種類の別の肉穂花序の写真。

とーっても大きく見えるけど、花序全体の太さが指くらいですからねー!

昨日の記事を書いた後だと、この写真の意味はちょっとわかる…。

この肉穂花序ではメシベの部分が全然盛り上がってないんだね。まっ平ら!

でもよく見るとメシベの柱頭だったらしき痕が…。この段階ではオシベが出て来ているところのように見えますね。

この写真からだとオシベは6本みたいに見えます。あ、ここにも単子葉植物の3の倍数が…。

5角形か6角形に見えるオシベが出てきている部分が花びらの痕なのかな?

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だんだん実を作っている段階の写真。前の写真ではわかりにくかった1つ1つの花の切れ目がはっき見えるようになりました。

オシベの残骸ががちょこっと残っています。

メシベの柱頭だったらしき場所はYの字のように見えます。これは子房が3心皮で1つ1つの実が3つに分かれるってことなのかな?

Spathiphyllum_cv4s_1

完全に1つ1つの実が分かれてしまいました。

昨日の記事を読んだ後なら、上の写真が「ああ、こういうことなのかな?」って思えるでしょ。でもコレの写真だけでは何がなんだかTOMは全然わからなくてずーっと悩んでいたのですぅ。決して老眼のせいで見えなかったわけじゃないと思うよー。

厄介なスパティフラムちゃんでした。(こんなことで悩み続けられるなんて、オマエは暇だねーと言われそう…)

昨日の続きでくどくてごめん。でもお願い。ブログランキングの投票にご協力を!…ぽちっ

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2006年5月30日 (火)

スパティフィラムの花

Spathiphyllum cv.

Spathiphyllum_cv4s街路樹の下や公園によく植えられているスパティフラム。熱帯の島、シンガポールでは日本で言うところの観葉植物は屋外の植物達なので、街路樹の下ばえとしてよく出会うことができます。

スパティフラムを含むサトイモの仲間たちはツルやシュラブの形で本当によく見かけるのだけど、TOMはこのサトイモ科の植物に特徴的なお花…仏炎苞を持った肉穂花序…のことがよくわからないでいました。

この中に見えるものがたくさんのお花が集まったものだということは理解できるのですが、じゃあ、オシベとメシベはどうなってるの?1つ1つの花はいったいどんなんだろう?と思い、肉穂花序の植物を見かけるたびにじーーーっと探していたのですが、毎回、敗北。(わからんということ)

Spathiphyllum_cv5s

そんなわけで道路っぱたにあったスパティフラムを今回も懲りずに観察してみました。

咲き始めは白い苞に包まれています。多分この状態ではどんなお花にしても咲いていない状態だよね。パチッ!

拡大してみます。あれ?

Spathiphyllum_cv6s

ブツブツの1つ1つの元部分に花びらみたいなのがついてる。もしかしてコレは花びらやガクの痕跡?単子葉植物の例に漏れず、もしかして内側3枚外側3枚の構成になっているのかしら?写真だけではよくわかりませんが…。もしコレが花びらなどの痕跡なら、このブツブツはメシベに当たるものかも…?。

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別の新しめのお花を撮ってみました。拡大…。もしこれがメシベならブツブツの先っぽにメシベの柱頭らしきものが見えるはず…。ありましたぁ!よくわからないけど、メシベの柱頭に見えませんか?コレ。

ちょっと黒づんだ別のお花も撮影。拡大…。メシベと思ったブツブツの脇から「おおお!オシベが出ています!!」。 びーっくり!

もし最初に見た花びらやガクの痕跡らしきものが、本当に花びらやガクなら、このブツブツの1つ1つはメシベ、オシベ、花びら、ガクと上から順番についている普通のお花と同じ構造になります。えー?、全然知らなかったし、気がつかなかったよー。スゴイスゴイ。

Spathiphyllum_cv3s

Spathiphyllum_cv1s今までも肉穂花序の別の種類の花を何度も写真に撮って来たけど、ハエとかの虫はちゃんと来ていて、盛んに花の上をはいずっているのに、花がどうしても見つけられないということがありました。多分、同じことが起きてるのだけど、TOMの目には小さすぎて見えなかったのでしょう。次からはオシベとメシベが時期をずらして別々にでてるんだ…と思いながら観察をしたいと思います。

どなたか、「オマエの観察と想像、間違ってるよー」って真相を知っている方はどうぞお知らせください。

メシベとオシベをつけて受粉を完了したサトイモのお花は、人知れず花の生涯を終えて、実を結ぶ段階に入っていきます。

この段階になると仏炎苞は虫を呼び寄せる人寄せパンダの役割を終えて、白い輝きをなくしていきます。緑に変わったこの様子を見ると、仏炎苞も葉から出来ていたんだなあということがよくわかりますねー。

この子よりずっと花がわかりにくいスパティフラムちゃんはコチラ。

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2006年5月18日 (木)

タンピネスツリー

Streblus elongatus

タンピネスと言えば木の名前…と知っているシンガポール在住日本人は少ないでしょうねぇ。コチラではお馴染みの町や道路の名前、「タンピネス」は実は木の名前だったのです

とは言ってもこれと言ってお花がきれいなわけではありません。お花は下の写真みたいなの。えー、これがお花?違反でしょ?って言われそう…。でもよく見るとけっこう面白いんですよ。

白い10cmくらいの房がぶら下がっていて、これがお花の塊です。

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Streblus_elongatus8s丸い円柱のような形をしているかと思いきや、よく見ると平たいのがくるんと丸まった格好になってます。左の写真でわかるかな?

Streblus_elongatus6sこれは雄花と雌花の集まったもので、雌花はこの房1本につき、1~3個しか着いていないんだって。真ん中よりちょっと左に見える丸いのが雌花のあったところで、周囲の粒々がみんな雄花。面白いねー。

Streblus_elongatus13sだんだんこの雌花の子房が育ってこんな感じの実を見ることができます。

この実は甘くて小さな動物達が食べ、熟した時には種子がはじけて飛ぶそうです。普段、私達が見るのはせいぜい下の写真のような実なので、どんな風にはじけるのかまた、気を付けていたいなぁって思ってます。 Streblus_elongatus14s  

Streblus_elongatus1s

木の形はこんな風。シンガポール植物園で撮ったものです。

資料には、「普通は12mくらいになる木ですが、ジャングルの中では30mくらいになります」とありました。公園とかで見るのはせいぜい10mくらいなので、30mもの大木は見たことがないなあと思っていたら、見つけました。これについてはまた明日。

シンガポールが原産地ですが、建材として色々に使われて、自然のものは減ってしまったとブキティマの説明版には書いてありました。

  Streblus_elongatus4s

クワ科 Moraceae (マンサク亜綱 イラクサ目)

原産地:マレー半島、スマトラ、ボルネオ

Common name: Tempinis , タンピネス

資料 「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P201

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2006年5月13日 (土)

インスタントコーヒーの木

Coffea canephora synonym  Coffea robusta

アカネ科 Rubiaceae (キク亜綱 アカネ目)

原産地: 熱帯西アフリカ

Common name: Congo Coffee-Tree, Robusta Coffee, コンゴコーヒー、ロバスタコーヒー

私達がよく飲むインスタントコーヒーの原料になっているのが、このロバスタコーヒーの豆なんだそうです。

フォートカニングパークにはスパイスガーデンがあり、その一角にロバスタコーヒーの木は植えられています。

低木で枝が長く伸びて葉の元に花が咲き、実がなります。下の写真は葉と花。葉は20cmくらいの長さになるかな。大きめです。花は長さが3cmくらい。

Coffea_canephora5s

Coffea_canephora6sCoffea_canephora1s_1

  Coffea_canephora2s   

上の写真は実。1.5cmくらい。この中に2つのタネが向かいあわせで入っていて、これがコーヒー豆。

もともとコーヒーはアラビカ種が飲まれていて、東南アジアでも大々的にプランテーションされていたそうですが、あるときに病気が出て大打撃! アラビカ種は冷涼な環境が好きなので、高温多湿の東南アジアには合わなかったのです。その代わりに栽培されるようになったのがロバスタ種。アフリカのコンゴの熱帯雨林で発見されたロバスタちゃんは、「高温多湿もオッケー!」で、東南アジアで広く栽培されるようになったんだそうです。

品質はアラビカ種に劣るんだけど、香りは良いので、現在はインスタントコーヒーの原料はこちらのロバスタちゃんが使われているんだそうです。

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P338

    「熱帯植物要覧」P420

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