カテゴリー「Cb:熱帯の花 ( ピンク ) Pink」の記事

2007年1月21日 (日)

ピンクのかわいいテマハウ

Kleinhovia hospita

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シンガポール植物園のタングリンゲートの近くの新しくできたエリアには、新しい植物がたくさん植えられていて、わからないものがいっぱい。

このピンクのかわいいお花を咲かせていた木もその一つでした。

ブログに「わかんなーい!」とアップしたらHitomiさんから早速コメントをいただけて、めでたく学名が判明。Hitomiさん、ありがとうございました!

まだ、植えられて間もなくて、2m~3mの低木の状態です。

なんか、ピンクのお花が咲いてるよ!

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1つ1つの花は1cmくらいの小さなお花。でも1つ1つを見ると意外なくらいにかわいい顔をしていました。2_104

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無意味な写真??

オシベとメシベが付いているところ、黄色のくるんと巻いた旗弁(?)がよく見ると面白い形をしています。

きっと虫との何か面白いやり取りがあるに違いありません。4_64

虫たちとこのお花のやり取りについて、知ってるよ、こうじゃないかな?ってな予想をお待ちしています。

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葉っぱはこんなふう。大きめで、手の平よりも一回り大きい感じ。熱帯では珍しく薄っぺらい印象の葉っぱです。

実は下のような面白い形のができていました。

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開いて見ると1つ1つの部屋にこんなふうにタネが入っています。

アオギリ科 Sterculiaceae

原産地:東アフリカ、熱帯アジア

Common name: Guest Tree , Temahau

「1001 Garden Plants in Singapore 2nd Edition 」P630

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2006年9月28日 (木)

インドのバラ

Lagerstroemia speciosa

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シンガポールでは雨季の前のこの時期、2度目の花の季節がやってきます。先日紹介したタベブイアと同じで、花がきれいで「なんだろう?あのお花…」って思わせてくれてのがこのローズオブインディア

お花は神社の鈴みたいな花序になっていて、下からだんだん咲きあがっていきます。5_19 6_12

ローズオブインディアと言うけれど、バラとは何の関係もなくて、日本の夏を彩ってくれるサルスベリとご親戚。花の直径は5cmくらい。花が大きな品種は10cmくらいはあるかな?けっこう見事です。サルスベリの花よりもお花はずっと大きいけれど、形はよく見ると似ているんだよ。

 

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花が終わると、子房が大きくなって、本当に神社の鈴みたいな格好になります。かわいい!

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中のタネが十分熟すと、こんな風に鈴が割れて、中のタネが飛んでいきます。

ミソハギ科 Lythraceae

原産地: インド、インドシナ、西マレーシア

Common name: Bungor Raya , Pride of India , Pride of Bolivia , Rose of India、ローズオブインディア、オオバナサルスベリ

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資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P398

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2006年9月25日 (月)

タベブイア

Tabebuia rosea

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2_42 ここのところまたタベブイアちゃんがきれいにあちこちで咲いていますね。シンガポールの街路樹や公園でよく見かける、お花のきれいな木です。

木いっぱいのピンクか白のお花が咲いて、こんな風に遠目で見るとサクラか何かが咲いているように見えます。「あ、きれい!なんていう名前の花だろう?」って思ったことがある人も多いのでは…?

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左の写真のようにトランペット型の花を咲かせるので、トランペットツリーと呼ぶこともあるよう。(でも私達は学名のタベブイアで呼んでいるので、タイトルはこっちにしました)

ピンクのお花もキレイでしょ。

7_8  花の大きさは直径7~8cmってところ。花が咲いているときは下にピンクや白のじゅうたんができます。

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葉っぱはこんなん。5枚の葉が掌みたいに集まって1枚の葉っぱになります。

左の写真では分かり難いので、下に同じタベブイア属の葉っぱの写真を載せました。

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下の方の小葉は先が丸っぽくて、今日の御題の子はとんがっていて、葉が何となく波打っている感じになっています。

上の写真との違いがわかるかな?

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花が終わるとこんな棒みたいな実がぶら下がります。

これが熟すと下の写真のようになって、1つ1つのタネが風で飛ばされていくの。いっぱい飛んでいるときはまるで雪でも降っているようです。

6_11 ノウゼンカズラ科のタネはセロファンみたいなのが付いて、風でヒラヒラと舞っていくものが多いです。前に紹介したアフリカンチューリップジャカランダのタネとも比べてみてくださいね。

ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae

原産地:熱帯アメリカ 

Common name: Trumpet Tree, Pink Poui, トランペットツリー、 タベブイア、キダチベニノウゼン

資料:「シンガポールの街路樹」シンガポール日本人会「自然友の会」P18

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2006年9月20日 (水)

桜のようなお花の木-2

Cratoxylum formosum

おとといに引き続いて桜によく似たお花の木、ピンクメンパットです。フォートカニングパークでちょうど咲いているよーとkeikoさんが教えてくれたので、写真を撮りに行ってきました。

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前に撮った写真は、ボケていたのでわからなかったけれど、オシベがまるでブラシみたいになっていて面白いです。オシベが3本。オシベを取るとメシベが1本中から出てきました。柱頭は3つに分かれています。メシベの奥のほうに濃いオレンジ色の小さな片が隠れていました。なんなんでしょ。ここに蜜があるよーーと虫を奥に誘い込む仕掛けなのかなあなんて思いました。

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7_6花の周りの葉は新しく出てきたもので、こんな赤い色をしています。柔らかくて、桜餅でも包んだらいいかなあなんて連想させてくれます。

少し離れるとこんな風に見えます。

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メシベの柱頭が3つに分かれていたので、3心皮…かな?実はこんなふうに3つに分かれていました。でも手が届かなくてタネがどんなふうになっているかまでは観察できず、残念。

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葉はしばらくするとこんな色、しっかりした葉に変化します。優しげな姿はどこへー???

トギリソウ科 Guttiferae

原産地:東南アジア(インドシナ半島、マレーシア、フィリピン)

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Common name: Menpat、 Pink Menpat , ピンクメンパット

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P342
フォートカニングパーク植物散歩 シンガポール日本人会自然友の会 P12

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2006年9月18日 (月)

桜のようなお花の木

Cratoxylum formosum

kaoruさんからこんなメールが届きました。

>ところで、また別の桜に似た植物を発見。仕事から戻ってくるときに、AYEを使うのですが、その中央分離帯に薄ピンクの花が満開の木がありました。全体的にソメイヨシノよりも線が細い印象の木でしたが、花は先日のタベブイヤよりも小ぶりで、色も白っぽいです。
花が咲いているものはほとんど葉は見えませんでした。花が散ったあとなのか、花の付きが少ない木には少し葉がついていました。車でさっと通り過ぎたので、じっくりは見られませんでしたが、葉はタベブイヤよりも桜よりもかなり小さめだったような・・・色も明るい黄緑だった気がします。でも、ぱっと見た目はタベブイヤよりも桜の木にに似ていたなあ。

ピンクメンパットじゃないかなあと思うんだけど。ピンクメンパットは桜と同じように葉を落とした後に、お花を咲かせます。赤っぽい新葉が一緒に出ていたりします。

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花が終わると黄緑から緑へと葉の色が変わって、桜を思い出させてくれる優しげな様子は何処かへ行ってしまいます。

お花の写真も昔に撮ったもので、ボケてて残念。ごめんね、kaoruさん。どうでしょう?アタリかな?

葉っぱや木の写真は全然撮ってなかったみたい。今度フォートカニングパークに撮りに行かなきゃ。砦の門がある広場に並木になって植えられています。

桜のようなお花の木-2へ続く

オトギリソウ科 Guttiferae

原産地:東南アジア(インドシナ半島、マレーシア、フィリピン)

Common name: Menpat、 Pink Menpat , ピンクメンパット

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P342
フォートカニングパーク植物散歩 シンガポール日本人会自然友の会 P12

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2006年8月12日 (土)

フィリピンの崑崙花

Mussaenda philippica cv.

06052723sシンガポールの街路樹の下でブッシュになっていて、きれいな色を町並みにくれているのが、この子。

丈夫で重宝なのか、街路樹だけでなくて公園とか、本当にあちこちで使われているので、大抵の人は見たことがあるよね。

ポインセチアと同じように本当の花は小さくて、周りのガクの部分が大きくて色が付いていて、長い間、お花が咲いているように見えます。

TOMが「シンガポールの街路樹にポインセチアがない!」と気がついたのはこのムッサエンダちゃんのおかげでした。姿形はポインセチアとあまり変わらないはずのムッサエンダがこんなにあるのに、どうしてポインセチアがないの???この疑問についてアレコレ悩んだページはコチラです。ついでに見てみてね。

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下記の資料には「フィリッピカは高さ1~3mになり、花弁状のガク片は白色卵形で大きい。結実はほとんどしないが、花粉親として有用で、エリトロフィラとの交雑などにより多くの園芸品種が作出されている。」と書かれていました。

色々見てみたけど、今回こちらに写真を載せたムッサエンダちゃんたちは、この元々は白くて色が変わっているガクも一重のフィリッピカちゃんと、先日紹介した真っ赤なガクがきれいなエリトロフィラちゃんとの交配で作り出された園芸品種のようです。あんまりたくさん見かけるので、このタイプが原種なのかと思っていましたけど、違ったんですね。

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フィリッピカちゃんについて調べていたら、こちらのホームページに面白いことが書いてありました。

ムッサエンダ・フィリッピカ(Mussaenda philippica) の突然変異種の一つ、ドナ・オーロラ(Dona Aurora)は、70年くらい前にフィリピンのマキリング山で発見されたそうです。こちらのページに載っていた写真はガクは白くて、色つきのガクはまばらな、コンロンカにとてもよく似たものでした。園芸品種、ロセア(Rosea)は「ドナ・オーロラとアフリカ原産のヒゴロモコンロンカ (M. erythrophylla)と のF1に、もう一度ヒゴロモコンロンカを交配して作られたという」と書いてありました。

ムッサエンダ(コンロンカ)属エリトロフィラフィリッピカ(今日の御題)とパルウィフロラがよく知られています。パルウィフロラは日本では鉢花としてよく見ていたけど、シンガポールの街中では見かけません。派手じゃないからだろうなー(笑)。なので下のみのりさんのページに行って見てみてくださいね。

エリトロフィラ:ヒゴロモコンロンカ

パルウィフロラ:コンロンカ(みのりさんのホームページ) ハンカチノキとも呼ばれているらしいよー。

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葉っぱはこんな感じ。葉脈のところに毛が生えていました。これがごわごわの原因だったんですね…。Rimg0177s

こちらはグレーイーグルス病院の前で見かけたムッサエンダちゃん。白いけれどフィリッピカの原種とも違うようです。白にオレンジのお花が清楚できれいでした。

アカネ科 Rubiaceae

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原産地:フィリッピカはフィリピン、ニューギニア 街中にあるのはこれの園芸種が多い

Common name: ムッサエンダ、ハンカチノキ(本当は違う木の名前だそう…。詳しくは下記のみのりさんのページで。)

資料:「観葉植物」山と渓谷社 P382

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2006年5月26日 (金)

カシューナッツ

Anacardium occidentale

これなーんだ?すぐにわかる人はけっこう通かも…(笑)

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オレンジ色の実の下についている緑色の勾玉を見てください。ピンと来たかな?

カシューナッツの実です。

ナッツのたぐいって食べることは多いんだけど、それがどんな風に木になっているか、けっこう知らないよね!カシューナッツはこんな風に木になるものだったんです!!TOMは初めて見たとき興奮しましたよー。おおー、本当にカシューナッツの形をしているよー!こんな実1つから、1つしか収獲できないんだーー!!

ナッツの上の部分のオレンジ色の部分は「カシューアップル」と呼びます。リンゴのようなよい香りがして鳥が好んで食べるそうです。人間も食べると聞いたので、一度は食べてみたいと思っているのだけど、まだ経験はありません。

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左と下が花の写真。かわいいねー。

下の写真の指と比べると小さな花というのがわかると思います。

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葉はこんなふう。まるっこくて、葉脈が目立ちます。長さは15~20cmくらいでしょうか。

低木で高さは12~15mくらいです。

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花が終わると実がなります。最初は下の写真のようで、だんだん、上の部分が膨らんで色づいてきます。オレンジでまるで実に見える部分は、じつは実ではなくて、花の根元の花梗部分が膨らんでまるで実のようになる、うそっぱちの実、偽果。(タネを含まないけど偽果と呼んでいいのか??) 本当の実は下の部分で、殻の中の仁の部分を炒って食べるそうです。人から聞いた話だと、そのままでは毒があって食べられないので、何らかの加工が必要だそうです。(どの程度の毒なのか、また、本当かどうかは知りません)

殻からは油分(Cardol, Anacardic acid )が取れ、塗料や工業原料として用いられ、樹皮は黄色の染料にするそうです。あちこちをそれぞれ民間薬に使い、家具にしたり、木炭にするとか…。うーーん、なんて役に立つ木なんでしょ。熱帯に住んでいたら、一家に1本の木かな??

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ウルシ科 Anacardiaceae ( バラ亜綱 ムクロジ目  )

原産地:ブラジル

Common name: Cashew, Cashew-nut tree, Gandaria, カシューナッツツリー, カシュー

下の写真みたいに鈴なりになっている場所もありました。ちょっと不気味だけど、おもしろーい!

今回の写真は、ビンジャイパークとウビン島で撮ったもの。ラブラドールパークにも結構植えられているそうです。

資料:「熱帯植物要覧」P262

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2006年5月 5日 (金)

クリームフルーツ

Strophanthus gratus   Synonym: Roupellia grata

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キョウチクトウ科 Apocynaceae (キク亜綱 リンドウ目)

原産地:西アフリカ原産

Common name: Cream Fruit Tree, Climbing Okeander、ニオイキンリュウカ(ニオイ金竜花)、ストロファントス

時々公園で見かける潅木で花の大きさは7~8cm。ピンク色の印象的なお花です。このお花を印象付けてくれてくれるのは、何よりも香りのよさ。咲き始めの花は白っぽく、時間が経つとピンクを増していくので、まだ白いお花を見つけて香りを嗅ぐとバラみたいな香りがします。

Strophanthus_gratus1sこの写真はシンガポール植物園のスワンレイクとスイレンの池つなぐ小さな橋付近で撮ったもの。

学名のストロファントスはタネにStrophanthin(ストロファンチン)を含むことによるもの。広辞苑で調べると「キョウチクトウ科ストロファンツス属の植物の種子と木部に含まれるステロイド配糖体。心臓強壮剤・利尿剤・麻酔剤に用い、アフリカ先住民が矢毒として用いた」とあります。熱帯植物要覧にも「薬用。現地で矢毒。」とありました。でも今はお花がきれいなので一般的には観賞用に植えられています。

「英名のクリームフルーツツリーの由来は何だろう? 実がおいしいのかな?」とか勝手に想像してわくわくしていたら、熱帯植物要覧には「誤用」と解説してありました。なーんだぁ。今回調べて初めてキョウチクトウ科だったことを知り、「食べたら駄目じゃん」と知りました。キョウチクトウ科は使い方を間違えると大変なことになります。絶対に口にしないでください。

キョウチクトウ科なので実(み)は細長い実ができるようです。長さが40cmにもなると書いてありました。見たことないなあ。今度から気をつけて見てみよう。

「蔓木」と書いてある資料もありますが、公園でよく見る姿は高さ1.5mくらいまでの潅木で、蔓植物にはとても見えません。成長するとまた違った様子になるのかな?

前に紹介した花びらの先っちょがズルズル伸びる変なお花は同じ属のお花でした。こちらも合わせてご覧あれ。

「1001 Garden Plants in Singapore」P217

「熱帯植物要覧」P411

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2006年4月16日 (日)

オジギソウ

Mimosa pudica

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「シンガポールならではの植物を見たーい」って思って来てくれた人はごめん!

今日の植物は「オジギソウ」。日本でもとーってもおなじみですよね。

シンガポールではちょっと放置された場所ならどこでもはえている雑草です。

高さが30cmくらいで横に広がります。緑の中に埋もれているので、よく見ないと気がつかないけど、本当によくあります。

マメ科

原産地:ブラジル

Common name: Sensitive Plant, オジギソウ、ネムリグサ 

うちの娘は中学生にもなって、オジギソウを見かけるとサワサワと足で触りながら歩くのが大好き!何故って…名前の通り、触ると葉が閉じるので面白いのだ。私の世代くらいの人なら誰でも知ってるだろうと思っていたけど、意外と知らない人も多くて、葉を閉じて遊んでいるとびっくりする人もけっこういます。(結局お前も○歳にもなってやってるんだろ…と突っ込まれそう♪ハイ、その通りです(涙!) 娘の友人にもオジギソウを知らない子がいて、葉を閉じさせながら歩いていたら「植物を枯らして歩く女」と恐れられたとか…(本当の話…笑)

日本では苗ものが春になると出回って、夏いっぱい楽しむと枯れていきますが、シンガポールでは雑草なのでお店に売っているわけでは、もちろんありません。日本では1年草扱いになっていますが、本来は熱帯出身の多年草。日本の冬には耐えられなくて枯れてしまうので「1年草」として商品としては出回っています。

「シンガポールでは雑草」と書きましたが、シンガポールが原産地かと言うとそうではなくて、ブラジルなど南米が原産。日本のように面白植物として紹介されたものが雑草としていついてしまったのか、船とかで靴や荷物にタネがくっ付いていて入ってきてしまったのか、私は知りません。

お花は写真のように1cmくらいのピンクのぼんぼんみたいな格好をしています。マメ科なので、お花が終わると小さなマメのさやが鈴なり(?表現が正しいかわからないんだけど…)になります。オジギソウを育ててる人はタネまで楽しんでみて。かわいいよー。(私は日本で育てている時に、タネの形に可愛くて感動しました!)

マメ科は大きく3つの亜科に分かれます。クロンキストの分類ではこの3つの亜科をそれぞれ独立した科として扱っています。オジギソウはお花がボンボンになるタイプのマメの仲間で、同じ仲間には日本人にもおなじみの「ネムノキ」などがあります。お花を思い出してみて!よく似ているよ!先日、こちらで紹介した「エレファントイヤーツリー」も同じ科の仲間。写真を見比べてみてね。1つのお花のように見えますが、実際は小さなお花の塊が球状にくっ付いていて、1つのお花のように見えます。ピンクに見えているのは花びらではなくて「オシベ」に色が付いて長く伸びているもの。

「オジギソウ」でGoogletあたりで検索するとたくさんヒットするので、もちっときれいに撮れた写真を探して見てやって下さい。

その中で、「こんなんあり?」って思ったサイトがコレ。「地震予知草栽培セット」…だそうだ…。「オジギソウ栽培セット」って書いて売ってくれよ…。でもオジギソウって思ってみると爆笑できるので、見てみてください…。

上のサイトで笑った人は…ぽちっ

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2006年4月 8日 (土)

シャワーオーキッド

Congea tomentosa

国立ラン園(シンガポール植物園内)のクールハウスから出ると、両側の手すりに絡ませてあるツル植物があります。これがシャワーオーキッド。

オーキッドなんて名前がついているけど、ランではなくて、クマツヅラ科の植物。クマツヅラ科の植物はたくさんあるけれど、日本の人がよく知ってるのは、「ゲンペイカズラ」あたりでしょうか?3枚の葉(包?)の上にちょんと乗って咲いているかわいい花が、ゲンペイカズラとよく似てるでしょ?

Congea_tomentosa1s

このお花は実は植物全体から見ると全然目立ちません。目立つのは数個の花の元にある3枚の葉(包?)。本当のお花はこんなふうにひっそりと咲いています。

この3枚セットの葉が、遠くから見るとランの花のように見えて、しかも大量に咲いているように見えることから、シャワーオーキッドの名前がついたのかな?って思います。

3枚セットってところが、ちょっとブーゲンビリアに似ていますね。

Congea_tomentosa2s

シンガポールの公園で見かけるものは、この3枚セットは白い産毛をつけて銀色に見えるものがほとんどですが、日本のサイトで見つけたものはこの部分が薄いピンク色でした。

つる本体の葉は下の写真のように濃い緑色をしています。そこから花の季節になると(シンガポールに花の季節があるかどうかわからないけど)左の写真のようなお花のための茎が無数に出てくるのです。

Congea_tomentosa5s 1つ1つの花の命は短いけれど、ブーゲンビリアなどと同じように、この花を支えている3枚セットの葉は長持ちして人の目を惹きます。人と同じように、花粉を運んでくれる虫も遠くから見つけることが出来るのでしょうね

クマツヅラ科 Verbenaceae (キク亜綱 シソ目)

原産地:マレーシア、ビルマ

Common name: Shower Orchid,  Lavender Wreath

資料: 「1001 Garden Plants in Singapore 」P14

へぇー。って思ったら(^_^) ぽちっ!応援してくださーい!

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