カテゴリー「Ej:ウビン島」の記事

2006年6月20日 (火)

案山子

Rimg0043s2jpg先週の金曜日16日に、自然友の会のみんなと「ウビン島」へ行ってきました。

ウビン島はシンガポールの古きよき時間を感じさせてくれる数少ない場所ですが、そんな雰囲気を観光客に味わってもらうためか、最初に行っていたころよりも「樹名札」や「説明板」が増えて、散策もよりしやすくなったような気がします。

今回はカンポンの跡を通って、マングローブの脇やココナッツのプランテーションの中を通り、村長さんの家の前まで行って戻ってきました。

カンポン跡は食べられるフルーツの木( ノニ とか カスタードアップル とか パパイア とか) がたくさん植えられて、畑などもあります。その中に案山子が立ってました。TOMは「かわいいーーー!!!」と叫んでいましたが「これをカワイイと言うその感覚はどうよ」と突っ込まれました。ぐっすし。

カワイクない?Rimg0041s

日本の田舎とは違うけど、こんな風景を見ると心がほんわか暖かくなるのを感じませんか?

ちゅうことで「ほんわか」をお裾分け。案山子くんのUPでした。

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近況:サッカーが引き分け…は、まぁ、いいか。ちょっと多忙すぎて疲れ気味。ブログのアップがなかなかできなくてすみません。

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2006年1月23日 (月)

ドリアン体験

今日は3年半も前、2002年7月に友人に送ったメール便りからのコピペです。この頃、毎日が驚きの連続で、ワクワクしてました!(今もだよ!)

020721_099

ウビン島って知ってますか?シンガポールは本土は淡路島くらいの大きさの島ですが、この周りに小さな島をいくつも従えています。その中でもっとも大きいのがウビン島です。日本語の観光ガイドには載っていない地元の人の遊び場で最近は海の生き物を見ようと、けっこう土日はにぎわっているようです。

 

そのウビン島に植物を見に行ってきました。チャンギジェッティーという船着場から、小さな船に乗ってウビン島に渡ります。片道2ドル。15分くらいの船旅です。船を下りた辺りにはレストランとか、土産物屋とか、貸し自転車屋などがあって、そこからそれぞれの目的に沿って、遊びに散っていくようです。

このときは「自然友の会」の定例会で行き、

植物を見るための散策だったので、自転車には乗らず、徒歩でちょっと面白い植物を求めて2時間ほど歩き、船着場付近に戻ってきて食事をとりました。

「きれい」とかとはほど遠い食堂でしたが、シーフードを含めとっても美味しい中華をいただくことができました。

前置きが長くなりましたが、ここからが本番!本日の「影の」メインイベント!そう。ウビン島の「ドリアン」を食べようというのです。 

020721_100腐った臭いがする…

とゲテモノのように日本では言われている「ドリアン」ですがシンガポールではとっても人気がある果物です。

スーパーでは中の果肉を出して、プラスチックのトレーに載せてラップをかけたものが普通に並んでいます。

チャイナタウンに行っても、リトルインディアに行っても、どこにでもドリアンが籠いっぱい、壁一面置いてあって、外で切って美味しそうに食べている人たちがいます。

あの臭いも好きな人たちにはたまらなくかぐわしい臭いなのだそうです。

ウビン島のドリアンは美味しいと聞いていたので私はこの日に初挑戦しようと心に決めて出かけたのでした。 

ウビン島の土産物屋の前には、ドリアンをはじめ、南国の森の果物がいっぱい売られていて、行きつけのお店のお兄さんによさそうなものを選んでもらって、切ってもらいました。

020721_101ドリアンは切らない状態では、実はそんなには臭いません。少しは臭うのだけど、よく言う耐えられない臭さほどではないと思います。

切って、空気に触れた瞬間から時間がたつにつれ、あの独特の臭いを強くしていくのだそうです

切りたてほやほやのドリアンの果肉を指でつまんで、パクリ。びわくらいの大きさの種の周りにとろんとした果肉がついていて、この部分を食べるのです。 

ふっふっふ…、なんて表現したらいいのでしょ。とにかくクリーミィ口の中に甘い果肉が溶けていくかのよう…。甘さも程よくて美味しかったですよー。

同行者18人中15人までが食べたのですが、ほとんどの皆さん、おいしいーーっ!!!と絶賛しておられました。 

なるほど、これならドリアンにとりつかれる人たちの気持ちもわからないではない…。

お兄さんがどんどん切るので、ドリアンの「わんこそば」状態でとにかく沢山食べました。

個人的な感想としては…確かに美味しかったです。ただ、クリーミィ過ぎて、めっちゃ甘いレア-クリームチーズケーキって感じ??? ちょっと重すぎて、メロン系よりミカン系のすっぱい果物が好きな私の好みでは、たくさんは食べられないなあって思いました。臭いも食べたときには気になりませんでした

でもね。

食べたあとから、臭いが胃から上がってくるの。これがちょっと私にはつらかったです。

ただ、これは個人の好みの問題だと思うので勇気のアル方は、1度、挑戦してみるのをお勧めします

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2005年11月27日 (日)

ノニジュースの木

Morinda citrifolia

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アカネ科 Rubiaceae ( キク亜綱 アカネ目)

原産地: オーストラリア クイーンズランドあたり (ここから海にのってインドを経て太平洋各地へ広がった??今では東南アジア一帯で見られるそうです)

Common Name: Noni , Awl Tree, Brimstone, Indian Mulberry, Morinda,  ノニ、 モリンダ

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はっきり言って異様な姿の果実です。最初見たときは「何だこれ?」って思いました。健康食品として最近よく話題にのぼっている「ノニ」の木と知ったのはだいぶ後になってからでした。

面白いのは実だけじゃありません。花のつき方も面白い!白い直径1cmくらいの花なんだけど、小さな変な塊があって、そこにもじゃっと付きます。だけどいっぺんに咲いているのは数輪。で、花の根元の細胞みたいなのがそれぞれ大きくなって、ノニの実になるわけです。

実はどの本を見ても「まずい」と書いてあります。インドネシアでは塩をかけて食べるんだって。ジャワでは若い葉は野菜として食べるそうです。

木の根の皮は染料に使うそうです。バティックの赤はノニから取るんだって。知らなかった。そう言えば「アカネ科」だ。日本のアカネ(赤根)と同じだねぇ。

この植物は伝統的な薬として使われてきました。根や葉やフルーツ、色々な場所が、色々な用途の薬として使われてきたようです。最近、売られている「ノニジュース」はフルーツを使った健康食品で、ノニはポリネシアでのこの植物の呼び名なのだそうです。

資料:「Tropical Trees and Shrubs」 P317

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2005年11月25日 (金)

野菜時計草

Passiflora foetida

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トケイソウ科 Passifloraceae ( ビワモドキ亜綱 スミレ目)

原産地:ブラジル…でも熱帯各地に自生

Common Name: Wild Passion Fruit, クサトケイソウ、ヤサイトケイ

passiflora_foetida4s ウビン島の庭先で発見。でも先日はシンガポール島内の学校の端に植えられているのを見つけました。

花は小さめ、直径3cmくらいかな。ほのかにピンクでとってもカワイイ。

面白いのは実がイガみたいな「ほう」に包まれています。中が熟すとオレンジ色になります。花と同じくらいの大きさ。3cmくらい。

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果物を時には食べるそうですパッションフルーツの親戚だからたしかに食べられないことはないだろうけど…。左の写真のようにオレンジ色になったものはなかなか見かけないので、まだ食したことはありません。

は煮て食べるそうです

そんなこんなで「ヤサイトケイ」ってな日本名がついているんだろうね。…ってことは日本でも食べる地方があるのかな?情報もとむ!

passiflora_foetida3s

つる性で被覆作物として利用すると資料には書いてありましたが、どんな場所に植えるのかは実際の場所を見たことが無いのでわかりません。(知ってる人がいたら教えてーー!)

資料:「熱帯植物要覧」 養賢社 P322

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2005年11月24日 (木)

ブタブタの実

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トウダイグサ科 Euphorbiaceae (バラ亜綱 トウダイグサ目)

原産地:南インド~日本の南の方 東南アジア 太平洋の島々

Common Name : Buta-buta, Blind Your Eyes, ブタブタ,シマシラキ

原産地を見ると日本にもあるというから、日本名もあると思うのだけど、わからないのでパス!…(と書いたら教えてくださった人がいました。ネットってすごいなあ。日本名をシマシラキと言うのだそうです。奄美以南に分布しているそうです。)

ブタブタというのはマレー語なんだそうで、「ブタ」は豚ではなくて、「目の不自由な人」の意なのだそう。マレー語は同じ言葉を2回続けて強調の意味をあらわすとのことで、まあ、つまりは「「目の不自由な人」という意味の名前を持つ木なんだって。どうしてかというと、この木を傷つけると白いラテックスが出てくるのだけど、この汁が目に入ったりすると激しい痛みを伴って目が見えなくなってしまうとのことで、そこからついた名前なのだそう。ちょっと怖いけど、熱帯の木はアブナイ木がけっこういっぱいあるので、そういうものだと思って注意してあまり触らないというのが大切ってことだね

これはウビン島で撮った実の写真。若いのでまだ緑だけど、熟すと茶色になってはじけて種が飛びます。トウダイグサ科の植物はこんな3食パンみたいな形をした実がなるものが多いけど、これもその通りだなあと、まじかで写真を撮りながら感心した次第…。この写真では拡大していますが、本当は6~7mmしかない小さな実。だからね。本当に目立たないのだ。

マングローブの中の高木で20mくらいになります。原産地の範囲が広いのは、小さいながらも実が海をわたってココナッツのように旅をするからなのかなあ。スンガイ・ブローでもよく見るのだけど、特徴があんまりない木でついつい見過ごしてしまう木の1つです。

資料:「A Guide to the MANGROVES of Singapore 1」 P111

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2005年11月22日 (火)

カマバアカシア

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Acacia auriculiformis

ネムノキ科((マメ科))Mimosaceae (バラ亜綱 マメ目)

原産地: ニューギニア、北部オーストラリア

Common Name : Earleaf Acacia, Northern Black Wattle, カマバアカシア

和名は葉がカマのような形をしているところからついた…らしい。おかげでシンガポールに来てすぐ覚えられた高木の一つです。

花はおしべが房状に伸びてそれがたくさんブラシのようになって咲きます。(写真右)太さ1~2cm。長さ10cmってところかな?

種が面白いの。種が熟すとわれて中からマメが出て来るんだけど、写真のようにオレンジ色のふりふりを着けて出てきます。このオレンジのところを鳥が好きで食べて、それで種を遠くに運んでもらうんだって。この種、わずか7mmくらいです。

街中ではあまり見かけません。公園とか、森の端っことか、そういったところにたくさん生えています。勢力が旺盛なので、鳥が運んだ種子がどんどん育って、外来種だけど今ではシンガポールのあちこちで我が物顔で大きな木に育っています。あんまり元気なので、シンガポールではちょっと嫌われ者です。

資料: 「1001 Garden Plants in Singapore」P289 & 「Tropical Trees and Shrubs」 P117

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2005年11月21日 (月)

ミッキーマウスの木

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Ochna serrulata

オクナ科  Ochnaceae (ビワモドキ亜綱 ツバキ目)

原産地:南アフリカ原産

Common Name : Mickey Mouse Plant, オクナ、ミッキーマウスの木

上の写真では緑色の実の部分が最終的には黒くなる。そうするとミッキーの耳みたいに見える…かな?ともあれ、魅力的なネーミングで日本で鉢植えでも人気があったと記憶しています。花も実も楽しめるオトクな低木。

オクナ科はブラジルなど南アメリカを中心に、世界の熱帯に約40属600種もあるのだそう。多くは木本で有用高木も多いと「観葉植物」に書いてありましたが、これ以外のオクナ科、私はまだ出会っていません。日本でも身近なオクナ科の植物を知っていたら教えてね。

写真はウビン島の民家の前で撮影。

資料:「観葉植物」山と渓谷社 P334 

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2005年11月19日 (土)

グロリオーサリリー

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Gloriosa superba

ユリ科 Liliaceae (ユリ亜綱 ユリ目)

Common Name : Crisped Lily, Flame Lily, Glory Lily、キツネユリ

原産地: 熱帯アフリカ~熱帯アジア

ウビン島の民家の前で。

グロリオーサリリーは形が特徴的でちょっと情熱的な印象があって、日本では切花で花束の材料としてよく使っていたけれど、今回見て初めてつる植物だと気がついてびっくり。民家の垣根に無造作に絡み付いて咲いていました。

詳しく解説してる日本語のサイトがあったので。興味がある方はこちらへ。http://www2.tky.3web.ne.jp/~hidamari/photo123.html

資料:A Guide to Common Horticultural Shrubs

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2005年11月18日 (金)

ホウガンヒルギ

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Xylocarpus granatum

センダン科 Meliacea ホウガンヒルギ属 ( バラ亜綱 ムクロジ目) 高木だけどせいぜい10mくらい。

Common Name: Nyireh bunga, ホウガンヒルギ

原産地: 西アフリカ~東南アジア

ウビン島北部のマングローブ林の中で見つけた。じつは、ホウガンヒルギは2種類あるらしくて、どちらかわからない。もう一つの種類は Xylocarpus moluccensis 。赤ちゃんの実とそこそこ大きい実の2つの写真を載せたけど、この大きい方が直径13cmくらいあったので、こっちかな?…と。本には granatum の実はグレープフルーツからポメロくらいの大きさと書いてあり、moluccensis はオレンジくらいの大きさとあったので。

スンガイ・ブローでもよく見かけるホウガンヒルギ。日本のヒメシャラを思い出させるまだらの幹の模様で簡単に見つけられる。無意味に大きいと思える実の大きさに、いつもなんだか顔がにやけてしまうのは私だけなのかな?

資料:A Guide to the MANGROVES of Singapore 1 P146

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2005年11月17日 (木)

ベビーマラカス

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Crotalaria sp. ( もしかしたら Crotalaria retusa …かな?)

マメ科 Fabaceae (バラ亜項 マメ目)

Common Name: ベビーマラカス

原産地: 熱帯アジア

ウビン島の北側の海岸で咲いているのを見つけました。

完熟した実を採って振ると、実の中の種がシャカシャカと音を立てるので、ベビーマラカスと呼んでいます。

日本で娘が小さい頃、草笛や草花遊びを広げる活動をしている加茂さんから、ベビーマラカスをもらってとっても大切にしていましたが、それととてもよく似ています。Crotalaria retusaがそれなのですが、ウビン島で見たものは花に茶色の筋が入っていたり、実も少し小型で種の色も少し違うので、変種なのか、別のものなのか私には判断できませんでした。retusaは茎の繊維でなわやキャンバスを作るのだそう。

属名の日本名は「タヌキマメ属」。タヌキマメという名前が面白いので調べてみたら、日本で野生化している仲間の花のことでした。狸を連想させる造詣の写真をインターネットで見ることができます。でもベビーマラカスとは大分違っていました。タヌキマメ属は全部で600種ほど。マダガスカルに多いのだそうです。

学名はギリシャ語で「ガラガラ箱」って意味なんだって。ベビーマラカスと同じ意味だねぇ。

草笛の加茂さんに興味があれば…    http://www.k-sw.co.jp/artist/yukai_2.html

ベビーマラカスのページを見つけました。面白いよー。  http://www4.plala.or.jp/momochan/

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