カテゴリー「Dd:街路樹」の記事

2007年9月13日 (木)

タマランツリー

Dalbergia oliveri

TOMたちはタマランツリーと呼んでいるこのマメ科の木。さほど大きくはならず、葉っぱの感じが優しげにゆれてきれいなので、庭園に植えるのに丁度いいのか、シンガポールのあちこちの公園や街路樹に植えられています。

木はいっぱいあるんだけど、お花はTOMは2002年にシンガポール植物園のエコガーデンで見て以来1度も会うことができずに帰国してしまい、タマランツリーのお花の写真が欲しいなあと言い続けていました。それを聞きつけたyataさんがまたまた写真を提供してくださって、めでたくアップできましたぁ!!!!yataさん、ありがとう!!!!

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ちなみに2002年にTOMが撮った写真はコレ。ボケボケです。

下の写真は全体の様子。日本人会の入り口のすぐ前に街路樹として植えられているものです。

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葉っぱはこんな感じ。色も黄緑で涼しげなのよー。でもってこの葉が少ない風でもチラチラ動くのでダブルで涼しげ!!

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でもって、これが2002年にエコガーデンで撮った写真。

昔すぎてよく覚えていないけど、葉っぱが落ちた状態でお花が咲くのかしら??この写真からはそんな風にも見えます。

原産地がビルマやタイで1年のうち乾期雨期がわりとハッキリしている地方だから、何か花芽が付くのに季節の変化が必要で、そのときに葉っぱを落とすのかもしれませんね。

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下のお花の写真2枚がyataさんが提供してくれた写真です。

マメ科なので、マメの花の形をしています。

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薄紫色できれいでしょ。

きれいだけど、シンガポールではあんまり見かけないんだよーー。10

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実はこんなのがなっていました。これも2002年に撮ったものです。確かにマメだーー。

熱帯植物要覧にはビルマチューリップウッドという名前で紹介されていました。どうしてチューリップ? 知ってる方がいたら教えてくださーい!!

タマランツリーのタマランはビルマでの呼び方らしい…。

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庭園樹に使う他に、木材を家具やステッキを作るのに使うそうです。

シタン(紫檀)と同じ属。へぇー、初めて知ったよ。

マメ科 Leguminosae

原産地:ビルマ、タイ

Common name: Tamalan Tree, Burma tulipwood, Burma rosewood(英) , Chingchan(タイ), Tamalan(ビルマ),ビルマチューリップウッド、タマランツリー

資料:熱帯植物要覧 P170

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2007年7月23日 (月)

タビビトノキの花と実

Ravenala madagascariensis

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バナナみたいな実が3つに割れて、中に青い繊維と黒い種。

←これなーんだ?

なんとタビビトノキの実です。

すっごい青!!

着色してあるんじゃないの?と正直思いました。

この写真、シンガポール植物園の誰でも入れるライブラリーに展示してあるものです。シンガポールにはタビビトノキは刷いて捨てるほど植えられていますが、花が咲くのはとっても珍しいのです。だからこんな風にガラスケースにいれて大切に展示してあります。

TOMはずーっとタビビトノキの花を見たいと思っていたのですが、シンガポールでは御目にかかれず。

先日、夢の島熱帯植物館に行ったときに、温室のタビビトノキが花序をつけていました。うぉーーー!何で花が咲いているタイミングじゃないのよー(涙…)

下の写真でわかる?

葉っぱの間から花序が出ています。ストレリッチアに似た花序。

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花序の部分を拡大。

花のつぼみとおぼしき場所を拡大したのが下の写真です。

ゴクラクチョウカと同じで透明なベトベトしたのが出ているよ!!

タビビトノキの花粉を運ぶのはなんと哺乳類。

エリマキキツネザルなんだそうです。

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花序を見られて嬉しかったのでしつこく後ろ側からもパチ。

お花の写真がないとピンとこないと思うので、ネットを検索。下のページの花が一番良く分かったので是非ご覧あれ。

花序や花の様子がとってもよくわかるページ

で、エリマキキツネザルの話。

タビビトノキのお花のメシベの受粉可能時間は24時間。この間に「花についている小部屋に蜜がたくさん分泌される」と資料には書いてありました。

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うーー、ネットで探した写真からは小部屋なんてわかんない!

もしかしてこの透明にベトベトしたように見えるのが蜜なのか??

それはともかく。エリマキキツネザルは近くの森の木の上から降りて、花が咲いたばかりのタビビトノキにやってきて、花の苞(ほう)をつかみ、苞をむしりとって中の花を取り出し、葉で花をこじ開けて鼻先をその中に突っ込んで蜜を飲むのだそうです。

へぇー、お猿さんが送粉者って、珍しい!

タビビトノキは2~3ヶ月もかなりたくさん花を咲かせるので、その間はタビビトノキのがエリマキキツネザルの主食になるんだって!

「マダガスカルには花を守っている苞葉をひきちぎれるほどの力のある昆虫も爬虫類もいないようなので、エリマキキツネザルとタビビトノキはおそらくお互いに適応しながら進化してきたのでしょう。」

と資料には書いてあって、もうブラボーって感じ(何が?)

資料は「植物の私生活」という本なのですが、この本の元になったBBCの番組があって、その番組ではエリマキキツネザルが蜜を食べにタビビトノキに来ている映像がありました。DVDを持ってる方はご覧あれ。

それにしても同じ「アフリカ原産のゴクラクチョウカがじつは爬虫類が送粉者だったのではないか」と考えられていることと酷似してますねぇー。以前のゴクラクチョウカの記事も読んでいない方はご覧下さいね。

で、お花が終わると実がなります。

豊橋動植物園で以前、花序ごと実を展示してあったことがあったそう。ネット検索をしていたら見つけました。面白いよ!!

それから実の中に入っているタネの様子がわかるものも発見。こちらのブログも面白い!

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シンガポールで花序や花を見たことが無かったので、夢の島熱帯植物館ではかなり興奮してしまったTOMでしたが、職員の人はあんまりワクワクしていない様子。どうして?と思いましたが、どうも日本の温室では結構花はつけてる感じで、ネットを検索すると意外に花の写真が出て来る出て来る…。なんでーーーーー?シンガポールであんなにいっぱいあって咲かないのに、日本で温室であっさり咲くの??悔しい!

答えはシンガポールで撮った説明板から見つけました。

「シンガポールではお花はとってもレアー。なぜかと言うと、タビビトノキは強い乾季を経験しないと花芽をつけないから」と看板には書いてありました。

はぁー、シンガポールは雨が多すぎなんですね。

ゴクラクチョウカ科 Strelitziaceae

原産地:マダガスカル

Common Name: Traveller's Palm, Traveller's Tree、タビビトノキ、トラベラーズパーム、オウギバショウ(扇芭蕉)、ラベナラ

説明は以前の記事をご覧下さい。

タビビトノキの形の回も見てね!

*******************

追加の記事です。

お花と実をもっと見たい!って騒いでいたら、花探し爺さんが「お花と実をアップしたよ」ってお知らせしてくださいました。見てみてーーー!!!

花探し爺さんのページは、「フィリピン植物研究会のページ」です。こちらも熱帯植物満載。ぜひご覧ください。

その中でタビビトノキのページはこちらです。

http://www.e-amo.net/amano/plants/basyou/tabibitonoki.htm

花もさることながら、実がなっている写真は初めて。バナナに似ていますねー。さすが、元バショウ科。

花探し爺さん、ありがとうございました!!

********************

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P10-207

 「植物の私生活」デービッド・アッテンボロー 山と渓谷社 P121

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2007年7月22日 (日)

タビビトノキの形

Ravenala madagascariensis

日本ではあまり見かけない木は、タビビトノキ!で決まりでしょう。

前にもアップしたんだけど、あらためて見たら、色々なタビビトノキを写真に撮っていたのでご紹介します。

マダガスカル島東部水辺や湿地に群落を作る植物なんだそうです。

シンガポールではこんな感じに1本に仕立てたものを街路樹でよく見かけます。1枚目がラウパサのフードコートのところ。2枚目がタングリンロード。

ravenala_madagascariensis1s

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若くて幹が立ち上がっていないものはこんな感じのもあります。

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最初は街中でこんなんばっか見ていたので、自然にこんな風になる植物かと思っていたら、違ってました。

公園などで見るのはこんな形でブッシュになっています。

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バナナなんかと同じ様に横から新しい株が出てきて育っていくみたいです。

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ゴクラクチョウカ科 Strelitziaceae

原産地:マダガスカル

Common Name: Traveller's Palm, Traveller's Tree、タビビトノキ、トラベラーズパーム、オウギバショウ(扇芭蕉)、ラベナラ

説明は以前の記事をご覧下さい。

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P10-207

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2006年11月25日 (土)

レインツリー

Samanea saman

Synonym : Enterolobium saman , Mimosa saman , Pithecellobium saman

シンガポールの街路樹で多いのはこの子です。チャンギ空港からECPを通ってシティエリアに向かう時には、大きな樹冠を広げた街路樹が日陰を作ってくれています。日本の街路樹の常識からすると、とても大きくて、「これはなんだろう?」って思うのですが、この子。

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じつは「この~木何の木気になる木~」と日立のコマーシャルで使われている木は、このレインツリーちゃん。

日立の樹オンラインというサイトでは、歴代のCMを見る事ができます。現在は9代目のCM、第2代でレインツリーちゃんは初登場、3~5代目はなんと別の樹で、6代目以降がレインツリーに定着しています。撮影場所はハワイのオアフ島。地元では何の変哲もないのに、日本人旅行者が行きたがる不思議な樹として有名らしいです。(笑)ハワイではモンキーポッドと呼ばれています。

このサイトでコマーシャルをあらためて見ていただくと、レインツリーがどんなに大きくなる木か想像が出来ると思います。大きくなると言っても樹高は30mくらい、横に枝葉が広がるんですね。それでCMのような形の樹になるようです。シンガポールでは街路樹として下の枝が切り払われているので、CMのイメージとはちょっと違います。

葉っぱはこんな感じの2~4回羽状複葉。小葉2~6対で、いびつな楕円形をしています。1枚の小葉は3~4cmくらいの小さなかわいい葉っぱです。

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夜になるとこんな風に葉を閉じます。

資料には「降雨前に雨を予知し葉をたたむのでレインツリーと言う」と書いてありますが、単に暗さを感じて葉っぱをたたんでいるだけのようです。でも見ていると夜は確かに葉を閉じているけど、本当に昼間でも葉を閉じているのだろうか?と疑問に思う部分があり、この記述は眉につばを付けて読んでいます。

レインツリーの名前はこういった理由で付けられたのは確かなんでしょうね。

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お花が咲いているときに遠くから見るとこんなふうに見えます。ピンク色の花が咲いているのをよく街路樹や公園で見る事ができますよ。

近づくとピンクの細い糸のようなものがいっぱい集まっているのだということがわかります。

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この花なじみの花に似ていると思いませんか?

そう。ネムノキです。レインツリーちゃんはネムノキとはご親戚。この花の形と原産地から和名をアメリカネムと言います。覚え易いでしょ。

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さらにアップにします。左と上と下の写真3枚はKeikoさんが提供してくれたもの。Keikoさん、ありがとーーー!樹の高いところにお花が咲いていることが多くて、TOMは結局アップの写真が撮れていないのです。(涙!)

ピンクの部分はじつは花びらが目立たない小さな花のオシベの花糸の部分でした。この小さなお花が集まって、1つの花みたいに見えてるんですね。

花びらの部分とガクの部分がわかりますか?

11_12 小さな花が集まっている真ん中には大きめの花があります。ここにメシベと子房があるって聞いた覚えがあります。

レインツリーのお花を見る機会があったら、1つだけ違うお花があるのを探してみてくださいね。

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こんな感じのサヤがなります。中のマメが熟しても開きません。サヤには糖分を含むので、家畜の飼料として使われると資料には書いてありました。

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どこに書いてあったか忘れましたが、レインツリーというのはもともとはアメリカ大陸に1万年くらい前まで生息していた大型の哺乳類にタネを運んでもらうように進化していたのだろうと言われているそうです。人間がアメリカ大陸に入ってきて、動きがのろめの大型哺乳類たちはあっと言う間に絶滅してしまいました。その後、タネを運んでくれる生物がいなくて絶滅への道を歩んでいたところを救ったのがスペイン人たちが連れてきた馬や牛たち。…ってどこかに書いてあったと思うのだけど、資料が手元になく、根拠を示せないです。ゴメン!

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樹皮がごつごつしているので、着生植物がくっつきやすいらしく、こんなふうにいっぱいバーズネストファーンやらシダやランがいっぱいくっついている様子をよく見る事ができます。

人に日陰を提供してくれるだけでなくて、他の植物たちにも住処を提供してくれる。太っ腹な樹ですねーーー。

マメ科 Leguminoaeae

原産地: 熱帯アメリカ

Common name: Rain Tree , Pukul Lima , Cow Tamarind, Monkeypod Tree , レインツリー、モンキーポッド、アメリカネム、アメフリノキ 

「1001 Garden Plants in Singapore」P438

熱帯植物要覧」P200

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2006年11月10日 (金)

セネガルマホガニー

Khaya senegalensis

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数回にわたって紹介してきたマホガニーと呼ばれる木たちですが、セネガルマホガニーちゃんで打ち止めです。(ようやく終わるか…と言われそう…) TOMたちがマホガニーちゃんと呼んでいるのは4種類。他にもあるかもしれないけど、親しんでるのはこれだけです。

4種類のうち2種類が中央アメリカ出身のSwietenia属たちで、本家本物マホガニーとそれをデッカクしたような大葉マホガニー。それから残りの2種類が中央アフリカ出身のKhaya属たちで、アフリカマホガニーセネガルマホガニー

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一番高級で人気があるのは本家本物マホガニーだけど、他のも家具や装飾用に使われるようです。

セネガルマホガニーの葉っぱはこんな感じ。羽状複葉で、アフリカマホガニーよりも全体に小ぶりで、小葉の長さは10cmくらい。(アフリカマホガニーは15cmくらい)

友の会の資料には「明るい緑色。新葉は目のさめるような一段と明るい緑色で木から噴出している様はとてもきれい」とありました。

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花は5mmくらいで、他のマホガニーちゃんと同じように小さいです。でもってかわいいです。

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なんと中にこんな鮮やかな赤いリングがありました。外から見ると分からないけど、中がこんなふうに鮮やかな色になっているお花は今までも何回か見たことがあります。どんな虫にどんなメッセージを送って花粉を運んでもらってるんでしょうか?

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実とタネはこんな感じです。昨日紹介した大葉マホガニーと似ているところもあり、似ていないところもあり。比べると面白いねー。TOMが写したこの実は直径8cmくらいの球でした。セネガルマホガニーは4つに裂けることが多いです。

センダン科 Meliacea

原産地:中央アフリカ (セネガル~コンゴ 、スーダン~ウガンダ )

Common name: Senegal Mahogany , Dry Mahogany

マホガニー4兄弟

中央アメリカ出身のSwietenia属 本物マホガニー  大葉マホガニー

中央アフリカ出身のKhaya属 アフリカンマホガニー セネガルマホガニー

資料: 「熱帯植物要覧」P256

「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P183

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2006年11月 9日 (木)

オオバマホガニー

Swietenia macrophylla

こんな街路樹見たことありますか?植物園の正門前とかにも街路樹として植えられています。

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先日「高級木材として有名なマホガニーはこれだよー!」と紹介しましたが、イマイチ、シンガポールでは育ちが悪いからなのか、シンガポールでよく植えられているのはこちらのオオバマホガニー。

大葉マホガニーと呼ばれるだけあって、何もかも本物のマホガニーより大ぶりです。さやさやそよそよのイメージが本物マホガニーだとしたら、しっかりがっしりというイメージでしょうか?

羽状複葉なんだけど、小葉が左右対称でなくて、ゆがんだ感じなのが、特徴。こんなところも本物マホガニーにそっくりです。でもデカイ。小葉の長さが12cmくらい。本物マホガニーの3倍くらいあります

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木の上を見上げると時々こんな実が立ってなっています。なんだこれ??って感じだよねー。

6_25 あるとき実が落ちていました。こんなんです。長さが15cmはあります。miyomamaさんが持ち帰って、経過を教えて下さいました。

写真の右側のほうからだんだん割れてきます。つまり茎にくっついていた方からです。木の上で裂けたらきっと傘が開いたような感じなんだろうね。

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どんどん裂けてきました。おお、タネが整然と並んでいるよー。きれいねー。以下3枚の写真はmiyomamaさんが撮って送ってくださったものです。miyomamaさん、快く写真を送ってくださってありがとう!!

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タネ単体ではこんなふう。1枚羽だけど、重りがついてクルクル回って飛距離を伸ばすんでしょうね。

センダン科 Meliacea

原産地:中米、南米北部

Common name: Broad-Leaved Mahogany , King Mahogany , ブロードリーブドマホガニー、オオバマホガニー

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上の実が完全に裂けて割れたところです。

オオバマホガニーの実はこんなふうに木の上でばらばらになってしまうので、アフリカンマホガニーのようにかわいいチューリップ型の実の残骸は残りません。こちらも見てぜひ比べて見てね。

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完全にタネも飛んでしまい、外側の殻も落ちてしまったのが木の上に残っていました。

よく見る街路樹なんですが、めぐり合わせが悪いのか、TOMはまだ花を見たことがありません。本物マホガニーとよく似ているそうですが、葉っぱと同じように花も一回りも二まわりも大きいのかなぁ??

資料: 「熱帯植物要覧」P258

「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P183

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2006年11月 6日 (月)

マホガニー

Swierenia mahagoni

高級木材として知られる本家本元のマホガニーと言えばこの子なのだそう。高く売れるので生まれ故郷の西インド諸島だけでなくて、東南アジアでも植林しようとしたのだけど、上手くいかなくて、代わりにオオバマホガニーとかアフリカンマホガニーとかが東南アジアではよく植えられています。材としては1ランク落ちると言うのを昔読んだような記憶があります。(未確認)

1_59この写真はシンガポール植物園の国立ラン園前にいる子。アイスクリームとかの売店の横で、柳のように小さめの葉っぱをそよそよと揺らしています。TOMが知ってるのはこの1本だけなんだけど、他の場所にも植えられているのかな?知ってる人がいたら教えてね。

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幹はこんな感じに樹皮がぼろぼろごつごつって感じです。

羽状複葉小葉は長さが4cmくらい。他のマホガニーと呼ばれるものに比べると葉っぱが小さくて、イメージが全然違います。とにかく優しげな感じ という表現があってます。

オオバマホガニーと呼ばれるお仲間(Swietenia macrophylla)とは葉っぱの形も花の形も身の様子もみんな似ているそうですが、全部小さめ。オオバマホガニーについてはそのうちにアップするので比べてみてくださいね。

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4_32 今年の6月の初めにこの木の下を通ったら、直径5mmくらいのクリーム色のお花がいっぱい落ちていました。かわいいでしょ。前に紹介したアフリカンマホガニーのお花ともよく似ているような気がします。残念ながらTOMはこの木の実は見たことがありません。

センダン科 Meliaceae

原産地:西インド諸島

Common name: West Indian Mahogany , Mahogany 、マホガニー、ウェストインディアンマホガニー

資料: 「熱帯植物要覧」P258

「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P183

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2006年9月 4日 (月)

テンブス

Fagraea fragrans

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シンガポールドルの5ドル紙幣をお持ちの方は出してくださいね。

裏側に上の写真と同じ絵が描いてあります。この木がテンブスです。シンガポール植物園のスワンレイクの横の芝生広場に植物園の開園前からずっといらっしゃるそうです。なので、樹齢は150年以上。それ以上のことはわからないんだって。シンガポールのヘリティジツリーに指定されています。

   

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シンガポールにはまだナショナルツリーはありませんが、人気投票をしたら、テンブスが1番だったという話があります。そのくらいシンガポールの人には親しまれていて、自然公園や普通の街中の公園や街路樹でよく見かけます。

花は直径2cmくらい白く咲いてだんだんとクリーム色に変化します甘い香り がするので、学名にもfragransという種名がついています。

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白っぽい花に良い香り。たぶん夜に花粉を蛾とかに運んでもらうんだろうね。

幹肌に特徴があって、縦に深い溝が入っていてしわしわです。だからTOMたちは「しわしわテンブスちゃん」と呼んでいます。特徴を覚えるとすぐに見分けられるようになる木の1つです。

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花が終わると直径8mmくらいの小さな赤い実がなります。この実が鳥さんが大好きでよく食べに来ています。

材はタンニンを多く含んで抗菌作用があるので、まな板とかによく使われてきた木なんだそうです。

葉っぱは長さが10cmくらいかな。主脈以外はのっぺりした感じの葉っぱです。

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マチン科 Loganiaceae

原産地: タイ、マラヤ、スマトラ、フィリピン

Common name: Tembusu , テンブス

資料: 「熱帯植物要覧」P401

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2006年6月23日 (金)

コモンプライの種

Alstonia angustiloba

6月の始め頃に「ボタニックガーデンのマレーターミナリアの近くのプライがいっぱい種を飛ばしてるよー」とHataさんから聞いて、早速出かけました。

おお、落ちてる落ちてる!サヤがいっぱい木の下に落ちてました!

Alstonia_angustilobas02

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サヤの中には木の上で飛ぶことができなかった種がいっぱい!しっかりGETしてきましたヨ。

コモンプライの種はこんなふうな長いサヤの中に、並んで入っています。それでもって、タンポポの種のようなふわふわの毛が両側についていて、風に乗って遠くまで飛ばされます

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サヤでひとしきり興奮した後に、上を見上げました。

今回見に行ったシンガポール植物園のコモンプライは高さが50m近くあって、遠すぎてよく見えません。でも風が吹くたびにフワリフワリと種がサヤから飛び出していく様子がなんとなーくわかりました

ね、遠いでしょ。

カメラでめいいっぱいアップ!!

ほらほらコレが木にぶら下がっているサヤです。

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この後、ブキティマやマクリッチにも行きましたが、あちらでも、どこからかプライの種がフワリフワリと飛んできていましたよ。シーズンなんですね。

コモンプライはシンガポールの街路樹にもよく植えられていて、とってもポピュラーな木のひとつ。葉っぱや樹形のわかる写真を探したけど、あんまりポピュラーすぎて手持ちの中に見つけられなかったです。これはまたそのうちに…。

以前紹介したインドのプライこと「シチヨウジュ」はコモンプライの仲間。細かいところまで見ないと見分けが付き難いくらいよく似ています。お花や葉や葉の付き方もよく似てるからコチラも見てみてね。

キョウチクトウ科 Apocynaceae (キク亜綱 リンドウ目)

原産地:フィリピン、マラヤ、スマトラ、ジャワ、ボルネオ

Common name: Common Plai , コモンプライ

資料:熱帯植物要覧 P404

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2006年5月10日 (水)

アンサナ開花!

Pterocarpus indicus

Pterocarpus_indicus5s

マメ科 Leguminosae

原産地:インド、東南アジア

Common name: Angsana, アンサナ、インドカリン

アンサナはオーチャードロードの高島屋側に植えられている街路樹で、大木で、茎が長く垂れて風に揺れている様子が印象的な木です。街路樹としてシンガポールの緑化キャンペーンがはじめられた頃、たくさん植えられました。

木は本当によく見るのですが、残念ながら花はなかなか見られません。1年に1回、1日で花が終わってしまうので、運良く見つけられないと写真が撮れないのです。

今までTOMは見つけてもカメラを持っていなかったり、見つけられなかったりで、花が咲いている様子を写真に収めることはできずにきました。

だから、5月8日にフォートカニングパークへ行こうと家を出たところで黄色の色を見つけた時は「やったー!」と思わず声をあげてしまいました。

待ちに待った花が咲いていたのです。よく見るとあっちでもこっちでも。アンサナの木が黄色に染まっています。「シャッターチャンス!」でも花は頭の上はるかで咲いていたので、こんな写真しか撮れませんでした。ごめんね。(おまけに今現在PCの不調で色を確認できず…)

Pterocarpus_indicus3s

Pterocarpus_indicus4s

Pterocarpus_indicus1s

Pterocarpus_indicus6s

とにかくUP!

左のはアンアサナの実(種)です。オーチャードロードを歩くといっぱい落ちていることがあります。

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