カテゴリー「De:公園や市街地」の記事

2006年11月26日 (日)

イエローレインツリーとバンドスタンド

Samanea saman 'Yellow'

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シンガポール植物園はどこもいいんだけど、ちょっと赤道直下じゃないみたいな場所が「バンドスタンド」と呼ばれるエリアです。

白いガゼボに白と黄色と緑をテーマカラーにした植栽たち。ガゼボをぐるりと取り囲む葉っぱが黄色の樹木は昨日ご紹介したレインツリー葉っぱが黄緑のタイプ。色以外は全てレインツリーと同じなので、上のページを見てくださいね。ただ、突然変異種だからなのか、お花は咲きにくく、めったに咲いているところを見ません。でも皆無ではなうようです。

ともあれ、このエリア

ここだけイングリッシュガーデンか…(笑)というエリアです。

植物園に来たら、是非ここでも記念写真を撮って下さいね。

バンドスタンドを含む最近リオープンした正門付近、スワンレイクのあたりは1859年にシンガポール植物園がこの場所にオープンした頃からのエリア。1861年にはこのバンドスタンドでバンド演奏が行われていた記録があるそうです

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当時は日の出から日の入りまでが植物園のオープンの時間だったのですが、バンド演奏が行われる日は夜11までオープンしていたんだって。日本がまだ江戸時代だったこの時代、イギリスはビクトリア女王の統治の時代。どんな服装をしていたか知ってますよねー!

ドレスを着た淑女と紳士達がこのバンドスタンドでバンド演奏をバックにおしゃべりしたり、ダンスをしたり…うーーーん、想像しただけでワクワクするわー!

マメ科 Leguminosae

Common name: Yellow Rain Tree, イエローレインツリー

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P439

元祖レインツリーちゃんのページはこちらです。

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熱帯植物図鑑 (目次…時々更新中)

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2006年11月11日 (土)

プルメリア

Plumeria alba

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街路樹にも個人の家の庭にも、公園にもコンドミニアムの庭にも、そして何よりテンプルフラワーの名の通りに、お寺とかによく植えられている お花がきれいなこの木。TOMたちは学名からプルメリアと呼びますが、西洋人とかにはフランジパニの方が通りがいいみたいです。

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プルメリアという名は17世紀後半のチャールズ・プルミエというフランシスコ修道会の僧の名から付けられたもの。彼は植物学者でもあり、ハワイなどを訪れ、そこで出合った植物の詳細な絵を描いた人でもあります。昔の修道僧や商人や役人にはこういうプラントハンター的な人が多いですね。こういう人たちが世界各地に出かけていって、世界の植物を本国に持ち帰り、また別の世界に広げる役割を果たしました。

しかーし。
アルバちゃんをはじめ、プルメリアの仲間たちは中央アメリカの出身。でもお花がきれいだったからなのか、はたまたとかに利用したのか、スペイン人によって太平洋をわたって私達のいるアジアまでも運ばれてきました。(本にはmedisinal  valueと書いてある)今はイスラム教、仏教、ヒンズー教などのお寺にも植えられていて、どこが出身なんだかわからなくなっちゃってます。プルメリアが元々東南アジアにあったものと思ってる人も多いんじゃないかなあ。

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シンガポール植物園にはフランジパニコレクションのエリアがあって、色々なプルメリアが植えられています。このエリアは第二次世界大戦よりも前には既にあったらしく、イギリス人のこの木への関心の高さがうかがえるようです。(左の写真。バンドスタンドの脇のエリア)

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アルバはプエルトリコ、アンティル諸島原産で、高さは10m以上になる。(中略)オブツサ(obusa)はキューバ、メキシコ原産の低木で、径6~7cmの花をつける。ルブラ(rubra)はメキシコからパナマに分布し高さ数mにもなる。変種が多く、花色もいろいろある。」と「観葉植物」にはありました。街中でも白だけでなくてピンクやオレンジがかったものなど色々なものを見ます。今日のお題の種名はalbaですが、これは「白」という意味で、赤い品種はrubra(赤色の種)などと交配して作ったもののようです。

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「観葉植物」ではアルバとオブツサは上記のように違うもののように書いてあったけど、写真を見る限りは見分けるポイントがまったくわからず、「Tropical Trees And Shurubs」Wee Yeow Chinではまるで同じもののような書き方をしてあって、???? ま、いいや、あんまり深く考えると白髪が増えるからヤメヨウ…。

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お花が終わると、がなります。この実、けっこう注意してないとなかなか出会えません。お花の多さに比べると本当にレア―な感じがするのはTOMだけでしょうか?

こんな変な対の実がなります。

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形が面白いのでもう1枚。(しつこい?)この実が熟すと棒状の1辺がが裂けて中からタネが顔を出します。見える?

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薄いヒラヒラの種は風で運ばれていきます。お花は見るけど、こんなのあんまり見たこと無いでしょ。でしょ??TOMはこの写真が撮れたときはルンルンでしたぁ。

言い忘れていましたが、キョウチクトウの仲間なので、幹や葉っぱから出る白い樹液は毒があります。大量に取らなければ死ぬほどではないようですが、誤って目に入ったりするとすごく痛くて目が見えなくなったりすると聞いたことがあります。取り扱い注意です。

ハワイではお花のレイに使われ、マレーではお墓に植えられます。植物の使われ方もお国によって違うのが面白いですね。

キョウチクトウ科 Apocynaceae

原産地:中央アメリカ

Common name: Great Frangipanni , Frangipanni , Temple Flower , フランジパニ、プルメリア、インドソケイ

資料:「観葉植物」P68

Tropical Trees And Shurubs」Wee Yeow Chin P113

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オマケ

めっちゃかわいい、葉っぱが出てくるところの様子。

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2006年6月13日 (火)

アンブレラツリー

Brassaia actinophylla 

synonym Schefflera actinophylla

アンブレラツリーは下の写真のように「木のてっぺんに赤い傘をさしているようなお花」が咲いていて、その特徴的な形からわりとすぐに覚えられる木です。

20040521_016sウコギ科 Araliaceae( バラ亜綱 セリ目 )

原産地:熱帯オーストラリア、パプアニューギニア

Common name: Australian Ivy Palm, Umbrella Tree, Octopus Tree, アンブレラツリー、オクトパスツリー、ハナフカノキ

原産地が熱帯オーストラリアなんですが、何年か前にケアンズに旅行に行って、「世界最古の熱帯雨林」と銘打っているケアンズの森の上を渡るロープウェーに乗ったら、この特徴のある赤いお花がいっぱい咲いているのを見ることができました。ケアンズとかの熱帯雨林の木だったのだなと、そのとき思ったのを覚えています。

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シンガポール植物園でもよく見かけるこの木、見るは見るんだけど、「お花がいったいどんな形をしているのか」詳しいことが全然わかりませんでした。お花が遠く上の方にあるので、見ることができないんですぅー!

プラントハウスとシダコレクションの間のスペースには何本かのアンブレラツリーがあるので、ここでだったらお花の詳しい様子がわからないかなぁーと思い、出かけてみました。

060614112s 行ってみると木の下に左の写真のような長さ7mmくらいの片側が赤、片側が白のかけらがいっぱい落ちていました。このたくさんのかけらに混ざってあったのが、お花とおぼしきもの。下の写真がそうです。大きさは直径1cmちょっと。真ん中の黄色が印象的で、多分この部分がメシベ。よーく見ると柱頭らしい模様がありました。お花のまるで花びらのように見える部分はオシベ。その外側に白と赤のかけらがくっついていて、かけらはこの部分が落っこちたのだなってわかった次第。

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横から見たところと裏返したところ

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060614118sメシベの拡大写真です。なんか模様があるのがわかる?これが柱頭にあたる部分かな?

地面をもうちょっとしつこく探してみました。あったあった。

お花が付いていた塊。

060614121s丸くいっぱいお花が付いていた軸みたい。下から見て丸く見えるのは1つ1つの花ではなくてこの塊なんですね。

赤く見えるのは、このつぼみの外側部分が赤だからみたいです。

赤い色を見て「なんだなんだ?」って虫が目をつけて集まってくるでしょ。開いたお花は「かけら(これは花びら?)」を落っことすから、上の写真のようなキレイな黄色が虫にはぱっと見えるんでしょう。赤い中に黄色がぽっと見えたら…虫ちゃんは、そそられるだろうねぇ…(へへへ…)

下の写真は、遠くに見える花序を思いっきり拡大してみたもの。おおーー、予想通り。こんなお花だったんだねぇーと感動!

花だけ見つけて満足してしまったTOMでしたが、山渓の「観葉植物」には「種子は小さく、球状の小果の中に10~12個入っている」と書いてありました。「熱帯植物要覧」には「核果は暗紫色」とも。そのうち探してみます。

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葉っぱはこんな感じです。面白い形だねえ。前に紹介したゴーストフットに似ているなって思ったら同じウコギ科でした。

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資料:「観葉植物」山と渓谷社 P72

「熱帯植物要覧」P373

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2006年6月 4日 (日)

ハトのラン

Dendrobium crumenatum

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この写真はオーチャードロード、タイ大使館前のイエローフレームの木。目線をちょっとあげると、こんなもんが幹にくっ付いています。

知ってた?気がついてた?

シンガポールでは多くの街路樹にこーんなものがくっ付いています。

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根元を見るとこんな風。

左に緑に見えているのは葉っぱ。遠目で見ると、薄くてぺらぺらの葉っぱのように見えるんですが、近くで見ると意外と肉厚です。

根元のふくらみは何かに似ているような…。って思い出すものはありませんか?

じゃじゃーん。見てみて!

白いものがくっ付いています。何?

お花だよー。

膨らんでいたのはバルブ。デンドロビウムのバルブでしたぁ。

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じつは、これはランの株でした。実際の花の大きさは3cmくらい。真っ白なんだけど、唇弁だけ黄色をしています。

このお花は「ピジョンオーキッド」。シンガポールじゅうの街路樹にくっついています。でもお花が咲くのはごくごくたま。(って言っても1年に何回も見かけますけど…)朝、花が咲いたら、午後には花が閉じてしまうので気を付けていないと花に気がつかないのです。

シンガポールに何年も住んでいるアナタ。見たことあるかな?

ピジョンオーキッドは、気温が急激に5.5℃かそれ以上下がると、つぼみをつける性質を持っています。例えば暑く晴れた日に激しいスコールが降ったりすると急激に気温が下がるので、つぼみをつけ、花を咲かせる準備をします。その日から数えて、9日めにお花を咲かせるそうです。スコールが降るのは局地的だったりするので、同じエリアのピジョンオーキッドは一緒にお花を咲かせたりしますが、シンガポールじゅうでいっせいに開花するということは滅多にありません。

学名を見ればわかるように、日本で家庭によく飾られるデンドロビウムの仲間。よく見るとバルブの感じとか、葉っぱの感じとかよく似ていますよ。

分布範囲は広くて、インド、中国、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの東南アジア一帯で広く見ることができます。もちろんシンガポールでも。街中の街路樹とかにランがいっぱいくっ付いているっているのは、日本人のTOMにはない感覚で、この緑の塊が「ラン」だって知ったときには、ものすごく嬉しくなったし、初めてお花を見つけた時は「やったー!」てな感覚でした。

ピジョンオーキッドのピジョンは「ハト」という意味。つぼみがハトみたいなかっこうしてるんだよ。かわいいです。(写真がどこかに入ってしまって見つかりません。ごめん。)

ラン科 

Common name: Pigeon Orchid , ピジョンオーキッド

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2006年5月30日 (火)

スパティフィラムの花

Spathiphyllum cv.

Spathiphyllum_cv4s街路樹の下や公園によく植えられているスパティフラム。熱帯の島、シンガポールでは日本で言うところの観葉植物は屋外の植物達なので、街路樹の下ばえとしてよく出会うことができます。

スパティフラムを含むサトイモの仲間たちはツルやシュラブの形で本当によく見かけるのだけど、TOMはこのサトイモ科の植物に特徴的なお花…仏炎苞を持った肉穂花序…のことがよくわからないでいました。

この中に見えるものがたくさんのお花が集まったものだということは理解できるのですが、じゃあ、オシベとメシベはどうなってるの?1つ1つの花はいったいどんなんだろう?と思い、肉穂花序の植物を見かけるたびにじーーーっと探していたのですが、毎回、敗北。(わからんということ)

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そんなわけで道路っぱたにあったスパティフラムを今回も懲りずに観察してみました。

咲き始めは白い苞に包まれています。多分この状態ではどんなお花にしても咲いていない状態だよね。パチッ!

拡大してみます。あれ?

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ブツブツの1つ1つの元部分に花びらみたいなのがついてる。もしかしてコレは花びらやガクの痕跡?単子葉植物の例に漏れず、もしかして内側3枚外側3枚の構成になっているのかしら?写真だけではよくわかりませんが…。もしコレが花びらなどの痕跡なら、このブツブツはメシベに当たるものかも…?。

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別の新しめのお花を撮ってみました。拡大…。もしこれがメシベならブツブツの先っぽにメシベの柱頭らしきものが見えるはず…。ありましたぁ!よくわからないけど、メシベの柱頭に見えませんか?コレ。

ちょっと黒づんだ別のお花も撮影。拡大…。メシベと思ったブツブツの脇から「おおお!オシベが出ています!!」。 びーっくり!

もし最初に見た花びらやガクの痕跡らしきものが、本当に花びらやガクなら、このブツブツの1つ1つはメシベ、オシベ、花びら、ガクと上から順番についている普通のお花と同じ構造になります。えー?、全然知らなかったし、気がつかなかったよー。スゴイスゴイ。

Spathiphyllum_cv3s

Spathiphyllum_cv1s今までも肉穂花序の別の種類の花を何度も写真に撮って来たけど、ハエとかの虫はちゃんと来ていて、盛んに花の上をはいずっているのに、花がどうしても見つけられないということがありました。多分、同じことが起きてるのだけど、TOMの目には小さすぎて見えなかったのでしょう。次からはオシベとメシベが時期をずらして別々にでてるんだ…と思いながら観察をしたいと思います。

どなたか、「オマエの観察と想像、間違ってるよー」って真相を知っている方はどうぞお知らせください。

メシベとオシベをつけて受粉を完了したサトイモのお花は、人知れず花の生涯を終えて、実を結ぶ段階に入っていきます。

この段階になると仏炎苞は虫を呼び寄せる人寄せパンダの役割を終えて、白い輝きをなくしていきます。緑に変わったこの様子を見ると、仏炎苞も葉から出来ていたんだなあということがよくわかりますねー。

この子よりずっと花がわかりにくいスパティフラムちゃんはコチラ。

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2006年5月28日 (日)

ウォルフのツル

Petraeovitex wolfei

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去年あたりかな。シンガポール植物園のバンドスタンドからプラントハウスと呼ばれる古い植物園のたたづまいを残しているエリアに下りる階段にアーチがついて、見慣れない植物が絡ませられました。

どんなんだろうと思っていたら、最近になってだいぶ茂ってきて、いい感じのお花を咲かせましたよ。

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写真があまりよくないのでイメージが伝わらないかもしれませんが、熱帯のキングサリって感じ。

イングリッシュガーデンのキングサリにあこがれる人は多いと思うけど、これはキングサリに勝るとも劣らぬ優美さを持っている植物とTOMは断言します。

藤のように天井全体に垂れる感じではまだありませんが、1本1本が長くて、優雅な感じが本当にキレイ

もしこのブログを日本の熱帯植物園の人が見る機会があれば、この植物の導入をオススメしまーーす!来園者がきっと「わぁーっ」て言うと思います。

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上の写真で見える、ぶら下がっている花序を撮ったものです。黄色の花のように見えますが、じつはこれは花の(ほう)。包の中にクリームホワイトの本当の花が咲きます。

黄色のはいつまでも色が変わらず、虫を誘います。花は…というとあんまりたくさん見つかりません。黄色の量に対して、よーく探さないと見つからないくらい。うっかりすると、黄色の苞の方を花と勘違いしてしまいそうです。

シンガポール植物園には最近に再導入された植物なのだそうです。前に導入されて記録に残っているのは1956年とのことですから、50年も前の話。ちゃんと記録が残っているところがスゴイ。

50年前に導入したのは植物園のアシスタントキュレーターのJ.W.Ewart氏。彼は、1939年にEric.D.B.Wolfe(マラヤ連邦のメディカルサービスの副長官)からこの植物を手に入れました。この植物の名前にもなっている人物です。ウォルフズバインは最初マレー半島のケダ州とトレンガヌ州で発見されました(1938年)。

E.D.B.Wolfeアマチュアのプラントハンターでもありました。1903年生まれで医学を学び、オランダ東洋航路の船医を経た後に、マレーにやってきて、ここで結婚、家を建てました。植物になみなみならない興味があった彼は、今回紹介したウォルフズバインやバウヒニアなどの希少な植物の標本を標本室に進呈したそうです。ランは特に彼を魅了しましたが、残念ながら、彼が初めて紹介した様々なランたちは、今では生き残っていません。(ガーデンワイズの記事を超要約)プラントハンターは名前も知られていない人たちがたくさんいたという話は読んだことがありますが、こんな人もいたんですねー。

話を元に戻して…。

最近になって植物園に戻ってきたウォルフズバインは、2002年にタイの民間のコレクターから購入したものなのだそうで、どうりで…今まで全然目にしたことがなかったわけです。

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花序が出てきている所かな。これも黄色です。 下の写真が本当のお花です。

クマツヅラ科 Verbenaceae (キク亜綱 シソ目)

原産地:マレー半島

Common name: Wolfe's Vine. ウォルフズバイン

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資料:「Gardenwise Vol.25 July 2005 」P17~18

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2006年5月18日 (木)

タンピネスツリー

Streblus elongatus

タンピネスと言えば木の名前…と知っているシンガポール在住日本人は少ないでしょうねぇ。コチラではお馴染みの町や道路の名前、「タンピネス」は実は木の名前だったのです

とは言ってもこれと言ってお花がきれいなわけではありません。お花は下の写真みたいなの。えー、これがお花?違反でしょ?って言われそう…。でもよく見るとけっこう面白いんですよ。

白い10cmくらいの房がぶら下がっていて、これがお花の塊です。

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Streblus_elongatus8s丸い円柱のような形をしているかと思いきや、よく見ると平たいのがくるんと丸まった格好になってます。左の写真でわかるかな?

Streblus_elongatus6sこれは雄花と雌花の集まったもので、雌花はこの房1本につき、1~3個しか着いていないんだって。真ん中よりちょっと左に見える丸いのが雌花のあったところで、周囲の粒々がみんな雄花。面白いねー。

Streblus_elongatus13sだんだんこの雌花の子房が育ってこんな感じの実を見ることができます。

この実は甘くて小さな動物達が食べ、熟した時には種子がはじけて飛ぶそうです。普段、私達が見るのはせいぜい下の写真のような実なので、どんな風にはじけるのかまた、気を付けていたいなぁって思ってます。 Streblus_elongatus14s  

Streblus_elongatus1s

木の形はこんな風。シンガポール植物園で撮ったものです。

資料には、「普通は12mくらいになる木ですが、ジャングルの中では30mくらいになります」とありました。公園とかで見るのはせいぜい10mくらいなので、30mもの大木は見たことがないなあと思っていたら、見つけました。これについてはまた明日。

シンガポールが原産地ですが、建材として色々に使われて、自然のものは減ってしまったとブキティマの説明版には書いてありました。

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クワ科 Moraceae (マンサク亜綱 イラクサ目)

原産地:マレー半島、スマトラ、ボルネオ

Common name: Tempinis , タンピネス

資料 「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P201

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2006年5月12日 (金)

ベンジャミン

Ficus benjamina

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ベンジャミンと言えば、日本でも観葉植物としてとってもおなじみの植物。

でもTOMは日本にいたときは熱帯植物は全く興味がなかったし、家庭園芸の中に入り込んでしまっている観葉植物やランなども「加温」しなければ普通に育たない植物という認識が強く、面倒で、はっきり言って大嫌いでした。ベンジャミンも「すぐ枯らしちゃうのよー」なんておっしゃるお客様が多くて、「ああ、もうなんて手間のかかる奴…」なんて印象しかなかったのです。

シンガポールへ来て2ヶ月目。ようやく暑いこの空気に慣れた頃、連れて行かれたのが家の近所のこのフォートカニングパークでした。この大きな木がベンジャミンだと教えてもらったときの衝撃は忘れられません。

「申し訳ありませんーーー!ベンジャミン様ーーー!」って感じでした。

本来こんなに大きくなる植物を、無理やり人間の都合のよいように家の中で育てて、「うまく育たない~」なんて不満をもっていた自分の不遜さを、深く深ーく反省。無理やり生まれ故郷から連れて来たのだから、もっと理解して心地よいように育ててやらなきゃならなかったのねー…と。右の下に人がいるでしょ。比べてみてください。

ベンジャミンはクワ科イチジク属の高木で、原産地はインド。イチジク属の仲間は熱帯亜熱帯にいっぱいあって「絞め殺しの木」なんて嬉しくない名前で呼ばれているんだけど、この話はまた次の機会に…。

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2006年5月11日 (木)

インスタントラーメンのつぼみ

Combretum constrictum

シンガポール植物園のスワンレイクの周りの整備がちゃくちゃくと進んでいます。その中に植えられたのがこれ。資料が全然見つからないので、これもサイトで調べたけど、正直自信がないです。詳しいことをちゃんと知りたい方は、学名で検索してご自身で調べられる方がいいと思います。ごめん。 

 Combretum_constrictum5s

花がちゃんと咲くとこんな風です。花びらではなくオシベの花糸が濃いオレンジで人目を惹きます。花序全体の大きさは咲ききったところで直径7cmくらい、長さ7cmくらいってところでしょうか?遠目で見るとブラシの木の花に似ていますが、近くに寄れば全然違うとわかります。1つ1つの花は直径1cmちょっと。花糸の長さは5cm暗いかな? 

株の大きさは今の段階で1.5mくらい。おそらくそんなに大きくなるようなものではないと思います。

咲ききった花もまあ、きれいだけど、オシベがつぼみの中に納まっている状態がすっごいかわいい。写真のようにくちゅくちゅっとまるまった状態で入っているの。で、それがまっすぐに伸びて上のような写真になります。このつぼみにオシベが納まっている様子がインスタントラーメンの麺のようなので、今日のタイトルは「インスタントラーメンのつぼみ」となりました。

Combretum_constrictum1s

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つぼみと花の写真は上みたいな感じ。後日通りかかったら、下のような実ができていました。最終的にどんな風になるのかはわかりません。 Combretum_constrictum1s_1

シクンシ科 Combretaceae (バラ亜綱 フトモモ目)

原産地:アフリカ東海岸(モザンビーク、ケニヤ、タンザニアなど)

コンブレツム・コンストリクツムはアフリカの東海岸地域の国のマングローブの後方か、季節によって湿地になるような場所にもともと生育していたようです。果実の分散はおそらく水によって行われるだろうとサイトには書いてありました。だから上の写真の実は私は触っていないのですが、熟した時には軽くて、水に浮くのかもしれません。マングローブの後ろの方でこんな目立つ花が咲いていたら、さぞかし目立つでしょうねぇ。コモンネームも不明です。

同じシクンシ科で公園でよく見かけるドランケンセイラー(酔っ払いの船乗り )というお花があります。こちらもご覧あれ。でもお花は全然似ていないような気がする。どんな共通項があるのかまたじっくり観察してみようと思っています。

「1001 Garden Plants in Singapore」P93

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2006年5月 7日 (日)

ブランガン

Gmelina elliptica  Synonym: Gmelina villosa

Gmelina_elliptica4s

Gmelina_elliptica1s 

シンガポール植物園のバンドスタンド近くにランをポール仕立てにした場所があります。その後ろでひっそりと咲いているのがブランガンちゃん。

お花はそんなに大きくなくて長さが4cmくらいかなー。実も3cmくらいの小さな緑のがなってました。続けて観察すればもっと大きくなるのかな?よく見たらつぼみも可愛かったです。

Gmelina_elliptica_2s

クマツヅラ科 Verbenaceae  (キク亜綱 シソ目)

原産地:マレシア

Common name: Bulangan、グメリナ・エリプティカGmelina_elliptica_3s

「1001 Garden Plants in Singapore」P380

資料は全然見つからなくてわ名前だけがわかりました。

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