ここのところマクリッチリザーバー周りのトレイルの地図を作ろうということになって歩いています。
マクリッチのトレイルは、貯水池の南側にローニートレイルとチェンペライトレイルと、ジリントレイル、北側にネイチャートレイルと、プルヌストレイルとペタイトレイル。全部で6つのトレイルがあります。(さらに北西の山の中にマクリッチのキャノピーウォーク周りのトレイルがある)
たくさんあるので、何度歩いても道すらもよくわからないし、せっかく勉強した木がどこにあるかも忘れてしまうので、元造園屋さんのスキルを生かしていっちょ地図を作ってやろうということになったわけ。測量図とかないので、歩測で調査していて、そんなんで何回も出かけています。
9月12日に歩いたのはネイチャートレイル3km。ちゃっちゃと歩けば1時間の道のりを色々と見たり調べたりしながらだから、3時間半くらいかけて歩きました。調査のためのお散歩なので、植物はあんまり見ていないんだけど、それでも写真は撮ったのでアップしときます。
いやさ。写真を撮るのは良いんだが、すぐに整理をしないと何を撮ったかすぐに忘れちゃうんだよー。先日ブキティマのをアップしたら、何を見たかを忘れないですんだので、気をよくしてのアップなのでした。シンガポールの自然保護区ではこんなんを見られて、お散歩が楽しいよーってのが伝わるといいなー。
だって、シンガポールは狭くて行くとこなくてつまんないって言う人が多くてさ。 「ちゃうぞー!!」と叫んでいるTOMなのでした。
まずはペタイ(Parkia speciosa)のお花。歩いていたらボトン、ボトンっと次から次へと落っこちてくる。木が高いので、あることさえ気がつかないんだけど、こうやってお花が落ちてくることで、頭の上にある木に気がつくことがよくあります。
それにしても変な格好のお花でしょ。
下のは毛虫君。何だか分かりません。触角の部分が蛾のようですね。ご存知の方がいらしたら教えて下さい。
上を見上げたら、ジリン(Archidendron jiringa)の若葉が赤くなっていました。もっと出たばかりの頃は赤さが鮮やかなんだって。熱帯の森では若葉が萌黄色じゃなくて、赤かったり、紫だったり白だったり。花かと思っちゃうくらい鮮やかできれいなのを見ることができます。
何かの実がなっていました。一緒に歩いていたMさんが「クレッセントツリー(Aporosa.sp)の仲間よ」と教えてくれたと思うのですが、確かだったか自信がありません。
マクリッチの大部分は一度破壊された森が原生林に戻る途中の二次林で、二次林の木をたくさん見ることができます。
左のはテレンタンの木の幹。枯れる前にどうしてなのか、テレンタンの木の幹は株からこんな風に泥の洋服をまといます。いったん隠れてしまった樹名札が人が発掘したのか、自然に落ちたのか顔を覗かせていました。泥の洋服はターマイト君(下に写真あり)のしわざか と思ったんだけど、そうじゃないという話も聞いたことがあります。未だに謎です。教えて下さい。
熱帯の森の中に生える つる性のヤシ、プレクトコミア(Plectocomia elongata)がありました。
こちらはやはり森の中に生えるバヤス(Oncosperma horridum)と呼ばれるヤシの 花序の実が落ちたあとのもの。長さが60cmほどもあって、同じオンコスペルマム属のニボンヤシととっても似ているのだけど、こうやって実際に手にとってみると、各パーツが一回り大きいことがよくわかるねーと、一緒にお散歩をしている友人と話をしました。
ディソキシロン(Dysoxylum caulifloram)の実がものすごく真っ赤になっていました。ものすごくキレイ!!幹に直接なる幹生果。それにしても見事です。1つの実の大きさは長さが4cmくらいってところでしょうか。幹の下から上までずーっとぼこぼこ付いていました。
下のはフタバガキの仲間たち。板根の上にすっくとまっすぐに伸びた幹があんまり素敵だったので、あおりで撮ってみました。
左のは同じフタバキ科のホペアちゃん(Hopea Griffithii)の根っこ。ちょっと面白いので記憶のために撮ってみました。全部のホペアがこうなるわけじゃないんだけど、同じところにあった2本が両方ともこういう根っこをのぞかせていたので、この種のホペアの特徴の1つなのかもしれません。
このあたりには原生林の木が何本も残っていて、フタバガキの特徴のある葉っぱがたくさん落ちています。ディプテロカルプス属の木もあります。木は大きくて太いのが多くて、お散歩をしていて、楽しいエリアとなっています。
お次はターマイト君たち。森でおしゃべりをやめてじっとしていると、どこからかザワザワ…という音が聞こえてきます。正体はターマイト君たちの歩く音でした。このときもものすごい数のターマイト君が静かに音をさせながら進んでいました。
マクリッチのネイチャートレイル中にはこんなタケがいっぱい生えている部分もあります。タケは日本のように四方八方に地下茎で延びていくんじゃなくて、株状になるのが特徴です。
ここまでくるとそろそろネイチャートレイルの終わりも近づいてきます。
ネイチャートレイルは木道ではなくて、土の道。道幅も広く、シンガポーリアン、西洋人がよくジョギングをしているのを見かけます。地元の人たちの身近な憩いの場所です。
このトレイルを抜けてさらに少し行くと、マクリッチのキャノピーウォークにたどり着きます。
ある日のお散歩コースでした。
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