野山北・六道山公園
園芸の仕事をしていたときの友人に「ちょっと面白い勉強会があるから来ない?」と誘われて、先々週の土曜日に、野山北公園というところへ行ってきました。
昔は公園と言えば、お役所が管理するもので、「①公園を作った②勝手にしてー」というものだったのですが、TOMがシンガポールから帰ってきたら、様子が一変していました。指定管理者制度というものができて、お役所がテキトーに管理する形から、指定管理者が管理運営の全てにわたって企画・管理・運営をする公園というものが誕生していたんです。
野山北・六道山公園は「西武・狭山丘陵パートナーズ」という指定管理者によって、狭山丘陵にある他の4つの都立公園と共に管理運営されている公園のひとつ。こういった形態の公園の成功例を「見学する会」が先々週の土曜日だったんです。
詳しいお話は又にして、TOMが見てきた風景をアップしますね。
この日はたまたま収穫祭の日で、集合場所の「里山民家」の入り口では、案山子コンテスト入賞の案山子ちゃんがTOMたち一行を迎えてくれました。
下の写真が「里山民家」。古い建物かと思いきや、新しく作ったものなんだって。でもこんなものを作ってくれる心意気がいいねぇ。この公園でボランティアをしている方たちの活動の拠点になっているようです。
里山民家の裏に谷戸がひろがり、ボランティアによる米作りが行われています。
この公園の中で栽培したお米を使っての餅つきや、お囃子、食べ放題のみかん。スタッフのオカリナ演奏。どれも美味しかったし、素晴らしかったよ!ボランティアの方々やスタッフの皆さん、参加している皆さんがみーんな生き生きと動き回り、楽しそうだったのが印象的でした。
何よりも秋晴れの空の下、TOMにとっては6年ぶりの秋!!すがすがしい空気ってこんなんだったんだなあって思い出しましたよ。
何もかも素晴らしくて、動きたくなかったんだけど、それでは目的が果たせません。
名残惜しい気持ちを残しつつ、雑木林へのお散歩に出発!
下の写真は上の民家の裏手の谷戸に広がる田んぼ。ここで作ったお米がこの日みんなが食べたお米です。写真だとわからないけど、紅葉がそれはそれは綺麗でしたよー!
雑木林の様子。
この雑木林も、ちょっと前までは荒れ放題になっていたものを、ボランティアが適切な管理の方法を勉強会で学んで、こんな素敵な雑木林に生まれ変わらせたんだって。
関東近辺で見られる雑木林は里の生活を支えるために人間が長い時間をかけて作り出してきた森で、人が来る前から日本に自然にあった森じゃないって知ってるよね。
だから人が手入れをしないといけない森なんです。
でも薪を取ったり、落ち葉を掻いて腐葉土にしたり…といったことを昭和30年、40年代以降しなくなってしまったので、最近まで関東にたくさんある雑木林は荒れ放題。場所によってはゴミ捨て場と化していました。
都市近郊であることから、住宅地としても開発が進み、はっきり言って関東の雑木林は風前のともし火状態だったわけ。
そんなこんなでこの森もネザサが生い茂り、見るも無残だったものをみんなで再生したんだね。凄いねー。
この公園、とにかく広いです。
尾根沿いをひたすら南北に歩いてお散歩することができます。
あちこちに拠点になる場所があって、左のもそのひとつ。展望台になってました。
下の写真が展望台の上から撮った写真。
360度のパノラマ。紅葉がとにかく綺麗だったーーーー!!気持ちがいい!
森の中にはこんなレンガ造りの祠もあったり、みかん畑が隣接してあったり、とっても気持ちがよくて楽しいお散歩でした。
おおっと、これは勉強会でした。
最後に公民館みたいなところのお部屋をお借りして、公園の管理について「NPO birth」の事務局長さんからお話を詳しく伺いました。
TOMが昔、公園の設計をしたりする会社にいて「こんなものがあったらいいのになー。でもどうやればできるんだろう?」と思っていたものが、まさに形になってそこに存在していました。スゴイ。不可能と思われたことを実現してしまった人たち。家に帰って資料を読み直して涙が出るくらい感動しました。
ニュースを見ていて、大企業や政治家のナサケナイ姿に「日本はどうなっちゃうんだろう?」と悲しくなっていましたが、こんなことを成し遂げている人たちもいます。やはり「思うこと、行動することは凄いこと」って再認識をしました。
バースのホームページはこちらです。
狭山丘陵の公園ガイドのホームページはこちらです。
1年に1回登録ボランティアを募集します。2月に説明会があるそうです。
見てみてね!
最近のコメント