カテゴリー「Bh:熱帯植物事典(ラン)」の記事

2007年9月10日 (月)

ブドウのようなラン

Robequetia sp.

mayuriさんに「こんなランあるの?」って言われたので、「あるよー!!」と主張するためのアップ。

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種名までは分かりませんが、「名前がわからない」と書いたらMidoriさんが「Robequetiaの仲間ですよ」とコメントをくださって、書き直しています。Midoriさん、ありがとう!!

こんな顔していてランなんだよー。

シンガポール植物園の国立ラン園内のクールハウスで時々咲いているお花です。

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上の写真とは別の時の別の株。

遠くから見ると「なんじゃ?これ?」って感じで、「これでもラン?」って気が付くまで時間がかかりました。

下は徐々に拡大…。

ね。ランでしょ。

1つの花は1cm弱って感じかな。

Midoriさんがくださったコメントを貼り付けますね。

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このブドウのような花は、東南アジア原産のつる性のラン Robequetiaの仲間です。この仲間には、Robequetia cerina や Robequetia compressaなどがあり、8週間以上咲き続ける種類です。
フィリピンのラン展示会でこの花を見たことがありますが、愛らしいランですね。

下記のアメリカのラン園HPに Robequetia cerina のきれいな花の写真が掲載されています。
Robequetia compressaの花や葉の様子が出ていないので、同定は難しいですね。
http://www.marlowsorchids.com/robequetia?b=1 

下記のPAPUA NEW GUINEA ORCHID NEWSにもRobequetia ascendens など出ています。
http://www.orchidspng.com/Robiquetia.html 

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2007年6月26日 (火)

すっごく小さなランの花

Dendrobium aloifolium かな?

シンガポール植物園の中にある国立ラン園には1000種類ものランの原種のコレクションがあるそうです。原種といえば商業的に品種改良をしていないので、「色々ある」ということは皆様もよくご存知の事と思いますが、「こんなランもある」って気が付いたときには、もぉーーー、ランのイメージが180度ひっくり返って大のラン嫌いのTOMがラン面白い!人間に変身しちゃいました。…というラン。

とにかく小さいの。すっごく。

全体でも2~3ミリしかない。下の写真のバックの肌色はTOMの指ですので、その小ささが推し量れると思います。

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株はこんな感じ。シャコバサボテンの葉を一回り小さくしたような大きさの扁平な葉がくっついていて、木に着生して暮らしています。0_2

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上の写真のどこにお花が咲いているか分からないでしょ?

なので拡大。

画面右下あたりに、葉っぱの先っちょにちょろっとくっついているのがお花です。

何気に見ていると、ランだなんて全然気が付かないし、お花が咲いていることさえも気が付きません。その位小さいの。

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デンドロビウムの仲間なのは確かだと思うんだけど、種は何か?はこの写真を撮っていた株にはなく、最近になってmayuriさんがクールハウスを出たところにそっくりな子がいて、こんなラベルが付いていたよ」と教えてくれました。

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でも同じ名前のラベルはじつは全く違うと判断できる株にもくっついていて、どちらが本物のデンドロビウム・アロイフォリウムなんだか、TOMたちには全然わかりません。ネットで検索してみたけど、出てくる写真、出て来る写真、みんなお花が違うのです。なんじゃ、こりゃ?

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今まで出てきたお花の写真はみんな同じ株のお花を撮ったもの。小さいので、これだけ撮るのも大変。沢山の量のピンぼけ写真の中で生き残ったのはこれくらいなんだよー。

肉眼で見ると花の形もよくわからないくらい。写真で撮って初めて花の形を知ることができました。

   

1mayuri

ここから下の写真はクールハウスを出たところでmayuriさんが撮った写真です。ラベルも。確かに同じ種類のように見えますね。

2mayuri

3mayuri

この名前で検索をかけて出てきたお花の写真があるページはこんな感じです。ごらんあれ。どれもとても小さくて可愛いってのは同じようですが…。

http://www.orchidfoto.com/displayimage.php?album=222&pos=1

http://www.orchisasia.org/genre/Dendrobium/Dendrobium%20aloifolium/

http://www.orchidsrepbiol.de/cgi-bin/img_db/img_display.pl?db=vwall&genera=Dendrobium&species=all&page=2&tit=&select=&cols=5&size=25

ねね。本物を見たい!って思いませんか?国立ラン園の中にひっそりと咲いています。場所は…知りたい人だけメールを頂戴!

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2007年1月17日 (水)

天皇陛下のラン

  Renanthera Akihito

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シンガポールの国立ラン園では、ランの品種改良を1920年代からやっていて、たくさんの品種を創出し、英国王立園芸教会に登録しています。

でもって、作られたランにシンガポールにやってきた要人などの名前を付けてプレゼントをする…なんてこともやっていて、そういうランは「VIP オーキッド」と呼ばれています。

ラン園の中のバーキルホールという建物には VIP オーキッドの写真が飾られ、その裏側に VIPオーキッドガーデン という場所があって、日本や韓国、中国その他の要人たちのランのお花が植えられています。

天皇陛下や美智子様、マサコ様のランもあるんですが、ここしばらくの間、天皇陛下のランは写真のみで、実物は見る事ができないでいました。

1月に入ってラン園に行ったら、久しぶりにありましたよ。

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美智子様やマサコ様のランは白い色で清楚な感じのお花ですが、天皇陛下のランはとても鮮やかな赤色です。TOMはけっこう潔い感じが好き。華美でもなく、だからといって地味でもなく。

国立ラン園については以前「花いっぱいドットコム」で紹介しました。こちらを見てね。

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2006年12月23日 (土)

きょの長いラン

Jumellea commorensis かな。

昨日ご紹介したシンガポールガーデンフェスティバル。サンプルガーデンとは別にランの展示会が行われていました。

じつはTOMは東京ドームとかで行われていたラン展には一回も行ったことがありません。日本にいた時、ランは育てるのに手間がかかるので、一番嫌いな植物のカテゴリーだったんです。でも今回は事情が違いました。シンガポール植物園の国立ラン園のおかげですっかり「原種」のとりこになってしまったTOMには宝の山また山。しかし。残念。国立ラン園のようにアウトドアーだと光量が多いので、結構いい感じの写真が撮れるのだけど、今回は全然ダメ。敗北でありました。

あんまり写りはよくないけど、ちょっと紹介したかったので。

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この子。距(きょ)がとっても長いんです。

花から下に垂れている長い長いひものようなもの。これが距です。

このランの場合、花が小型だったにもかかわらず、15cmか、それ以上の長さがありました。

普通のランの距はもっと短いです。

距の中には、が入っているそうです。それを昆虫が飲みに来て、ついでに受粉のお手伝いをしてくれています。

ある特定の昆虫と共進化を遂げている種が、ランには多いのですが、ある特定の昆虫だけに蜜を与えて、確実に仲間のランに花粉を運んでもらおうとするランの中には、その昆虫の口の長さに対応して距を伸ばすものも現れました。

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朝日の「植物の世界」によると、そんな仲間の中でも最も距が長いものは、長さ30cmもの距を持つそうです。その名は「アングラエクム・セスクィペダレ(Angraecum sesquipedale)」。セスクィペダレというのはラテン語で1フィート2分の1という意味なのだそうです。距がとても長いのでこういう名前が付けれらたんですね。おもしろーーーい!

朝日にはさらに面白いことが載っていました。

1862年にダーウィンがこのランを熱帯アフリカで見つけました。彼は「この長い距の底にある蜜を吸える長い吸管をもつ蛾が存在するはずだー!!!」と予言したんだそうです。そして40年後にキサントパンスズメガが発見されたんだそうです。

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今回の写真はアングラエクムちゃんとは全くの別人です。でも距が長くて面白かったので紹介しちゃいました!!

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2006年12月 7日 (木)

バルボフィラム

Bulbophyllum vaginatum だと思う…

12月はじめに植物園を歩いていたら、レインツリーの上になにやら違和感が…。
何か咲いてる???

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バルボフィラムだーーーー!
えー?これってシダかと思ってたけど、ランだったの?
それもバルボちゃん!

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Bulbophyllum vaginatum …じゃないかなーと思いますが、違ってるぞーと思う方はご連絡ください。
もし、この子がバギナツムちゃんだとすると、こんな説明が資料にはありました。

熱帯の低地の着生ラン大きな木の上にコロニーを作ります。町の中や田舎、農地の街路樹の上などでよく見られます
1年に2回か3回お花の時期があります。同じエリアではどの個体も同時に開花し、花は2~3日咲きます。

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写真で見ると、トゲトゲが出たボンボンのようになっていますが、このトゲトゲに見える部分はお花の花びらの部分。ボンボンのように見えるのは沢山のお花が集まってボンボンのように見えています。先日紹介したレインツリーが沢山のお花が集まって、1つの花のようになっていたでしょ。あれとおんなじです。

葉っぱは着生なだけあって、遠目でも肉厚な感じがします。
今までは、この木にいっぱい着生しているシロモノがランとは全く気が付いていなくて、本当にビックリ。シダだとばかり思っていましたよーー。

「やさしい洋ラン」主婦の友ベストBOOKSという本の「育ててみたいラン」という項の中に、バルボフィラムの紹介がありました。
原産地は世界中の熱帯・亜熱帯で、小笠原諸島に自生種がある。原種は1000種以上で、今も新種の発見がインドネシアの島などからされている。虫媒花の代表ですべてにおいて個性的。
とのことです。

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TOMが出会ったことがあるバルボフィラムはlepidumちゃん。写真を見て!小さな花がいくつも集まって1つの花のように見えるでしょ。小さな花もちゃんとランの特徴を持っているところが面白いよねー。

帰りがけに新しくできたタングリンのビジターセンターのところを歩いていたら、そこのペナガラウトの大木にもびっしりとバルボフィラムちゃんがくっついていて、いっぱいお花が咲いていました。これもバルボちゃんだったのねー。気がつかなかったよー!!!

毎回発見がある植物園探索。止められません…。

ラン科 Orchidaceae

原産地:マレー半島、東マレーシア、スマトラ島、シンガポール

資料:「A to Z of South East Asian Orchid Species」P37

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2006年9月16日 (土)

メデューサとドラキュラ

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昨日は自然友の会の定例会で、シンガポール植物園の国立ラン園のお散歩をしていました。ラン園の中はただキレイなだけの場所ではなくて、見所満載。花好きだっから、2時間や3時間すぐに過ぎてしまう場所。この中にクールハウスという施設があります。

クールハウスの説明は花いっぱいドットコムというところでしたことがあるので、こちらを見てみてください

クールハウスでお花を見ていたら「ねぇねぇ、メデューサの下にドラキュラがあるー!!」と興奮した様子でsugiyamaさんが教えてくれました。下見に行ったときにはメデューサは発見して変なランだねぇと言っていたのですが、ドラキュラも名前もさることながら、変。何だか愉快だったので、写真だけアップです。

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Nanodes medusa 

このお花は株の先の方で反り返って咲いています。わかる?

お花は下のような感じ。ちょっと痛んでしまっていて残念ですけど。

メデューサというネーミング、納得できる?

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Dracula ophioseps

もう一つはドラキュラ君。メデューサの真下でひっそりと咲いていました。

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熱帯の雲霧林のランたちは平地にあるランよりも個性が豊かで変な形をしていて、派手ではないけど、面白いです。クールハウスはそんなランを観察できる場所で、いつも夢中になってラン探しをしてしまう場所です。

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2006年9月14日 (木)

タイガーオーキッドの花が咲いてるよ

タイガーオーキッドの花が咲いています。

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国立ラン園のクールハウス入り口手前の右側でも咲いていますが、こちらはちょっと盛りを過ぎている感じで、美しさは今ひとつ。なので、お知らせしなくてもいいやーって思っていましたが、新しくできたタングリンゲート近くで咲きはじめを発見。これは今日の写真です。

うまく表現できないけど、Swiss Granite Fountainと Holtum Hall の間あたりって言うか…。

探してみてください。タイガーオーキッドはあんまり咲かないので、この機会に是非。

今日は国立ラン園に行った後、新しく植物園内にできたフードコートで軽くお昼ごはんを食べて次の予定に移動。そして、ついにコレを食べたのよー!!!

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プラタのお店があって(インド風ファストフード…と言っていいのだろうか?)そこにこんなメニューがあったんです。でも今まではいつ行ってもすごい列ができていて、食べられなくて「いつか食べるぞ!」と思っていたのでした。今日はちょうど誰も並んでいなかったので、ついに!!!

メニューの名前は忘れました。ゴメン。「ペーパーなんとか」だったと思います。大丈夫。写真入のメニューがストレーの前にあるから。これ全部で お値段3ドル。大食いのTOMが give up しました…。

1ドル、2ドルのフードコートのメニューから、レザミの高級フランス料理まで。植物園の中は食べるのに事欠きません。このバラエティーの豊かさとオイシサは、日本の公園も見習って欲しいわ…。

タイガーオーキッドのお花についての記事はこちらにあります。見てね!

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熱帯樹さんからこんなコメントをいただきました。

14日の写真のタイガー・オーキッドの花が、固いつぼみで、まだ花茎が低いのを9月2日に見ました。つぼみが出て花が咲くのは2週間ぐらいですね。ペーパー・トーセーを「新聞紙サイズの大きさまで広げて、カリカリに焼き上げたパンケーキ」と言ったら、まだ見たことも食べたこともない人はびっくりでしょうね。Tosarはコメ粉に黒豆の皮をむいて粉にしたものをミックスして水で練り、一晩寝かせて少し発酵させるので焼き上げるとほんのり酸っぱい味がします。柔らかめのパンケーキにカレーをつけて朝食に食べることが多い。カリカリしていない、プレーン・トーセーがわたしの好物です。

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2006年6月29日 (木)

虎のラン

Grammatophyllum speciosum

Grammatophyllum_speciosum6s

世界中にはランの原種が2万~3万種類(なんてアバウトなんだー???)もあるんだそう。

その中で 「世界NO.1 のラン」がコレ。タイガーオーキッドちゃんです。

何が世界一かというと、「花の美しさ」でも「花の大きさ」でもなく、「株の大きさ」なんだそう。本来は木の途中にくっついて暮らす「着生ラン」なんだけど、とっても株が大きくて、成長すると2000kg…つまり 2トン を越えるくらいにもなるんだそうだ。そのくらいの株になると花の時期には7000もの花をつけると資料には書いてありました。

2トン?重い!

枝が折れちゃうんじゃないの?

確かに着生植物をいっぱい付けた枝とかがたまに落っこちていたりするけど…。

フォートカニングパークのタイガーオーキッドちゃんは左の写真のよう。2トンはいっていないと思うけど大きいでしょ。下に垂れた暴れまくりの葉がなんともユニークです。

葉はこんなふうに暴れまくり、長さが3mにもなります。小葉を触ってみると、そんなに分厚い葉ではないです。そのかわり葉の軸が太い。3~4cmはあるでしょうか?

1~3年に1回しか咲かない花がこのときは咲いていました。写真は下のとおり。花はしょっちゅうは咲きません。とてもレアー。看板には1年に1回花が咲くと書いてあるけど、2~3年に1回しか咲かないときもよくあります。

Grammatophyllum_speciosum4s

こちらはフォードの工場後にできた戦争記念館の敷地にあったタイガーオーキッドちゃんの株。着生ランだけど、地面に植えられています。シンガポール植物園にもあちらこちらにこんな株が植えられています。このときはランの実ができていました。

横の照明灯の柱からどのくらいの大きさの株か想像できますか?

Grammatophyllum_speciosum1s

Grammatophyllum_speciosum5s

これがタイガーオーキッドちゃんの実です。熟すと中から細かい種が風に乗って運ばれていき、他の枝にくっついて、芽を出します。

ランの種ってこんな形をしているんだよ。タイガーオーキッドちゃんは大きさこそ大きいけど。ランの実や種は日本ではあまり見る機会がなかったので、最初はすっごく驚きました。

こちらはシンガポール植物園でお花が咲いたときのもの。1つ1つの花の直径は10cmくらいあります。長く伸びた花序は1.5mくらいもあるかな?

とにかく大きいです。

Grammatophyllum_speciosum2s

Grammatophyllum_speciosum3s

ラン科 

原産地: ミャンマー、タイ、ラオス、マレー半島、ボルネオ、フィリピン、シンガポール

Common name: Tiger Orchid、タイガーオーキッド

原産地は上記の通り、東南アジア一帯シンガポールでは野生では絶滅してしまい、オーナメンタルな形や花が魅力的なことから、シンガポール植物園を始めとした公園などに植えられています。植物園のランの先生のどなたかは、シンガポールの原産のものだからと言って、「花咲か爺さん」のように、タイガーオーキッドちゃんをあちこちの街路樹や公園の木にくっつけてまわっている人がいるそうです。

そのおかげか、タイガーオーキッドの株自体はあちこちの街路樹にくっついているのをよく見つけます。でもまだ、株が小さいし、花はごくごくたまにしか咲かないので、きっと多くの人はそこに「すごいラン」があることも知らずに横を歩いているんだろうなぁ。へっへっへー(優越感で満足してる時の不気味な笑)。

資料:「A Guide to Growing Nature Plant of Singapore」 P78

「1001 Garden Plants in Singapore」P132

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2006年6月 4日 (日)

ハトのラン

Dendrobium crumenatum

Dendrobium_crumenatum10s

この写真はオーチャードロード、タイ大使館前のイエローフレームの木。目線をちょっとあげると、こんなもんが幹にくっ付いています。

知ってた?気がついてた?

シンガポールでは多くの街路樹にこーんなものがくっ付いています。

Dendrobium_crumenatum9s

根元を見るとこんな風。

左に緑に見えているのは葉っぱ。遠目で見ると、薄くてぺらぺらの葉っぱのように見えるんですが、近くで見ると意外と肉厚です。

根元のふくらみは何かに似ているような…。って思い出すものはありませんか?

じゃじゃーん。見てみて!

白いものがくっ付いています。何?

お花だよー。

膨らんでいたのはバルブ。デンドロビウムのバルブでしたぁ。

Dendrobium_crumenatum2s

Dendrobium_crumenatum12s

Dendrobium_crumenatum13s

じつは、これはランの株でした。実際の花の大きさは3cmくらい。真っ白なんだけど、唇弁だけ黄色をしています。

このお花は「ピジョンオーキッド」。シンガポールじゅうの街路樹にくっついています。でもお花が咲くのはごくごくたま。(って言っても1年に何回も見かけますけど…)朝、花が咲いたら、午後には花が閉じてしまうので気を付けていないと花に気がつかないのです。

シンガポールに何年も住んでいるアナタ。見たことあるかな?

ピジョンオーキッドは、気温が急激に5.5℃かそれ以上下がると、つぼみをつける性質を持っています。例えば暑く晴れた日に激しいスコールが降ったりすると急激に気温が下がるので、つぼみをつけ、花を咲かせる準備をします。その日から数えて、9日めにお花を咲かせるそうです。スコールが降るのは局地的だったりするので、同じエリアのピジョンオーキッドは一緒にお花を咲かせたりしますが、シンガポールじゅうでいっせいに開花するということは滅多にありません。

学名を見ればわかるように、日本で家庭によく飾られるデンドロビウムの仲間。よく見るとバルブの感じとか、葉っぱの感じとかよく似ていますよ。

分布範囲は広くて、インド、中国、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの東南アジア一帯で広く見ることができます。もちろんシンガポールでも。街中の街路樹とかにランがいっぱいくっ付いているっているのは、日本人のTOMにはない感覚で、この緑の塊が「ラン」だって知ったときには、ものすごく嬉しくなったし、初めてお花を見つけた時は「やったー!」てな感覚でした。

ピジョンオーキッドのピジョンは「ハト」という意味。つぼみがハトみたいなかっこうしてるんだよ。かわいいです。(写真がどこかに入ってしまって見つかりません。ごめん。)

ラン科 

Common name: Pigeon Orchid , ピジョンオーキッド

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