日本編:ヒメクロオトシブミ
皆様、暖かいお言葉をありがとうございます。TOMは今、ぼーーーーっとした頭をリハビリ中。しばらくの間は最近日本で見て「わーーい!」って思ったものをアップしつつ、ブログを書く習慣を取り戻したいと思います。熱帯の話でなくてごめん!
今日の御題は「ヒメクロオトシブミ」。
「姫黒 落とし文」って漢字だったら書くんだろうなあ。熱帯の植物の名前も面白いけど、日本の生き物達の名前は漢字を当てはめるとより楽しくなるよねー。
1回前のブログのナミテントウの幼虫ちゃんがいたバラに一緒にいた子。昔からよくうちのバラちゃんには来てます。オトシブミという名前は知っていたけど、他の事はよく分からないので家にあった本で探したら、ヒメクロオトシブミという種類のだとわかりました。
で、オトシブミちゃんそのものは見かけなくてもよく見る「謎の物体X」がこれ。
じつはこの物体、オトシブミちゃんの赤ちゃんのゆりかごなんです。
こんなふうに葉っぱを丁寧に切り取ってクルクルっとまいてある様子が文(ふみ―手紙)みたいなんで こんな名前が付いたんでしょうか?
うちのバラちゃんに来るオトシブミちゃんはこの文(ふみ)の部分が植物にくっついた状態で着いているんですが、大辞泉には「2 甲虫目オトシブミ科の昆虫の総称。小形でゾウムシに似るが、首が長い。体色は黒・赤などで光沢がある。クヌギ・ナラなどの葉を巻いて巻物の書状に似た巣を作り、卵を産みつける。その後、切って地上に落とすものや、そのままとするものがある。《季 夏》「音たてて落ちてみどりや―/石鼎」とあり、切って地上に落とすものなどがあるので、「落とし文」と呼ばれるようになったのかな?
やぁー、前置きがいつもの如く長くなりましたが、オトシブミちゃん自体はこの子。成虫でも体長は4~5mm。ゆりかごを作ろうとして葉っぱをせっせと切ってるところに5月18日ご対面!!
「おおー、作ってるよ!」と喜んで見ていたら、このお母さんてば(?お父さんだったりするの???)間抜けで、本当は真ん中の主脈のところを残して切り取らないといけないのに、ついうっかり葉っぱを落っことしてしまいました。ぐっすん。
で、周りを見渡せば、同じような形で先っちょが落ちてしまった葉っぱがいっぱい。「なーんだ、オトシブミちゃんの失敗の後だったんだー」と一人でゲラゲラ笑ってました。(ご近所の人から見たら本当に変なオバサンだと思うよ…)
そんな中に一生懸命頑張ってゆりかごを作ってる子がいたので、そっちに乗り換えてじーっと観察。
まず、主脈の部分を残して横に切れ込みを入れたら、下からどうやってるのかくるくると葉っぱを巻いていきます。
うーーーん、器用だ…。
そうこうしているうちに、葉っぱはどんどん巻きあがっ行きます。おおー凄い!
うんしょこらしょ。がんばれー!!!
あとちょっとだー!
ゆりかご完成!
完成したらこの子はこのゆりかごの上でじーーーっとしていました。無事に赤ちゃんのための家ができたから、中に卵でも産みつけているんでしょうか?
誘惑に耐え切れなくて、ちょっと古くて茶色になっているゆりかごを開いてみました。幼虫?なんでしょうか?2匹見えました。
ごめん、赤ちゃん…。
ってなわけでケナゲな努力をしている我が家の虫ちゃんたちなのでした。
一言付け加えるとバラを育てる立場からするとこの子は害虫です。さぁ、あなたならどうする???自然観察の面白さと厳密・厳格なガーデニングは時々相反します。どのラインを選ぶかは、住まう人の価値観によって違うのでしょうねぇ。(TOMがどうしたかは内緒です…ふふふ)
ほんじゃまた。そうそう、前回の答えは前回のコメント欄に載せちゃいました。
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