カテゴリー「パイナップル科」の記事

2007年9月15日 (土)

パイナップルの花

Ananas nanus だと思うけど…

昨日、パイナップル博物館の紹介をしました。

で、パイナップル(Ananas comosus)ですが、この植物の英語名っていうのは気がついてた?

パイン(松)アップル(リンゴ)をくっつけてパインアップル(pineapple)→パイナップルってことで、できた英語名。まつぼっくりみたいで、リンゴのように甘酸っぱい味がするからつけられた名前なんだよー。

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パイナップルの属名はAnanas アナナスです。これはパイナップルの原産地で、昔から食用に使ってきた熱帯アメリカの先住民族の呼び名から取ったんだそう。彼らはパイナップルのことを「ナナ(香りが高い)」と呼んでいたんだって。

昨日の博物館の表示はこういったことから来ていたんでしょうね。

パイナップル博物館の入り口に植えられていたのがこの子。

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Ananas nanus だと思うけど、違っていたら教えてくださいね。

資料には「ブラジル、スリナム原産の多年草。高さ60センチくらいで、小型のパイナップルのような果実は長さ7~10センチになる。やや若い果実が「ミニ・パイナップル」とよばれてフラワー・アレンジメントに用いられている。」と書かれていました。

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この子が正確には何者かはともかく、パイナップルのお花の写真が欲しかったTOM。この風景を見た途端目がキラリン。

花だーーーー!

これよこれ。見たかったのーー。きゃー、つぼみの花序もかわいいー!!!

てことで、つぼみの花序です。パイナップル属の特徴の花序の先に頂芽もまだ出ていません。

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で、トゲトゲの1つ1つからつぼみが1つずつ出てきます。いっぺんにではなくて、下のほうから(茎に近いところから)だんだんと咲いてきます。下の写真で様子がわかるよね。

頂芽も伸びてきていますね。

同じパイナップル科のサルオガセモドキネオレゲリアちゃんと比べてみて。似てる??

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お店で売っているパイナップルは表面にボコボコがあるけれど、あれは沢山のお花が咲いて1つ1つのボコボコが実になったものだったのでした

ちょっと考えれば分かることなんだけど、知らなかった人もいるでしょ?

ノニジュースのノニなんかと似てますねー。2_2

で、野生種であれば、この実の1つ1つにタネが入っているはずなんだけど、そうでない突然変異種がたまたま人の目にとまって、果物として栽培されてきたというわけです。人と栽培植物の関係は、本当に興味深いです。

バナナの歴史もご覧あれ。

で、できあがった実がこれ。普通のパイナップルよりもかなり小さめ。表題のアナナス・アヌスに写真を見て似ているなあと思ったんだけど、植物の同定は難しいので「…かな?」に留めておきます。

パイナップル科も面白いよー。

資料:「朝日新聞社 植物の世界」P10-220

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2007年9月14日 (金)

ジョホールのパイナップル博物館

ジョホール日帰り旅行-1

熱帯樹さんから今日いただいたメールに添付されていたのは、今年の夏にジョホールのククップ島にみんなで出かけたときの写真でした。すっごく楽しかったよぉ。…そう言えばまだアップしていなかったなぁと思ってアップ。

シンガポールはマレー半島の先っちょにある小さな島で、半島部マレーシアへは車でちょろっと走れば行き着きます。マレーシア人のドライバーと車を熱帯樹さんが手配してくれて、2007年7月31日に出かけてきました。

で、朝一番に寄ったのが「パイナップル博物館」。

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MUZIUM NANASの文字が見えるでしょ。

この辺はパイナップル畑がいっぱいあった場所らしいです。

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パイナップルはブラジル北部が原産地。野生種は小型で種子があり、酸味が強いのですが、それから突然変異で生まれた種子なしのものが、現地の人々によって改良されて熱帯アメリカで広く栽培されるようになったと考えられているそうです。16世紀以降スペイン人によって世界各地に伝えられました。…とこれは朝日の「植物の世界」にあった説明。

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下の地図はきっとそんなことについて説明がしてあった地図だと思います。

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建物の外にはパイナップルの農園、中には栽培や品種についての展示。色々あったのですが、パイナップルの色々な品種の写真が飾ってあって面白かったので、紹介します。もとの写真自体が色あせてしまっていたんですけど、なんか面白いでしょ。

       

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実の上の頂芽がいっぱい!面白いねー。

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これは実がいっぱい1箇所にできているタイプ?変な形!!

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観賞用のパイナップルってこんな感じだよね。これはよく見るタイプです。

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すごくノーマルに見えます。これが私達がよく食べるタイプなのかな?

現在では園芸品種のパイナップルは100種以上あるそうです。

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パイナップル畑ってこんな感じ。6

メインロードに面してこんなモニュメントがありました。日本の古い感じの観光地にもありそうですね。

やっぱここで記念写真を撮らなきゃダメだよねとパチッ!

こんな写真載せられては困る!って方はコメントしてください。削除します。(顔の判別がつかないくらいに小さくはしたんだけど)

続く

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2007年7月19日 (木)

サルオガセモドキ

Tillandsia usneoides

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もう十数年前、ドライフラワーのアレンジをしていた頃に問屋に行くと、クッション材のような銀白色の「スパニッシュモス」という素材が袋詰されて売っていました。

シンガポールに来てはじめて、あれが植物だったということに気がつきました。おまけにパイナップルの仲間って事にも。日本のおしゃれな雑貨屋で最近よく売られている「エアープランツ」の仲間だってことにも。

原産地はアメリカ東南部からアルゼンチンやチリにかけて。「植物の世界」には、「米国東南部の多湿地域を旅すると、アカナラ類(ブナ科)やヌマスギ(スギ科)から、またときには電線から垂れ下がった、美しい灰色の植物に出会うことがある。コケや地衣類のように見えるが、じつは、パイナップル科のサルオガセモドキである。」と書いてありました。うーーん、そんな不思議な光景、見てみたいです。

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シンガポール植物園では国立ラン園のミストハウスやパイナップル科のコレクションエリアでよく見る事が出来ます。

植物らしくなくて面白いので、ガイドの時にはよく説明をしていて、いつも観察していたのですが、残念ながらシンガポールではお花を観察することが出来ずじまいで悔しがっていました。(東山植物園のガイドさんたちが遊びに来た時に、東山植物園では咲いたよーって言っていたので「いいなぁー…」と…)

昨日、友の会の仲間と「夢の島熱帯植物園」に行ってきました。TOMははじめて行ったけど、熱帯植物がけっこう大きく育っていていい熱帯植物園ですね。で、そこで見つけたのが「お花!

一人騒ぎまくっていたTOM。五月蝿くてゴメンネ…。tamaiさん、 minagawaさん、 tomokoさん。

わかりますか?

緑色の小さなお花。淡い緑色で、大きさは1cmくらいでしょうか?資料には「短い花柄に1個だけ花を付ける」とありました。

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白っぽい葉っぱの間にそっと咲いていました。TOMくらいサルオガセモドキにこだわってなければ絶対見つけられないよってな感じ。

木の上の方に引っ掛っていた個体だったので、脚立でもないと接写ができず、かなりボケてます。ごめんなさい!

葉っぱ?茎?…はこんな感じ。

太さは1mmかそこら。「葉は長さ2.5cm~5cm、2~3枚ずつ出て、灰色で糸状の鱗片毛に覆われる。」と資料にはありました。うーーん、ぐしゃぐしゃでよーく見ないとどこが葉っぱでどこが茎か判別できません。

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日本名はサルオガセモドキと言います。モドキは「まがいもの」ってことだよね。

じゃ、「サルオガセ」ってなんだ?

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サルオガセっていうのは地衣類の一種です。でもTOMはどんなものか実物はよくわからないんです。今年の2月にキャメロンハイランドに行ったときに見たこんな物体(木の枝から垂れていた)、もしかしたらサルオガセの仲間かなと思ったんだけどどう?遠目で見ると、サルオガセモドキに色とか印象とかよく似ていたし、図鑑で見るサルオガセによく似てるなあって思ったんだけど。

サルオガセは「猿の尾にはめる枷」っという意味なんだって。絡み合った感じがそんな印象を昔の人にもたせたのかな?

パイナップル科 Bromeliaceae

原産地:米国東南部~アルゼンチン、チリ

Common name:Spanish Moss , Old Man's Beard , サルオガセモドキ

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P10-213

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2007年7月 8日 (日)

エクメア パインリアーナ

Aechmea pineliana

引き続きパイナップル科。

やっぱりシンガポール植物園の国立ラン園内パイナップル科植物のコレクションエリアにいる子です。

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花序がなんか作り物のようでかわいいよー。

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下からだんだんと上に咲きあがっていく感じかな。

赤と黄色のコントラストが綺麗ですね。

やっぱりブラジルが原産地の着生植物のようです。

花序の株を拡大したのが下の写真。黒いのは咲き終わって枯れちゃった花殻の部分なのかな?

エクメア属ことサンゴアナナス属約200種の属。メキシコ~アルゼンチンにかけての熱帯や亜熱帯全域に分布。着生種が多いけど、たまーに地生種の子もいるそうです。

属名のAechmea は、ギリシャ語で「尖った先端」という意味で、ガクの先っちょが尖っていることから付いたんだって。うーーん、この子も確かにとんがってる。

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この写真を撮ったパイナップル科植物のコレクションエリアで撮った写真はけっこうあるんですが、何者かを突き止めることがほとんど出来ていなくて、Midoriさんに教えていただいたサイトの図鑑をうろうろ。でも膨大な量の写真に敗北しています。時間だけが無為に過ぎ去る…(涙)

色々探している内に気がついたのが日本ブロメリア協会なるもの。きれいな写真の図鑑が充実していて、パイナップル科初心者には楽しいページになっていました。

日本ブロメリア協会

http://www.bromeliads.jp/

パイナップル科 Bromeliaceae

原産地:ブラジル

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P10-217

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2007年7月 7日 (土)

ツツアナナス

Billbergia sp.  かな?

この子もシンガポール植物園国立ラン園の中にあるパイナップル科植物のコレクションエリアにいます。

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花序の感じからBillbergiaだと思います。違うぞ!って思った方は教えてくださいね。

この間Midoriさんが教えてくれたサイトではhttp://fcbs.org/pictures.htm パイナップル科の植物達を写真で探すことが出来ます。その量の膨大さに唖然。スゴイ。でもあんまり多くて時間がないと見つけられないのよ…(涙)

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Billbergia ことツツアナナス属はブラジル東部を中心にして熱帯アメリカ50種類くらい分布する属なんだって。花序の元にある苞(ほう)がご覧の通り赤くてきれいなので観賞用に栽培されています。

葉っぱが7~8枚まき重なって筒状になるので和名は「ツツアナナス」。

筒状になっているのがわかる???

ここから花序が上がってるんだけど、あれれ?

花序が折れちゃってるよーー。大丈夫?

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この属はほとんどが着生種。たまに地生種もあるそうです。この子は地面に植えられていたけど、実際のところはどうだかわかりません。

ただ、「植物の世界P10-218」に載っていた B.zebrina は 「ブラジル南部の多雨林などに着生し、長さ20~30cmの下垂する総状花序に…」とあって、(草姿や花序の出方はとても似ているけどお花がちょっと違うようなのでこの種ではないかなと思った子) この写真の子も何となく花序が折れて垂れているのではなくて本来は着生種のものなので、虫ちゃんにちゃんと見つけて送粉してもらいやすいように垂れるのがアタリマエの植物なのかもしれないなぁって思いました。

今、アタリマエのように花粉を運ぶ子を虫ちゃんと言ったけど、ふと…。原産地は南米だし、赤い目立つ色なので、もしかしたら送粉者は蜜を吸う鳥ちゃんかも。

あなたはどう思う??

1つ1つのお花に注目。

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冠状になったガクが灰緑色できれい。

そこから花びらとオシベ、メシベがひょろりーーんと長く伸びています。長く伸びてるのはきっと意味があるはず。

いったいどんな意味でしょう?知りたいね。

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パイナップル科 Bromeliaceae

原産地:南アメリカの熱帯~亜熱帯にかけて

*これをUPした後に「植物の世界」を読んでいたら、別のページにこんな記事が…。B.porteana は「下垂する花序の基部には、美しい紅色のがついて吸蜜の目印になる。花粉はハチドリの仲間によって媒介され、長いくちばしを持つハチドリは空中に静止飛行をしながら密を吸い、次々に別の花を訪れる。」とありました。

やっぱり!花の形からこういう想像をめぐらしてドンピシャ!のときはなーんかやったー!って感じがします。

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P10-218

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2007年7月 4日 (水)

ネオレゲリア-3

Neoregelia sp.

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しつこくネオレゲリアです。今日で最後だから許してね!

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赤い葉っぱに白いお花。それぞれに趣があって楽しいなと思って。

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パイナップル科 Bromeliaceae

原産地:南アメリカの熱帯~亜熱帯にかけて

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P10-219

2_138 3_111 .

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最後に今日までに3日であげたネオレゲリア3兄弟を並べてみました。左の子が今日の子です。

種名とか分かるよ!って方がいらしたら教えて--!

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2007年7月 3日 (火)

ネオレゲリア-2

Neoregelia sp.

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昨日のネオレゲリアちゃんの色違い。緑色の葉っぱに白いお花です。種については残念ながらTOMの手元の資料ではよく分からずじまい。そのうちだんだんと調べていきますね。

昨日の子と比べてみてください。

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資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P10-219

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2007年7月 2日 (月)

ネオレゲリア

Neoregelia sp.

シンガポール植物園の国立ラン園の中にはパイナップル科の植物をコレクションしたエリアがあります。

葉っぱが分厚くてトゲトゲ。うーーーん、痛そうだし、今ひとつよくわからん…ということで今まで避けてきたパイナップル科の子達。勇気を出してアップです。

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この子は何気に見ていたら、葉っぱの真ん中に小さなお花が咲いていてビックリした子。

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パイナップル科の植物達はこんな風に平べったく分厚い葉っぱが筒のようになりながら、ロゼッタ状に広がります。その真ん中はお水を貯めるだけの場所かな?と思っていたのに、こんな場所にお花????

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調べてみたら確かにお花でした。パイナップル科の中のネオレゲリア属の子。

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ネオレゲリア属は70種くらいあって、南アメリカの熱帯~亜熱帯にかけて分布するんだって。普通は木の枝などに着生するのだそうで、そんなわけでこんな風にお水を溜め込むんだね。

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花序は総状花序なんだけど、同じ高さにお花が付くので、円盤状に見えます。まるで剣山を置いて、小さなお花を活けてあるみたい。面白いねぇーー。

パイナップル科 Bromeliaceae

原産地:南アメリカの熱帯~亜熱帯にかけて

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P10-219

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