Shorea roxburghii
8月はほぼ1ヶ月古巣のシンガポールで過ごしたTOMです。
8月23日にシンガポール植物園のタングリンゲートから入ってスワンレークに向かって歩いていたところ、上から何かがポトリポトリ。
「???」
白いお花です。何だこれ?花びらの先っちょが不整形で、何か違和感がある、でも見たことがないお花。
早速、樹名札を見に行って、思わず「そんな馬鹿な…」とつぶやいてしまいました。
そこにあったのはこんなん。
ショレアちゃん?ショレア・ロキシブルグアイです。
確かショレアのお花はこんな形じゃなかったはず…。…え?
って思って上を見上げたら、犯人がいました。
リス君です。
左の写真は別の時に撮った写真。何しろ植物と違って動くからなかなか写真が撮れないのよ。
で、このリス君がショレアの木の上で今が盛りのお花をちぎっては投げ、ちぎっては投げ…をしていたのでした。
そのときに花びらを食べているのか、蜜を食べているのかわかりませんが、とにかくお花の先っちょはちぎられて、こんな形のお花の残骸が次から次へと落ちてきていたわけ。
上を見上げると今が盛りのお花がいーーーっぱい咲いていました。
さらに周りを探すとちゃんとしたお花も落ちていました。
そうよ、これこれ。ショレアちゃんのお花。
5枚の花びらが風車みたいにちょっとひねった形にくっついてるの。
お花の1つを拡大。かわいい!
昔書いたフタバガキの記事に同じショレア属のブラクテオラータちゃんのお花の写真を載せています。比べて見てね。
リスが落としたお花を横と後ろから見たところ。ショレア属の仲間は実の羽が3枚残るんだけど、咲いているときから、何となく3枚が大きめでもう実になる時の準備をしてるって事が想像できるところが面白かった。
あと、香りが思ったよりもずっと強くて、落ちたお花に鼻を近づけてもよく香るし、風向きによっては歩いていてもふわぁーーと香ってきます。これなら赤や黄色でなくても虫は気がつくわ。(リス君も…??)
普通に落ちているお花はメシベやガクを本体の木に残して落ちるので花びらだけが落ちてるんですが、今回はイレギュラーでリス君が無理やり落としたものなので、メシベやオシベ付き。中を覗いてみました。
いやぁーー。オシベの形が面白い!!!軸に近いほうでカップ状になってる部分が葯の部分かな?そこから赤い紐みたいなのが伸びています。なんじゃ、これ?虫を誘い込む為の仕掛けの一つかしら??
ついうっかり木の全体の様子とか葉っぱの様子とか撮るのを忘れました。そのうちフタバガキの本を作るからその本で見てね!
同じショレア属の仲間の沙羅双樹はこちらを見てね。
同じフタバガキ科のホペアの花も見てね。
フタバガキ科 Dipterocarpaceae
原産地: インド、シンドシナ、マレー半島北部
Common name: Temak
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